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南海トラフ巨大地震や首都直下地震だけではない、これから日本が直面する大災害に備える

2024年は元日の能登半島地震という震災で始まりましたが、阪神淡路大震災から29年の月日が流れ東日本大震災(東北地方太平洋沖地震)から13年目。被災地での復興はまだまだ掛かります。東日本大震災は「1000年に一度」と言われますが、それはM9級の地震が起きると言う意味での1000年に一度。 改めて今後30年内では、M7〜M8クラスの地震の発生が想定されています。   【今後30年内の発生が想定されている地震】 ① 南海トラフ巨大地震 ② 首都直下型地震 ③ 北海道沖地震 ④ 東北〜関東の日本海溝沿いで起きるM7〜8の地震画像出典:Wikipedia 想定震源域では数十年前から起きると言われ続けて未だに起きていない、巨大地震。周期性と連動性が特徴です。特に東海地方にお住まいの方々は、人によっては子供の頃から幾度もの防災訓練を経験されてきたかたも多いのではないでしょうか。   南海トラフ沿いで発生する地震はフィリピン海プレートとユーラシアプレート(アムールプレート)の境界で発生し、フレート自体は年間6.5cm程度で動いています。巨大地震はおよそ90〜150年程度の周期で発生し、東海地震・東南海地震・南海地震の震源域が毎回数時間から数年の期間をおいて、あるいは時間を置かずに3つの地震が同時かつ連動していることが定説となっています。   地震研究の最前線では、南海トラフ巨大地震の発生の可能性が高まるのは、一説には2030年代からという見方が出ています(特に2030年代後半〜2040年代にかけて)。 下記は京都市が正式に公開している地震情報です。このように自治体が公式に出している資料においても次のM8級の南海地震(南海トラフ巨大地震)の発生予測時期は2040年頃となっています。 (参考情報:京都市情報館「なぜ?なに?京都の地震」より) 想定被害規模は東日本大震災の10倍とも言われ、文字通り未曾有の国難となることが想定されます。画像出典:Wikipedia 「南関東直下地震」とも言われ、関東地方の南部(神奈川県・東京都・千葉県・埼玉県・茨城県南部)で歴史的に繰り返し発生するM7クラスの巨大地震。相模トラフから北側をも含めた関東地方南部では、M7クラスの地震が平均して数十年に1度程度の割合で発生しています。   上の図は、首都直下型地震のモデルになっている1855年の江戸で起きた「安政江戸地震」での被害状況を伝える絵。M7クラスで死者は1万人とされています。この図は首都直下型地震の想定震源域と、かつての関東大震災および元禄地震の震源域を示したもの。   首都直下地震の想定震源域では近年でも幾度か中規模以上の地震が発生することがありますが、実際の首都直下地震は震源の深さが20〜30km程度と想定されています。千島海溝に沿って発生が想定されるM8.8規模の巨大地震。想定震源域は十勝沖〜根室沖にかけて300km以上の広範囲に及び、今後30年内の発生確率は最大40%ですが「切迫性が高い」という評価です。   北海道根室沖を中心とする地震に関しては、発生間隔がおよそ340〜380年周期となっていますが、前回の発生からはすでに400年以上が経過しており、いつ起きてもおかしくないとされています。関東〜東北の太平洋側は今後も大地震発生確率が高いエリアで、日本海溝に沿って北は青森県東方沖から南は房総半島沖にかけての広範囲で、M7〜8クラスの大地震が今後30年内に起きる確率が90%以上とされています。   ・M9クラス:東日本大震災のような超巨大地震の発生確率は「0%」 ・M7.9程度:沿岸が高い津波に襲われる・宮城県沖で20%、青森・岩手で5〜30% ・M7.0〜M7.5:青森・岩手沖で90%以上、宮城沖で90%、茨城沖で80%   いずれも「どの場所でいつ起きる」という精度の高い予測は難しく、海溝型地震よりも内陸部の断層型地震のほうが予測困難です。過去に起きた大地震として、熊本地震・大阪府北部地震・北海道胆振東部地震などは内陸部の断層型地震で、予測の範囲外だったと言えます。画像出典:Hi-net自動処理震源マップ 日本列島は太平洋プレート・北米プレート・ユーラシアプレート・フィリピン海プレートの4枚のプレートが重なり合う場所に存在します。プレート自体は地球上に16枚あるとされ、そのうちの1/4の境界が日本の下に集中していることになります。   また、世界で起きる地震の約10〜15%が日本周辺で発生しており、M6以上に限れば20%が日本で発生。人体で感じる有感地震は年に1,100回以上発生し、人体で感じないものまで含めれば1日に数百回起きています。   日本列島は太平洋の周囲を取り巻く火山帯である「環太平洋火山帯」に含まれますが、この環太平洋火山帯に沿って、ほぼ毎日大きな地震は発生しています。発生した場所がたまたま日本で地震の規模が大きかった場合に、大きな被害が発生することになります。画像出典:Wikipedia:平成26年8月豪雨による広島市の土砂災害 日本で生活する上では、大地震だけを考えるわけにはいきません。   ・台風被害 ・豪雨災害 ・火山噴火   などの自然災害も多く、近年は特に台風や大雨による土砂災害なども頻発するようになってきました。併せて、各地での火山活動も活発化する傾向にあるため、地震災害と同様に備えていく必要があります。   ネット上でもよく「○月○日までにどこそこで大地震が起きる」という噂話しが流れることがありますが、科学的にはそのような詳細な時期を指定しての発生予測は不可能というのが現状の結論です。そのような話しに一喜一憂せず、日頃からの備えが何よりも重要です。画像出典:Wikipedia: 「東日本大震災」から、宮城県東松島市の指定避難所を襲った津波の犠牲者 近年の自然災害は事前の予測が困難であったり、発災後は被害が大規模化する傾向にあります。災害対策の基本は「自助」ですが、平成30年版の防災白書によれば大地震に対する備えとして「特に何もしていない」という方々が約10%も存在します。   大きな災害が起きたら避難所へ行けばなんとかなる・救急車や消防車を呼べばいい、警察や自衛隊が何とかしてくれる考えてしまうかもしれませんが、災害の規模が大きければ大きいほど、初動での公的な助けは来ないと考えておくべきでしょう。   救急消防への電話が殺到しても、救急隊や消防隊の対応には限りがあります。南海トラフ巨大地震レベルになれば、自衛隊ですら助けに来られない場所も多数発生するでしょう。   例えば熊本地震では「九州は地震安全地帯」という認識のもと、地震に対する備えをしていなかった方々が避難所へ多数詰めかけましたが、水食料の配給が追いつかず、オニギリ1個を得るために2時間も並ぶというケースがありました。   より大規模な災害ともなれば、水も食料も無い状態で救援を待つ間に病死や餓死といったケースが実際に発生する可能性もあります。『いざその時』がやってきた場合、備えの有無でその後の被災生活の内容や質は大きく変わります。そして自助があって初めて共助が成り立ちます。   極限状況に陥った場合、備えをしていた人たちの中だけで共助がおこなわれ、備えをしていなかった人は何も無い状況下での生活を余儀なくされる場面も実際に出てくるでしょう。   「喉元過ぎれば熱さを忘れる」とは言いますが、日頃からの情報収集と備えが生死を分けることになります。「まだいいや」で済まさず、明日起きても対応できるように、備えだけはしておきましょう。

【防災士監修】繰り返される自然災害や感染症拡大。「次」に対応する備蓄と装備を!

