2018/12/23〜12/27:クラカタウ火山噴火後、国内地震は直線上に活発化
2018/12/22に津波を引き起こしたインドネシアのクラカタウ火山は、現在も噴石を飛散させ噴煙も継続し活発に活動中で、噴火警戒レベルを12/27に上から2番目のレベルにまで引き上げられました。
現在までに判明している死者数は430人、行方不明者は159名と大きな被害が出ています。
インドネシアの防災機関は噴火前に地震は発生しなかったと発表していましたが、噴火直前(約8分前)にドイツでM5.1の低周波地震が観測されたとのこと。
低周波地震については、日本ではプレート境界面における「スロースリップ(ゆっくり滑り)」として観測されることが多く、ここ数年、東海地方〜四国〜九州東部の南海トラフで継続的に発生していることが判っています。
また、クラカタウ噴火後の12/24にはイタリアのシチリア島にある欧州最大の活火山「エトナ山」も噴火し、M3.3の地震が発生。
エトナ山では直近1カ月の間に徐々に活動が活発化していたとのこと。12/26にはエトナ山のふもとでM4.8の地震が発生、怪我人と建物被害が発生しカターニア空港も閉鎖となっています。
そして、ここ5日間ほどの国内地震を確認していますが、震度は1〜2と小さいものの、震源をプロットすると直線上に活発化しているようです。北海道は含めていませんが、北から南まで全国的です。
体感しない規模の地震は毎日発生していますので(備えていれば)特段に不安に感じる必要はありませんが、あまり見ないパターンに思います。海外での地震や噴火を見ても、やはり世界規模で地殻の動きが活発化しているということでしょう。