トップ タグ インドネシア

タグ: インドネシア

【海外地震】インドネシアのモルッカ海でM7.0の大地震(2019/01/07)

2019年1月7日の2時27分頃、インドネシアのモルッカ海でM7.0の大きな地震がありました(USGS公開値ではM6.6)。 インドネシアでは昨年末の12/22にスンダ海峡のクラカタウ火山が海底を含む噴火、これによる津波が周辺地域を襲い大きな被害が出ました。また、昨年9/28にはインドネシア中部のスラウェシ島でもM7.5の大地震と津波が発生し、特定できた死者は2100人以上・行方不明は1300人位上で、一説には行方不明者は5000人を超えたと言われる被害が出ています。 このスラウェシ島での地震においては、「津波が来るのは引き潮の後」という認識のもと、第1波が約30cmと小規模だったことから「津波は来ない」と考える人たちが海岸に多くおり避難する人が少なかったため、第2波で津波に飲まれた方々が300人近く出てしまいました。 インドネシアではこれまでも度々、大地震や噴火・津波による大きな被害を繰り返し受けてきましたが、現在、同国政府は日本の支援を受けて復興計画を策定しているとのこと。2011年の日本での東日本大震災の復興ノウハウを活かすものとなるそうです。 また東南アジアという範囲で見ると、年末の12/29にフィリピンのミンダナオ島近海でM7.2という大地震が起きています。フィリピン海プレートに沿って、東南アジア〜南西太平洋(フィジー・トンガ・ニューカレドニア等)にかけては、連日のようにM5クラスの地震が発生しています。 日本でも体に感じない大きさの地震は北海道〜九州沖縄にかけてほぼ毎日起きていますので、いつ大地震が起きても「備え」はあるようにしておきましょう。2019年以降も「防災から備災・減災」という考え方が重要です。

【全国】クラカタウ火山噴火後、国内地震は直線上に活発化(2018/12/23〜12/27)

2018/12/22に津波を引き起こしたインドネシアのクラカタウ火山は、現在も噴石を飛散させ噴煙も継続し活発に活動中で、噴火警戒レベルを12/27に上から2番目のレベルにまで引き上げられました。 現在までに判明している死者数は430人、行方不明者は159名と大きな被害が出ています。 インドネシアの防災機関は噴火前に地震は発生しなかったと発表していましたが、噴火直前(約8分前)にドイツでM5.1の低周波地震が観測されたとのこと。 低周波地震については、日本ではプレート境界面における「スロースリップ(ゆっくり滑り)」として観測されることが多く、ここ数年、東海地方〜四国〜九州東部の南海トラフで継続的に発生していることが判っています。 また、クラカタウ噴火後の12/24にはイタリアのシチリア島にある欧州最大の活火山「エトナ山」も噴火し、M3.3の地震が発生。 エトナ山では直近1カ月の間に徐々に活動が活発化していたとのこと。12/26にはエトナ山のふもとでM4.8の地震が発生、怪我人と建物被害が発生しカターニア空港も閉鎖となっています。 そして、ここ5日間ほどの国内地震を確認していますが、震度は1〜2と小さいものの、震源をプロットすると直線上に活発化しているようです。北海道は含めていませんが、北から南まで全国的です。 体感しない規模の地震は毎日発生していますので(備えていれば)特段に不安に感じる必要はありませんが、あまり見ないパターンに思います。海外での地震や噴火を見ても、やはり世界規模で地殻の動きが活発化しているということでしょう。

【全国】クラカタウ火山噴火後の国内地震の動き(2018/12/22〜12/25)

2018/12/22に発生したインドネシアのクラカタウ火山噴火による津波被害が拡大していますが、直後からの日本国内での地震発生パターンも従来の何となく見慣れた(?)ものから少々変化している気がします。 ここ3日間で南海トラフ巨大地震の想定震源域では震度2が結構出ています。(もっとも安易にパターン化できるものでもありませんが) 体感できない規模の地震で強震モニタ等で確認できるものを考慮するとより多いのですが、目立ったところで見ると、12/23の山梨県西部の震度2を起点として、震源が西方向へ伝搬しているように見える動きがあります。 クラカタウ火山の噴火と津波ですでに死者は420名を越えたという報道がありますが、発生した津波の原因はクラカタウ火山の「山体崩壊」が原因であると見られています。1883年の巨大噴火でも島の殆どが消滅するほどの山体崩壊を起こし、最大40mの津波が発生・36,000人以上が死亡したとされます。 日本国内でも、1741年に北海道松前町の渡島大島が噴火による山体崩壊を起こし津波で1,500人が死亡。1792年には長崎県島原市の眉山が火山性地震で山体崩壊、天草を大津波が襲い15,000人が死亡しています。 今後の発生が予想される南海トラフ巨大地震では、想定される死者・行方不明者数は32万人以上。これは実に、東日本大震災の17倍、阪神淡路大震災の50倍です。 2004年のインドネシア・スマトラ沖地震(M9.1)における死者・行方不明者数が28万3000人でしたが、それを上回る人的被害が想定されます。 この規模になるともはや人間の想像力の範囲を大きく越えてくるわけですが、生き残れた後は「行く抜いていく」ことが喫緊の課題となってきます。何をどこまで備えれば十分であるかについては判らないことも多いですが、一人のチカラではどうにもならなくとも、備えていた人たちが協力し合えばより可能性は大きくなるはずです。 まずは、意識のある人たち一人ひとりが備えることが重要となるでしょう。

【海外火山噴火】インドネシア・クラカタウ火山が噴火(2018/12/22)

2018/12/22の21時過ぎ、インドネシアのジャワ島とスマトラ島の間、スンダ海峡にある「クラカタウ火山」が海底噴火および大規模噴火を起こし、高潮と地滑りによって津波が発生しました(航空路火山灰情報センター (VAAC) 発表)。 これにより、ジャワ島西部のアニェール付近でも津波被害を受け、少なくとも死者60名・負傷者・行方不明者は合わせて580名以上になっているようです。 今回の大規模噴火では、噴煙は高度1万6千メートルまで達しています。クラカタウ火山は、1680年と1883年にも大噴火を起こし、特に1883年の大噴火では3万6000人以上の犠牲者を出しています。 またインドネシアで最近記憶に新しいのは、2004/12/26のスマトラ沖地震(マグニチュード9.1)と今年9/28に発生したスラウェシ島地震(マグニチュード7.5)です。 スマトラ沖地震では死者・行方不明者は合計で22万人を越えました。地震が発生した時期は年末やクリスマス休暇のシーズンだったため、犠牲者には日本や欧米諸国などからの観光客も多数含まれることになりました。 スマトラ沖地震地震では、インドネシア国家防災庁が発表した被害規模は、死者数2081人、特定できた行方不明者1309人。一部報道では行方不明者は5千人越えとの話も。それから3ヶ月後の噴火・津波被害となっています。 環太平洋火山帯の中でもインドネシア周辺は火山活動と地殻活動が活発で、ほぼ連日マグニチュード4以上の規模の地震が発生しています。「震源時計回り説」から考えて、今後日本列島周辺でも大きめの地震もしくは火山活動の活発化に繋がる可能性もあります。 なお環太平洋火山帯の範囲においては、クラカタウ火山噴火の前日にカムチャツカ半島付近でマグニチュード7.3の地震が発生しています。このあたりからアラスカにかけても、頻度は高くないものの大きな地震が発生する領域となっています。