1995年(平成7年)1月17日の早朝、5時46分52秒。兵庫県沖の明石海峡を震源としてM7.3・最大震度7の大規模な地震「兵庫県南部地震」が発生しました。この地震によって引き起こされた災害が『阪神淡路大震災』です。   近畿地方を中心に6,434人もの人命が失われ、3名の行方不明者、負傷者は43,792人とされ、被害総額は約10兆円という巨大災害となりました。   当時は現在のように高速なインターネットではなく、もちろんスマホもありませんでした。当然、TwitterもLINEもfacebookもinstagramも存在していません。   国内のインターネットはようやく商用や個人利用が始まったばかりの頃で、スマホや携帯電話ではない「固定電話回線」を使った「パソコン通信ネットワーク」と呼ばれるインターネットとは別のものを利用し、電子掲示板サービスなどを使って被災情報などの交換がおこなわれました。   2023年は阪神淡路大震災から28年、あの日から四半世紀以上。   この28年の間にも日本では地震をはじめとするいくつもの大きな自然災害が繰り返し発生し、そのつど多くの人命が再び失われていきました。新潟県中越(沖)地震、東北地方太平洋沖地震(東日本大震災)、熊本地震、大阪府北部地震、北海道胆振東部地震 ...   そしてこの先の30年内にも、首都直下型地震や南海トラフ巨大地震など、複数の大規模災害の発生が予想されています。2011年3月11日 14時46分18秒。宮城県牡鹿半島の東南東沖130km沖を震源としてM9.0・最大震度7という巨大地震「東北地方太平洋沖地震」が発生しました。この地震によって引き起こされた災害が『東日本大震災』です。   東北地方〜関東地方を中心に15,899人もの人命が失われ、2,526名の行方不明者、負傷者は6,157人とされるなど多大な被害が発生し、なによりも津波で福島第一原子力発電所が被災。1〜5号機で全交流電源を喪失後に原子炉を冷却できなくなり、1号炉・2号炉・3号炉でメルトダウンが発生。大量の放射性物質の漏洩を伴う重大な原子力事故につながりました。   この原発事故は、国際原子力事象評価尺度で最悪の「レベル7」、チェルノブイリ原子力発電所事故と同等に位置づけられています。   また2022年は阪神淡路大震災から27年。この間にも日本では地震をはじめとするいくつもの大きな自然災害が繰り返し発生し、そのつど多くの人命が再び失われていきました。熊本地震、大阪府北部地震、北海道胆振東部地震 ...   そしてこの先の30年内にも、首都直下型地震や南海トラフ巨大地震など、複数の大規模災害の発生が予想されています。2019/09/08〜09/09には台風15号が首都圏を直撃、特に千葉県を中心に大規模な停電が発生。台風通過時〜直後にはおよそ80万戸を超える停電となり、千葉県内では君津市で大型の送電線の鉄塔が2基倒壊。   停電に関しては9/11の19時で40万軒、9/13の朝9時でも20万軒を超える規模で電力が復旧していないと言う、深刻な状況となっています。   併せてインターネット回線も不通となったためスマホやテレビなどが使えない状況となり、ポータブルラジオなどを備えていた方々以外は支援に関する情報の入手が困難となってしまいました。   そして思い出されるのが2018/09/06に発生した「北海道胆振東部地震」。日本海を北上した「台風21号」が地震発生前日に北海道付近を通過、その影響で停電発生。特に道内全域で停電するブラックアウトが発生し、1951年の北海道電力創設以来、初の大規模停電となりました。『備災FUN!』では、次の震災・災害に備える「備災」をテーマに、被災時にも大活躍のアウトドアグッズを日常で活用して「楽しみながら備える」情報をメインに発信しています。2020年初から新型コロナウイルスによる世界規模な感染が拡大、概ね終息するまでは3年以上の期間を要しました。 もしこの状況下で震災級の大きな地震が発生したら、状況の深刻さは想像を絶することになる可能性が高くなるでしょう。過去の震災例を顧みても発災後の初動時の避難所は混乱し、開放された各地の体育館などでは避難者が家族ごとに仕切られることもない「密な雑魚寝」の状態になりました。コロナ禍の状況であれば避難所でクラスターが発生する可能性が高くなるのは間違いありません。   自宅が無事であれば、まずは「在宅避難」を優先すべきです。ここでは大震災を例に取り、発災直後にほぼ必ず起きる状況と、次の大地震に備えて最低限、備蓄しておくべき物資をご紹介します。   ITOITO-STYLE編集部には日本防災士機構認定の防災士が在籍しており、東日本大震災における自身の生活困窮の経験のもとづいて実際に実践しているものばかりです。   なお、備蓄品の調達は大地震が起きてからでは遅いのです。何も無い平時に調達しておきましょう。2018年に発生した「北海道胆振東部地震(ほっかいどういぶりとうぶじしん)」の発生は、2016年の熊本地震からたったの2年です。   これまで北海道で想定されてきた大地震は、千島海溝でのプレート移動に起因する海溝型のM8〜9クラスの巨大地震でした。しかし、北海道胆振東部地震の震源はそこではなく、やや内陸部の北海道胆振地方で断層型のものでした。画像出典:Wikipedia: by Mikenorton プレート移動による海溝型の地震は将来必ず起きると言っていいと思いますが、やっかいなのはこの断層型です。   日本国内には確認されている活断層は約2000箇所ありますが、未知の断層帯(隠れ断層帯)に関してはその倍の約4000箇所が存在すると言われています。   すでに「将来の発生確率がゼロ%」とされた箇所でも大きな地震が起きていることや、海溝型である南海トラフ巨大地震の発生予測に関してもすでに現実は「科学的に高確度な予測は困難」という結論が出ており、次の大震災がいつ・どこで起きるかを議論するのは、一般庶民レベルでは大きな意味を持たないと言えるかもしれません。   であれば、備えるのみです。   ここでは大地震直後にほぼ必ず起きる状況と、次の大地震に備えて最低限、備蓄しておくべき物資をご紹介します。   ITOITO-STYLE編集部には日本防災士機構認定の防災士が在籍しており、東日本大震災における自身の生活困窮の経験のもとづいて実際に実践しているものばかりです。   なお、備蓄品の調達は大地震が起きてからでは遅いのです。何も無い平時に調達しておきましょう。発災直後は、次のような状況が高確率で現実化します。 ① 停電(電気が止まる) ② 断水(水道が止まる) ③ 都市ガスの供給停止 ④ 物流が止まりお店から商品がなくなる ⑤ ガソリンや灯油などの燃料が入手困難に ⑥ 住居などの建物の破損や倒壊 ⑦ 交通網の麻痺 ⑧ 震災の場合は地盤の液状化で泥(泥水)が路上に出てくる ① 停電(電気が止まる) 震災直後は停電が発生し、場合によっては復旧まで数日を要し、復旧しても節電を余儀なくされる状況がしばらく続くことになります。 特にオール電化住宅などでは電気が復旧するまでの間、IH方式の調理器具なども使えなくなります。 ② 断水(水道が止まる) 上水道の送水設備の停止や敷設された水道管の破損などにより、水道が使えなくなります。 キッチンやバスルームなどで水が出なくなり、水洗トイレや洗濯機も使用不可能となります。 ③ 都市ガスの供給停止 都市ガスを利用している家庭や事業所・店舗などではガスを使った調理器具や給湯機器・暖房設備などが使えなくなります。 大きな災害時は、まずガスの元栓を忘れずに閉めましょう。 ④ 物流が止まりお店から商品がなくなる 過去の震災事例でも100%発生している状況です。 地震の発生直後から人々が店舗に殺到し、飲料水や食料・各種消耗品などが短時間で売り切れになります。買い占めなども起きます。 そして、その後は数日〜1週間程度は商品の補充も困難となります。 ⑤ ガソリンや灯油などの燃料が入手困難に ガソリンスタンドへのガソリンの定期供給が一時的に途絶えるため、スタンドへの沿道ではガソリンを求める車で行列ができます。 石油ストーブの燃料となる灯油もガソリンスタンドで供給されることが多いですが、こちらも在庫限りの状況となります。 ⑥ 住居などの建物の破損や倒壊 各地で建物の破損・全半壊・倒壊などの状況が発生します。 特に、住宅の裏が崖や山である場所などでは、地震の影響で崩れた土砂によって住宅が飲み込まれるケースが発生します。 2019年の台風15号では暴風により千葉県内の送電線の大型の鉄塔が2基、倒壊する事態となりました。 ⑦ 交通網の麻痺 道路の陥没や地割れ、崖崩れなどによって通行不能となる道路がいくつも生じます。停電により信号機なども停止します。 鉄道路線も、線路の歪みや曲がり・軌道上の敷石の流失や設備破損により場合によっては長期間の運行停止となります。 空の便も空港設備や滑走路の破損などによって運行停止となります。 ⑧ 震災の場合は地盤の液状化で泥(泥水)が路上に出てくる 震災と呼べる規模の地震が起きた際は、沿岸部の埋立地や河川沿いの低地・地下水の豊富な地質の周辺では地盤の液状化が発生し、土や砂を多く含む泥水が地表に噴出します。 噴出が収まった後には水分を多く含む泥が堆積し、復旧作業や通行の障害となることが多くあります。上記のような状況になったとしても、個人や家庭で事前にやれる対策はいくつもあり、また個人レベルでは対応不可能はものも当然あります。   順不同となりますが、次の順番に解説します。 A. そもそも個人では対応不可能なもの:⑦〜⑧ B. 条件付きである程度の備えが可能なもの:⑤〜⑥ C. 個人や家庭で備えが可能なもの:①〜④⑦...

