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【千葉】千葉県北西部で最大震度2・M3.7の地震(2019/07/19)

2019/07/19は千葉県北西部で最大震度2・M3.7の地震がありました。 千葉県とは言え震源の位置としては東京湾に面した場所で、規模的にも小規模ですが比較的地震が少なくない震源位置です。 かつての関東大震災の震源からは少々離れていますが、1703年に起きた元禄関東地震(震度7・M8以上)の震源域の端に合致します。 東京湾周辺を震源とした地震で近年目だったものは、2015/09/12の震度5弱。突き上げるような揺れは「首都直下型地震の前兆か」と首都圏に住む多くの人々を不安にさせました。 いわゆる「首都直下型地震(南関東直下地震・東京直下型地震・相模トラフ巨大地震などを含む)」の発生予測が長らく言われてきました。 特に「相模トラフ」の周辺ではM8クラスの巨大地震が200〜400年周期で発生しており、有名なものでは 1703年:元禄地震(元禄関東地震):M8.1〜M8.5 1923年:関東大震災:M7.9〜M8.3 が該当します。 また、相模トラフからさらに北側を含めると、M6〜M7クラスの大地震が平均して数十年周期で発生しています。 1855年:安政江戸地震:M6.9〜M7.4 1894年:明治東京地震:M7.0 などです。 安政江戸地震は断定できないものの隅田川河口付近の活断層が震源として推定され、明治東京地震の場合は直下型かプレート境界型かは特定されていません。 今後発生すると想定される、いわゆる首都直下型地震も同様のパターンで来る可能性がありますが、震源が海底でない場合、緊急地震速報発信がS波到達の後になることが想定されます(S波は最初のP波より遅く伝わる)。 つまり実際に首都直下型地震が起きて揺れている最中に緊急地震速報が鳴るということです。現代の科学技術をもってしても緊急地震速報の仕組みではこれが限界となります。 「その瞬間」をいかにして生き延びるか、生き残るかはその場面に遭遇した私たち個人個人に委ねられ、生き延びる事ができたときは、備えの有無がその後の生活の質を左右します。 首都直下型地震のレベルの地震が実際に派生した場合、日本の政治や経済の中枢機能が大きなダメージを受けることが想定され、復旧復興には想定以上の長い時間が掛かるかもしれません。 都内にも被災地ができ、様々な地域で孤立する方々が多数発生するでしょう。持てる者・持たざる者との格差も発生し、警察や消防もうまく機能せず、自衛隊の対応も十分に届かないケースも容易に想定できます。 そのために、常日頃からの備えが重要です。まずは個人や家庭レベルでの備えがあれば「自助」が可能です。自助できる人々が集まれば「互助・共助」が可能となります。 そう考えると、やはりこれからは「防災」ではなく「備災」という考え方が重要になってきます。 みなさんも、無理なく可能な範囲で「備災」をおこなってください。そして日常に取り入れられる備災訓練(防災訓練)の1つとして「キャンプ」がオススメです。

【東京・千葉】東京湾でM3.4、関東大震災震源域で複数の地震(2019/06/02)

2019年5月下旬から関東地方を中心に有感地震が複数起きていますが、6/2の千葉県寄りの東京湾で発生した小規模な地震は震源としては半年ぶり、かつての関東大震災(1923)と元禄関東地震(1703)の震源域に重なります。 相模トラフ付近で派生する地震の発生間隔については複数の説があり、元禄型は相模トラフ沿いの相模湾から外房を震源域として再来間隔は1000〜1500年というものと、200-300年程度の可能性もあり得るとの説もあります。 政府の地震調査委員会による今後30年内の長期評価においては、M7.9〜8.6の地震は ①関東大震災(大正型関東地震)については2014年の時点でほぼ5%以下 ②元禄型関東地震(元禄関東地震)については2014年の時点でほぼ0% となっています。 しかし、熊本地震・大阪府北部地震・北海道胆振東部地震なども発生確率がほぼ0%となっている断層帯付近で発生しているため、警戒は必要でしょう。