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【南大西洋】サウスサンドウィッチ諸島でM7.1、深さ160km(2018/12/11)

2018/12/11の11:26頃、南大西洋の南極圏に属するサウスサンドウィッチ諸島でM7.1の大きな地震がありました。深さは160km。 サウスサンドウィッチ諸島があるのはプレートが複雑に関係している場所で、震源は南米プレートと南極プレートの境界・サウスサンドウィッチ海溝沿いとなっています。 このあたりで地震はこれまで多くないものの、起こるときはM7クラスの大きなものが起きています。 ただ、2018年11月にはM5〜M6クラスの地震が起きてきたことと、2016年5月にはサウスサンドウィッチ諸島にあるブリストル島の火山が60年ぶりに噴火しており、噴火という点では2016年10月に諸島内で3つの火山が同時に噴火している様子が地球観測衛星によって観測されました。 地震は日々、世界各地で発生していますが、環太平洋火山帯やプレート境界などで起きることは普通の現象です。しかし近年、そうした場所ではないところで地震が発生するようになりました。 ヨーロッパでもユーラシアプレートとアフリカプレートの境界となっているイタリアやギリシャなどの地中海沿岸国では地震が起きますが、それ以外の場所ではあまり地震は起きてきませんでした。しかし、2016年にはオーストリア(オーストリー)のウィーンでM4.4、フランスでもM5.2が発生しています。 地球規模で地殻活動が活発化している感もありますが、その大きさと私たちのささやかな日常生活の規模の違いから、万が一の大震災を(これまで幾度も経験しながらも)何もない平時には忘れてしまいがちです。 しかし日々、警戒を怠ってはならないでしょう。備災意識を日常生活に組み込んでみてください。手軽にできる、1週間ぶんの水と食料備蓄とローテーションストックからでも構いません。 余談ですが、今回M7.1の地震が起きたサウスサンドウィッチ諸島はイギリスの海外領土で、かつては捕鯨と鯨油採取の基地でしたが、現在は観光や生態系・環境の研究が行われています。