【九州】鹿児島薩摩でM2.0、日向灘でM3.4の小規模地震(2019/12/23)

2019/12/23、鹿児島県薩摩地方でM2.0・日向灘でM3.4の小規模な地震がありました。 それぞれの詳細は次の通りです。 【鹿児島県薩摩地方】 2019/12/23 02:12頃, 震度1, M2.0, 深さ10km 【日向灘】 2019/12/23 08:46頃, 震度1, M3.4, 深さ30km いずれも最大震度1となっています。 このあたりは地震の頻発地帯となっており、特に日向灘は南海トラフ巨大地震の想定震源域の西端、以前より日向灘〜四国にかけてスロースリップと呼ばれる現象が継続的に観測されています。 なお気象庁による2019/12の発表では 「現在のところ、南海トラフ沿いの大規模地震の発生の可能性が平常時と比べて相対的に高まったと考えられる特段の変化は観測されていない」 となります。 【近年における日向灘で起きた最大震度4以上の地震】 2019/05/11 08:59頃, M4.9, 最大震度4 2019/05/10 08:48頃, M6.3, 最大震度5弱 2019/03/27 15:38頃, M5.4, 最大震度4 2017/03/02 23:53頃, M5.2, 最大震度4 2016/10/22 03:33頃, M4.4, 最大震度4 2015/08/26...

【九州】宮崎県の日向灘で震度5弱、M6.3の地震(2019/05/10〜05/12)

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【九州】宮崎県の日向灘で震度5弱、M6.3の地震(2019/05/10〜05/12)

2019/05/10の午前中、宮崎県の日向灘を震源とする大きな地震がありました。 08:48に最大震度5弱、マグニチュードは6.3を観測。プレート境界が震源です。 前後して震度3ながらもM4.9とM5.6が発生し、20:40には最大震度2ながらもM4.8が発生。 また、 2019/05/11の08:59には最大震度4, M4.9 2019/05/12の15:07には最大震度3, M4.3 が発生しました。 2019/05/10のM6.3の地震に関しては、気象庁から情報が公開されています。 『令和元年5月10日08時48分頃の日向灘の地震について』 5/10の日向灘での地震を時系列(新しい情報順)で並べるとJTNDdGFibGUlMjBib3JkZXIlM0QlMjIxJTIyJTNFJTBBJTIwJTIwJTNDdHIlMjBzdHlsZSUzRCUyMmJhY2tncm91bmQtY29sb3IlM0ElMjNjY2MlM0IlMjIlM0UlM0N0aCUzRSVFNyU5OSVCQSVFNyU5NCU5RiVFNiU5NyVBNSVFNiU5OSU4MiUzQyUyRnRoJTNFJTNDdGglM0UlRTklOUMlODclRTYlQkElOTAlM0MlMkZ0aCUzRSUzQ3RoJTNFJUU2JTlDJTgwJUU1JUE0JUE3JUU5JTlDJTg3JUU1JUJBJUE2JTNDJTJGdGglM0UlM0N0aCUzRSVFOCVBNiU4RiVFNiVBOCVBMSUzQyUyRnRoJTNFJTNDdGglM0UlRTYlQjclQjElRTMlODElOTUlM0MlMkZ0aCUzRSUzQyUyRnRyJTNFJTBBJTIwJTIwJTNDdHIlM0UlM0N0ZCUzRTIwMTklMkYwNSUyRjEyJTIwMTUlM0EwNyUzQyUyRnRkJTNFJTNDdGQlM0UlRTYlOTclQTUlRTUlOTAlOTElRTclODElOTglM0MlMkZ0ZCUzRSUzQ3RkJTNFJUU5JTlDJTg3JUU1JUJBJUE2MyUzQyUyRnRkJTNFJTNDdGQlM0VNNC4zJTNDJTJGdGQlM0UlM0N0ZCUzRTMwa20lM0MlMkZ0ZCUzRSUzQyUyRnRyJTNFJTBBJTIwJTIwJTNDdHIlM0UlM0N0ZCUzRTIwMTklMkYwNSUyRjExJTIwMDglM0E1OSUzQyUyRnRkJTNFJTNDdGQlM0UlRTYlOTclQTUlRTUlOTAlOTElRTclODElOTglM0MlMkZ0ZCUzRSUzQ3RkJTIwc3R5bGUlM0QlMjJjb2xvciUzQSUyM2YwMCUzQiUyMiUzRSVFOSU5QyU4NyVFNSVCQSVBNjQlM0MlMkZ0ZCUzRSUzQ3RkJTIwc3R5bGUlM0QlMjJjb2xvciUzQSUyM2YwMCUzQiUyMiUzRU00LjklM0MlMkZ0ZCUzRSUzQ3RkJTNFNDBrbSUzQyUyRnRkJTNFJTNDJTJGdHIlM0UlMEElMjAlMjAlM0N0ciUzRSUzQ3RkJTNFMjAxOSUyRjA1JTJGMTAlMjAyMCUzQTQwJTNDJTJGdGQlM0UlM0N0ZCUzRSVFNiU5NyVBNSVFNSU5MCU5MSVFNyU4MSU5OCUzQyUyRnRkJTNFJTNDdGQlM0UlRTklOUMlODclRTUlQkElQTYyJTNDJTJGdGQlM0UlM0N0ZCUyMHN0eWxlJTNEJTIyY29sb3IlM0ElMjNmMDAlM0IlMjIlM0VNNC44JTNDJTJGdGQlM0UlM0N0ZCUzRTIwa20lM0MlMkZ0ZCUzRSUzQyUyRnRyJTNFJTBBJTIwJTIwJTNDdHIlM0UlM0N0ZCUzRTIwMTklMkYwNSUyRjEwJTIwMTMlM0E1NCUzQyUyRnRkJTNFJTNDdGQlM0UlRTYlOTclQTUlRTUlOTAlOTElRTclODElOTglM0MlMkZ0ZCUzRSUzQ3RkJTNFJUU5JTlDJTg3JUU1JUJBJUE2MSUzQyUyRnRkJTNFJTNDdGQlM0VNNC4yJTNDJTJGdGQlM0UlM0N0ZCUzRTIwa20lM0MlMkZ0ZCUzRSUzQyUyRnRyJTNFJTBBJTIwJTIwJTNDdHIlM0UlM0N0ZCUzRTIwMTklMkYwNSUyRjEwJTIwMDklM0EwNyUzQyUyRnRkJTNFJTNDdGQlM0UlRTYlOTclQTUlRTUlOTAlOTElRTclODElOTglM0MlMkZ0ZCUzRSUzQ3RkJTNFJUU5JTlDJTg3JUU1JUJBJUE2MyUzQyUyRnRkJTNFJTNDdGQlMjBzdHlsZSUzRCUyMmNvbG9yJTNBJTIzZjAwJTNCJTIyJTNFTTQuOSUzQyUyRnRkJTNFJTNDdGQlM0UxMGttJTNDJTJGdGQlM0UlM0MlMkZ0ciUzRSUwQSUyMCUyMCUzQ3RyJTNFJTNDdGQlM0UyMDE5JTJGMDUlMkYxMCUyMDA4JTNBNDglM0MlMkZ0ZCUzRSUzQ3RkJTNFJUU2JTk3JUE1JUU1JTkwJTkxJUU3JTgxJTk4JTNDJTJGdGQlM0UlM0N0ZCUyMHN0eWxlJTNEJTIyY29sb3IlM0ElMjNmMDAlM0IlMjIlM0UlRTklOUMlODclRTUlQkElQTY1JUU1JUJDJUIxJTNDJTJGdGQlM0UlM0N0ZCUyMHN0eWxlJTNEJTIyY29sb3IlM0ElMjNmMDAlM0IlMjIlM0VNNi4zJTNDJTJGdGQlM0UlM0N0ZCUzRTIwa20lM0MlMkZ0ZCUzRSUzQyUyRnRyJTNFJTBBJTIwJTIwJTNDdHIlM0UlM0N0ZCUzRTIwMTklMkYwNSUyRjEwJTIwMDclM0E0MyUzQyUyRnRkJTNFJTNDdGQlM0UlRTYlOTclQTUlRTUlOTAlOTElRTclODElOTglM0MlMkZ0ZCUzRSUzQ3RkJTNFJUU5JTlDJTg3JUU1JUJBJUE2MyUzQyUyRnRkJTNFJTNDdGQlMjBzdHlsZSUzRCUyMmNvbG9yJTNBJTIzZjAwJTNCJTIyJTNFTTUuNiUzQyUyRnRkJTNFJTNDdGQlM0UyMGttJTNDJTJGdGQlM0UlM0MlMkZ0ciUzRSUwQSUzQyUyRnRhYmxlJTNFとなります。 ITOITO-STYLEでは 『【九州・四国】紀伊水道および日向灘での連続地震(2019/03/27)』 にて既報ですが、日向灘では今年3/27にもM5.4の地震が1日に2回発生しています。今回の地震をうけて、気象庁は5/10の11:00より記者会見を実施しました。 記者から「より大きな地震の前震である可能性は?」との問いが出て、ネット上などでも「南海トラフ巨大地震の前兆、前震ではないか?」という声も上がっています。記者会見での気象庁の公式見解としては、 ・南海トラフ巨大地震の想定震源域内の地震ということで可能性は否定するものではない ・臨時の調査や検討を実施する基準はM6.8以上。今回はM6.3で基準に満たないため実施しない ・南海トラフ巨大地震に連動するかどうかは、過去の地震資料を調査した結果、そのような領域には一致しない ・よって注意喚起としては今後同程度(震度5弱程度)の地震に注意してほしいという趣旨 となります。 そこで、過去に起きた日向灘を震源とする大きめの地震(最大震度4以上)に着目して遡って確認してみると、JTNDdGFibGUlMjBib3JkZXIlM0QlMjIxJTIyJTNFJTBBJTIwJTIwJTNDdHIlMjBzdHlsZSUzRCUyMmJhY2tncm91bmQtY29sb3IlM0ElMjNjY2MlM0IlMjIlM0UlM0N0aCUzRSVFNyU5OSVCQSVFNyU5NCU5RiVFNiU5NyVBNSVFNiU5OSU4MiUzQyUyRnRoJTNFJTNDdGglM0UlRTklOUMlODclRTYlQkElOTAlM0MlMkZ0aCUzRSUzQ3RoJTNFJUU2JTlDJTgwJUU1JUE0JUE3JUU5JTlDJTg3JUU1JUJBJUE2JTNDJTJGdGglM0UlM0N0aCUzRSVFOCVBNiU4RiVFNiVBOCVBMSUzQyUyRnRoJTNFJTNDdGglM0UlRTYlQjclQjElRTMlODElOTUlM0MlMkZ0aCUzRSUzQyUyRnRyJTNFJTBBJTIwJTIwJTNDdHIlM0UlM0N0ZCUzRTIwMTklMkYwNSUyRjEwJTIwMDglM0E0OCUzQyUyRnRkJTNFJTNDdGQlM0UlRTYlOTclQTUlRTUlOTAlOTElRTclODElOTglM0MlMkZ0ZCUzRSUzQ3RkJTIwc3R5bGUlM0QlMjJjb2xvciUzQSUyM2YwMCUzQiUyMiUzRSVFOSU5QyU4NyVFNSVCQSVBNjUlRTUlQkMlQjElM0MlMkZ0ZCUzRSUzQ3RkJTIwc3R5bGUlM0QlMjJjb2xvciUzQSUyM2YwMCUzQiUyMiUzRU02LjMlM0MlMkZ0ZCUzRSUzQ3RkJTNFJUU2JUI3JUIxJUUzJTgxJTk1MzBrbSUzQyUyRnRkJTNFJTNDJTJGdHIlM0UlMEElMjAlMjAlM0N0ciUzRSUzQ3RkJTNFMjAxOSUyRjAzJTJGMjclMjAxNSUzQTM4JTNDJTJGdGQlM0UlM0N0ZCUzRSVFNiU5NyVBNSVFNSU5MCU5MSVFNyU4MSU5OCUzQyUyRnRkJTNFJTNDdGQlM0UlRTklOUMlODclRTUlQkElQTY0JTNDJTJGdGQlM0UlM0N0ZCUzRU01LjQlM0MlMkZ0ZCUzRSUzQ3RkJTNFJUU2JUI3JUIxJUUzJTgxJTk1MjFrbSUzQyUyRnRkJTNFJTNDJTJGdHIlM0UlMEElMjAlMjAlM0N0ciUzRSUzQ3RkJTNFMjAxNyUyRjAzJTJGMDIlMjAyMyUzQTUzJTNDJTJGdGQlM0UlM0N0ZCUzRSVFNiU5NyVBNSVFNSU5MCU5MSVFNyU4MSU5OCUzQyUyRnRkJTNFJTNDdGQlM0UlRTklOUMlODclRTUlQkElQTY0JTNDJTJGdGQlM0UlM0N0ZCUzRU01LjMlM0MlMkZ0ZCUzRSUzQ3RkJTNFJUU2JUI3JUIxJUUzJTgxJTk1MzdrbSUzQyUyRnRkJTNFJTNDJTJGdHIlM0UlMEElMjAlMjAlM0N0ciUzRSUzQ3RkJTNFMjAxNiUyRjEwJTJGMjIlMjAwMyUzQTMzJTNDJTJGdGQlM0UlM0N0ZCUzRSVFNiU5NyVBNSVFNSU5MCU5MSVFNyU4MSU5OCUzQyUyRnRkJTNFJTNDdGQlM0UlRTklOUMlODclRTUlQkElQTY0JTNDJTJGdGQlM0UlM0N0ZCUzRU00LjQlM0MlMkZ0ZCUzRSUzQ3RkJTNFJUU2JUI3JUIxJUUzJTgxJTk1NjBrbSUzQyUyRnRkJTNFJTNDJTJGdHIlM0UlMEElMjAlMjAlM0N0ciUzRSUzQ3RkJTNFMjAxNSUyRjA4JTJGMjYlMjAwNyUzQTUxJTNDJTJGdGQlM0UlM0N0ZCUzRSVFNiU5NyVBNSVFNSU5MCU5MSVFNyU4MSU5OCUzQyUyRnRkJTNFJTNDdGQlM0UlRTklOUMlODclRTUlQkElQTY0JTNDJTJGdGQlM0UlM0N0ZCUzRU01LjIlM0MlMkZ0ZCUzRSUzQ3RkJTNFJUU2JUI3JUIxJUUzJTgxJTk1MzRrbSUzQyUyRnRkJTNFJTNDJTJGdHIlM0UlMEElMjAlMjAlM0N0ciUzRSUzQ3RkJTNFMjAxNCUyRjA4JTJGMjklMjAwNCUzQTE0JTNDJTJGdGQlM0UlM0N0ZCUzRSVFNiU5NyVBNSVFNSU5MCU5MSVFNyU4MSU5OCUzQyUyRnRkJTNFJTNDdGQlM0UlRTklOUMlODclRTUlQkElQTY0JTNDJTJGdGQlM0UlM0N0ZCUyMHN0eWxlJTNEJTIyY29sb3IlM0ElMjNmMDAlM0IlMjIlM0VNNi4wJTNDJTJGdGQlM0UlM0N0ZCUzRSVFNiVCNyVCMSVFMyU4MSU5NTE4a20lM0MlMkZ0ZCUzRSUzQyUyRnRyJTNFJTBBJTIwJTIwJTNDdHIlM0UlM0N0ZCUzRTIwMTIlMkYwMSUyRjMwJTIwMDMlM0ExOCUzQyUyRnRkJTNFJTNDdGQlM0UlRTYlOTclQTUlRTUlOTAlOTElRTclODElOTglM0MlMkZ0ZCUzRSUzQ3RkJTNFJUU5JTlDJTg3JUU1JUJBJUE2NCUzQyUyRnRkJTNFJTNDdGQlM0VNNC45JTNDJTJGdGQlM0UlM0N0ZCUzRSVFNiVCNyVCMSVFMyU4MSU5NTM5a20lM0MlMkZ0ZCUzRSUzQyUyRnRyJTNFJTBBJTIwJTIwJTNDdHIlM0UlM0N0ZCUzRTIwMDklMkYwOCUyRjA1JTIwMTIlM0E1MSUzQyUyRnRkJTNFJTNDdGQlM0UlRTYlOTclQTUlRTUlOTAlOTElRTclODElOTglM0MlMkZ0ZCUzRSUzQ3RkJTNFJUU5JTlDJTg3JUU1JUJBJUE2NCUzQyUyRnRkJTNFJTNDdGQlM0VNNS4wJTNDJTJGdGQlM0UlM0N0ZCUzRSVFNiVCNyVCMSVFMyU4MSU5NTMza20lM0MlMkZ0ZCUzRSUzQyUyRnRyJTNFJTBBJTIwJTIwJTNDdHIlM0UlM0N0ZCUzRTIwMDklMkYwNCUyRjA1JTIwMTglM0EzNiUzQyUyRnRkJTNFJTNDdGQlM0UlRTYlOTclQTUlRTUlOTAlOTElRTclODElOTglM0MlMkZ0ZCUzRSUzQ3RkJTNFJUU5JTlDJTg3JUU1JUJBJUE2NCUzQyUyRnRkJTNFJTNDdGQlMjBzdHlsZSUzRCUyMmNvbG9yJTNBJTIzZjAwJTNCJTIyJTNFTTUuNiUzQyUyRnRkJTNFJTNDdGQlM0UlRTYlQjclQjElRTMlODElOTUyOGttJTNDJTJGdGQlM0UlM0MlMkZ0ciUzRSUwQSUyMCUyMCUzQ3RyJTNFJTNDdGQlM0UyMDA2JTJGMDMlMkYyNyUyMDExJTNBNTAlM0MlMkZ0ZCUzRSUzQ3RkJTNFJUU2JTk3JUE1JUU1JTkwJTkxJUU3JTgxJTk4JTNDJTJGdGQlM0UlM0N0ZCUyMHN0eWxlJTNEJTIyY29sb3IlM0ElMjNmMDAlM0IlMjIlM0UlRTklOUMlODclRTUlQkElQTY1JUU1JUJDJUIxJTNDJTJGdGQlM0UlM0N0ZCUyMHN0eWxlJTNEJTIyY29sb3IlM0ElMjNmMDAlM0IlMjIlM0VNNS41JTNDJTJGdGQlM0UlM0N0ZCUzRSVFNiVCNyVCMSVFMyU4MSU5NTM1a20lM0MlMkZ0ZCUzRSUzQyUyRnRyJTNFJTBBJTIwJTIwJTNDdHIlM0UlM0N0ZCUzRTIwMDIlMkYxMSUyRjA0JTIwMTMlM0EzNiUzQyUyRnRkJTNFJTNDdGQlM0UlRTYlOTclQTUlRTUlOTAlOTElRTclODElOTglM0MlMkZ0ZCUzRSUzQ3RkJTIwc3R5bGUlM0QlMjJjb2xvciUzQSUyM2YwMCUzQiUyMiUzRSVFOSU5QyU4NyVFNSVCQSVBNjUlRTUlQkMlQjElM0MlMkZ0ZCUzRSUzQ3RkJTIwc3R5bGUlM0QlMjJjb2xvciUzQSUyM2YwMCUzQiUyMiUzRU01LjklM0MlMkZ0ZCUzRSUzQ3RkJTNFJUU2JUI3JUIxJUUzJTgxJTk1MzVrbSUzQyUyRnRkJTNFJTNDJTJGdHIlM0UlMEElM0MlMkZ0YWJsZSUzRQ==となっています。2012年以降は1〜2年に一度程度、この規模の地震が起きていることが判ります。 これらのうち、今回より前の震度5弱以上またはM6以上のものをピックアップすると、 【震度5弱以上の地震】発生したのは約13年前、2006/03/27 11:50に発生したM5.5 【 M6.0 以上の地震 】発生したのは約5年前、2014/08/29 04:14に発生した震度4 となります。 しかし、例えばM5.9やM6.0の地震の後に周辺震源域で、より大きな地震が起きたかと言えば、そうではないこともわかります。   南海トラフ巨大地震に該当する地震が発生したのは、直近でも昭和時代の1946年と1944年。それ以前は江戸時代後期の1854年です。 【近代の南海トラフ巨大地震相当の大地震】 1946/12/21(昭和21年):昭和南海地震 (M8.0 最大震度6) 1944/12/07(昭和19年):昭和東南海地震(M7.9 最大震度6) 1854/12/24(嘉永 7年):安政南海地震 (M8.4 最大震度7) 1854/12/23(嘉永 7年):安政東海地震 (M8.4 最大震度7) ではさらに、1970/01/01〜2019/05/08までの期間で日向灘におけるM6.5以上の大地震を見てみます。JTNDdGFibGUlMjBib3JkZXIlM0QlMjIxJTIyJTNFJTBBJTIwJTIwJTNDdHIlMjBzdHlsZSUzRCUyMmJhY2tncm91bmQtY29sb3IlM0ElMjNjY2MlM0IlMjIlM0UlM0N0aCUzRSVFNyU5OSVCQSVFNyU5NCU5RiVFNiU5NyVBNSVFNiU5OSU4MiUzQyUyRnRoJTNFJTNDdGglM0UlRTklOUMlODclRTYlQkElOTAlM0MlMkZ0aCUzRSUzQ3RoJTNFJUU2JTlDJTgwJUU1JUE0JUE3JUU5JTlDJTg3JUU1JUJBJUE2JTNDJTJGdGglM0UlM0N0aCUzRSVFOCVBNiU4RiVFNiVBOCVBMSUzQyUyRnRoJTNFJTNDdGglM0UlRTYlQjclQjElRTMlODElOTUlM0MlMkZ0aCUzRSUzQyUyRnRyJTNFJTBBJTIwJTIwJTNDdHIlM0UlM0N0ZCUzRTE5OTYlMkYxMiUyRjAzJTIwMDclM0ExNyUzQyUyRnRkJTNFJTNDdGQlM0UlRTYlOTclQTUlRTUlOTAlOTElRTclODElOTglM0MlMkZ0ZCUzRSUzQ3RkJTNFJUU5JTlDJTg3JUU1JUJBJUE2NSVFNSVCQyVCMSUzQyUyRnRkJTNFJTNDdGQlM0VNNi43JTNDJTJGdGQlM0UlM0N0ZCUzRSVFNiVCNyVCMSVFMyU4MSU5NTM4a20lM0MlMkZ0ZCUzRSUzQyUyRnRyJTNFJTBBJTIwJTIwJTNDdHIlM0UlM0N0ZCUzRTE5OTYlMkYxMCUyRjE5JTIwMjMlM0E0NCUzQyUyRnRkJTNFJTNDdGQlM0UlRTYlOTclQTUlRTUlOTAlOTElRTclODElOTglM0MlMkZ0ZCUzRSUzQ3RkJTNFJUU5JTlDJTg3JUU1JUJBJUE2NSVFNSVCQyVCMSUzQyUyRnRkJTNFJTNDdGQlMjBzdHlsZSUzRCUyMmNvbG9yJTNBJTIzZjAwJTNCJTIyJTNFTTYuOSUzQyUyRnRkJTNFJTNDdGQlM0UlRTYlQjclQjElRTMlODElOTUzNGttJTNDJTJGdGQlM0UlM0MlMkZ0ciUzRSUwQSUyMCUyMCUzQ3RyJTNFJTNDdGQlM0UxOTg3JTJGMDMlMkYxOCUyMDEyJTNBMzYlM0MlMkZ0ZCUzRSUzQ3RkJTNFJUU2JTk3JUE1JUU1JTkwJTkxJUU3JTgxJTk4JTNDJTJGdGQlM0UlM0N0ZCUzRSVFOSU5QyU4NyVFNSVCQSVBNjUlRTMlODAlODAlM0MlMkZ0ZCUzRSUzQ3RkJTNFTTYuNiUzQyUyRnRkJTNFJTNDdGQlM0UlRTYlQjclQjElRTMlODElOTU0OGttJTNDJTJGdGQlM0UlM0MlMkZ0ciUzRSUwQSUyMCUyMCUzQ3RyJTNFJTNDdGQlM0UxOTg0JTJGMDglMkYwNyUyMDA0JTNBMDYlM0MlMkZ0ZCUzRSUzQ3RkJTNFJUU2JTk3JUE1JUU1JTkwJTkxJUU3JTgxJTk4JTNDJTJGdGQlM0UlM0N0ZCUzRSVFOSU5QyU4NyVFNSVCQSVBNjQlRTMlODAlODAlM0MlMkZ0ZCUzRSUzQ3RkJTIwc3R5bGUlM0QlMjJjb2xvciUzQSUyM2YwMCUzQiUyMiUzRU03LjElM0MlMkZ0ZCUzRSUzQ3RkJTNFJUU2JUI3JUIxJUUzJTgxJTk1MzNrbSUzQyUyRnRkJTNFJTNDJTJGdHIlM0UlMEElMjAlMjAlM0N0ciUzRSUzQ3RkJTNFMTk3MCUyRjA3JTJGMjYlMjAwNyUzQTQxJTNDJTJGdGQlM0UlM0N0ZCUzRSVFNiU5NyVBNSVFNSU5MCU5MSVFNyU4MSU5OCUzQyUyRnRkJTNFJTNDdGQlM0UlRTklOUMlODclRTUlQkElQTY1JUUzJTgwJTgwJTNDJTJGdGQlM0UlM0N0ZCUzRU02LjclM0MlMkZ0ZCUzRSUzQ3RkJTNFJUU2JUI3JUIxJUUzJTgxJTk1MjBrbSUzQyUyRnRkJTNFJTNDJTJGdHIlM0UlMEElM0MlMkZ0YWJsZSUzRQ==気象庁が南海トラフ巨大地震の発生を調査する臨時検討会が開催される基準となるM6.8以上が2つ、出てきます。 1996/10/19のM6.9と1984/08/07のM7.1ですね。 しかし、ここでもその後、南海トラフ巨大地震に相当するような地震は日向灘を含めた想定震源域では発生していません。以上のことから過去の事例を参照する限り、5/10の日向灘のM6.3の地震は「南海トラフ巨大地震の前兆ではない」と考えることはできます。 しかし、東日本大震災のように「想定外」が起きるのが大規模自然災害の怖さと現実でもあります。 プレート境界型ではありませんが、2016年の熊本地震が起こるまで熊本は大震災とは100年以上も無縁だとされていましたし、大阪府北部地震や北海道胆振東部地震などもほぼ前兆が無い状態で発生しています。 気象庁が公開している情報においては、日向灘で起きた大きめの地震でM6.0を超えるものは「2019/05/10 08:48のM6.3」が恐らく初めてであると考えられます。 また今回の日向灘での地震の前日、2019/5/9には阿蘇山で小規模な噴火が発生しており、九州・四国あたりの地殻の活動が活発であるようです。 今後も引き続き備えと警戒は必須と言えるでしょう。 特に、気象庁が南海トラフ巨大地震の発生の可能性に関して臨時の調査や検討を実施する基準は「想定震源域でM6.8以上の地震が起きた場合」となるので、南海トラフ巨大地震の発生の可能性が高まる1つの基準はM6.8の地震が発生した場合です。 もし想定震源域の特に津波被害が予想される沿岸部にお住まいの場合は何もない平時に、津波被害から逃れるための最短の高台や指定避難場所などへの避難ルートのご確認を。 それ以外の地域のお住まいの場合でも、特にトイレットペーパーは日頃から多めにストックしておくと良いでしょう。 トイレットペーパーの国内生産の約4割は静岡県で行われているということで、経済産業省が2018年8月に東海地震等の発生を念頭に『トイレットペーパーを備蓄しましょう!』というニュースリリースを公開しています。

【徳島・和歌山】紀伊水道で最大震度4、M5.2の地震(2019/03/13)

2019/03/13の13:48頃、紀伊水道で最大震度4、M5.2の地震がありました。東海地方から四国の西端まで広く揺れたようですが、まさに南海トラフ巨大地震の想定震源域のほぼ全域が揺れたことになるでしょうか。 2日前の3/11には愛媛県南予でもM4.5の地震。このあたりでは継続的なスロースリップが確認されている範囲です。 特に紀伊水道で前回M5クラスが起たのは昨2018年ですが、改めて気象庁の公開データベースを調べてみたところ、最大震度4・M5.0以上の地震が地震が起きたのは今回を除いて観測データが存在している範囲では3回のみです。 2018/11/02 16:53, M5.4・震度4 1948/06/15 20:44, M6.7・震度4 1941/12/25 18:31, M5.8・震度4 2018年より前は1948年ということになるので、実に70年ぶりのM5クラス以上ということになります。 また紀伊水道での地震は、M3クラス以上のものは ・深さが10km以下のもの ・深さが40〜50kmあたりとやや深めのもの の2パターンに分かれる傾向があるようです。 ---- 歴史を遡ること1946/12/21には、紀伊半島沖で「昭和南海地震:最大震度6・M8.0」が発生し、1330人の死者が出ています。 この地震における最大余震は、本震から約1年5か月後の1948/04/18に和歌山県南方沖で発生したM7.0の地震でした。1948/06/15のM6.7は、その2ヶ月後に発生しています。 70年前は1948年を最後にM5以上の地震は途絶えたわけですが、今回も沈静化するのかそれとも活発化するのかは不明です。 ただ、次の南海トラフ巨大地震は必ず来ると言われています。 発生した時に「備えていた人たちとそうでなかった人たち」との間では、その後の被災生活の質は大きく異なることになるでしょう。 とは言え数十年前から来るぞ来るぞと言われて未だに起きないのも事実で、大きな自然災害に対する緊張感を長期間維持するのは不可能と言うもの。 このあたりは気持ちの折り合いを付けて、無理のない範囲で備えを生活の中に組み込む必要があるでしょう。

【愛媛】東日本大震災から8年目の3.11に愛媛県南予でもM4級の地震(2019/03/11)

東日本大震災から8年目の3/11は、愛媛県南予でも久しぶりにM4級の地震がありました。 M4以上は2015/7以来、前回の有感地震としてもほぼ1年ぶりのようです。 このあたりは南海トラフ巨大地震の想定震源域で、以前から長期的なスロースリップ現象が継続して確認されている場所でもあります。 スロースリップとは、通常の地震によるプレートのすべり(スリップ)よりもはるかに遅い速度で発生する滑り現象で、海溝などの沈み込み帯ではよく見られる現象です。 「スロー地震」「ゆっくりすべり」などとも呼ばれます。 南海トラフでは、ユーラシアプレート(アムールプレート)の下にフィリピン海プレートが沈み込んでおり、比較的広範囲で継続的なスロースリップが観測されています。 南海トラフ巨大地震の発生する可能性がもっとも高まると考えられているのは、地震研究の最前線では2030年代に入ってからと言われています。 (とは言え、政府 地震調査研究推進本部の公式見解は「科学的に高確度な予測は不可能」となっています) このような大きめの地震があったからと言って、すぐに「前兆では?」と必要以上に怖がる必要はありません。これまでも繰り返されていることでもあります。 ただし安心してしまってはいけません。日頃からの備えをしっかりとおこなっておきましょう。

【四国】四国沖で震度は1と小さいながらもM4.0の地震が発生(2019/03/07)

3/7の午前中に四国沖で震度は1と小さいながらもM4.0の地震が発生しました。 この震源域での体感規模の地震自体は2017/12以来。 震度3以上となると過去10年でも4回程度しか起きていないようです。 ここより西側の高知沖では過去ほどんど地震が発生していない空白域があります。 このあたりは南海地震の想定震源域であり、なおかつ南海トラフ巨大地震の想定震源域かつ、南海トラフの固着域の強めの領域でもあります。 九州〜四国〜和歌山〜愛知あたりは中央構造線に沿ってスロースリップ・深部低周波地震が以前から継続しています。 プレートの動きによるものですが、その中でほとんど地震の起きていないエリアがあるのは気になりますね。 なお、3/7は気象庁から南海トラフ地震に関連する定例情報が発表されています。 https://www.jma.go.jp/jma/press/1903/07a/nt20190307.html 『現在のところ、南海トラフ沿いの大規模地震の発生の可能性が平常時と比べて相対的に高まったと考えられる特段の変化は観測されていない』 とのことです。つまり平常通りで異常なし、ということです。 リンク先ではさらに詳細な資料もPDF形式で公開されていますので、興味のある方はぜひご確認ください。

【国内】地球深部探査船「ちきゅう」による南海トラフのプレート境界面の掘削調査断念

海洋研究開発機構(JAMSTEC)の地球深部探査船「ちきゅう」による、南海トラフのプレート境界面の掘削調査が2018年より続けられていましたが、目標としていたプレート境界断層への到達は不可能である見込みとなり調査断念とのこと。 -------- ■JAMSTEC公式『プレート境界面に向けた超深度掘削』 http://www.jamstec.go.jp/chikyu/j/nantroseize/ キャッシュ:http://archive.fo/CvVkp ■日経新聞『南海トラフ調査、プレート境界の掘削断念 海洋機構』 https://www.nikkei.com/article/DGXMZO4109541008022019000000/ キャッシュ:http://archive.fo/wExHO ■朝日新聞『南海トラフ掘削、5200m到達は断念 探査船ちきゅう』 https://www.asahi.com/articles/ASM276DSBM27ULBJ00Z.html キャッシュ:http://archive.fo/1vbaD ■産経新聞『巨大地震に迫る海底下5千mの岩石採取断念 海洋機構の南海トラフ調査』 https://www.sankei.com/photo/daily/news/190208/dly1902080017-n1.html キャッシュ:http://archive.fo/uguB4 -------- 南海トラフで繰り返される巨大地震の仕組みを調べるために、地球深部探査船「ちきゅう」で海底下約5,200mのプレート境界から岩石などを採取するためのプロジェクトです。 1月には海底下約3,260mまでの掘削に成功していましたが、複雑な地層による掘削孔の歪みやライザーパイプが抜けなくなるなどの状況により予定通り掘削を進めることができなくなったとのこと。 とても残念ではありますが、お疲れ様でしたと言いたいところです。 今年に入り、1月から南海トラフ巨大地震の想定震源域では「スロースリップ(プレート境界面でのゆっくりすべり)」が継続しています。昨年12月にはM6.0の規模の短期的なスロースリップが発生しています。 気象庁の発表資料に基づき、スロースリップの発生エリアや「ちきゅう」の調査地点を図に起こしてみました。 海洋機構によれば、今の技術で今回の複雑な地層を掘削することは不可能との見解がでています。今後は、別のアプローチによる調査で、南海トラフ巨大地震の発生予測につながるような情報収集ができればいいですね。 なお「ちきゅう」には「人工地震を起こして大震災を誘発させている」という説をはじめとした「いわゆる陰謀論」がネット上にありますが、少し調べれば判るようにデマであり風評被害と言って問題無いでしょう。 科学では説明のつかない現象もあるなどとも言われますが、まずは科学的な根拠に基づいた検証と判断が何よりも重要です。 陰謀論も話のネタとしてはとても楽しめるものではありますが、根拠無く流布されている情報に関してはまずは「そういう話しもある」といった接し方で十分でしょう。

【徳島】徳島県南部で震度3・M4.1の地震、震源的には揺れの増加傾向?(2018/11/25)

2018/11/25の18:19頃、徳島県南部で震度3・M4.1の地震がありましたが、南海トラフ巨大地震の想定震源域内とは言え南海トラフの固着域の範囲外、これまで起きているスロースリップ領域にも該当せず、徳島での活断層帯にも該当しない模様ですが、この10年間で今回の震源では年に数回程度の地震はコンスタントに発生しています。 直近では11/23に、2ヶ月ぶりの地震として震度1・M2.7が発生しています。 強いて言えば中央構造線に近いという点でしょうか。中央構造線に近い地震と言えば、11/23から続く長野と岐阜の境界近く、中央構造線と糸魚川静岡構造線の交差領域の西側での地震です。 ただ、2018年においては徳島県南部での地震は例年に無く発生回数が増えています。今年は九州四国にかけて、南海トラフ周辺でのスロースリップも多く観測されているので、その影響もあるのでしょうか。 この震源付近では、2015/2/6に震度5弱・M5.0(深さ10km)の比較的大きな地震が起きており、その際には緊急地震速報も発令されています。 南海トラフ巨大地震の想定震源域では着々と「歪み(ひずみ)」は蓄積され続けていることに変わりは無いので、(緊張感を常に持続することは困難ですが)各ご家庭でもしっかりと備えていただきたいと思います。備えた上で、平穏な状況が長く続くことが望まれます。