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【三重】三重県南東沖でM6.5の地震、東日本で異常震域も発生(2019/07/28)

★関連情報 三重県南東沖震源の地震で揺れたのは関東地方 2019/07/28早朝、三重県南東沖の南海トラフ沿いでM6.5・最大震度4(深さ420km)の地震が発生、同時に東日本の太平洋側・特に宮城付近で強く揺れる「異常震域」が発生しました。 異常震域とは、地盤の状態やプレート構造等により震源地より遠方で震度が高くなる震度分布・現象です。 三重県南東沖でM6を超える大きめの地震は2016/4/1のM6.1・震度4(深さ10km)以来。前回は2018/12/10にM5.3・震度2(深さ370km)が発生していますが、この12/10にも栃木を中心とした異常震域が観測されています。 震源としての三重県南東沖は南海トラフ沿いなので気になるところではあります。 2019/7/13にも奄美大島北西沖で起きたM5.9の地震が岡山あたりに異常震域と見られる震度分布を発生させていました。 今回の震源の北東の陸側には遠州灘がありますが、過去の例では遠州灘における深発地震のしばらく後に東日本で大きめの地震が発生した傾向が見られます。 異常震域の発生は決して稀有な現象ではないので必要以上に不安を感じる必要はありませんが、これを機会として備災・防災用品の確認や備蓄品の補充などをおこなっておきましょう。 事前に備える「備災」が、いざ大きな地震が起きた際の「減災」につながります。

【三重→関東】三重県南東沖震源の地震で揺れたのは関東地方(2018/12/10)

★関連情報 三重県南東沖でM6.5の地震、異常震域も発生 2018/12/10の00:22頃、三重県南東沖を震源とした、震度2・M5.3の地震がありましたが、揺れたエリアが三重県からはかなり距離がある「関東地方」という現象がありました。最も震度が大きかったのは栃木県です。 この現象は、小笠原諸島付近などでしばしば起こるM7.0以上の大きな深発地震による「異常震域」が、三重県南東沖でも発生したと見ることができるかもしれません。 「異常震域」とは、通常ならば揺れは震源地(震央)で最も大きくなり、中心から同心円状に広がりながら小さくなるはずの地震が、震源地から離れたところで震度が高くなる現象のことを言います。 例えば、2007/7/16に京都沖日本海で起きた「深発地震」では、京都では小さな震度でしたが、距離的に遠い北海道では大きな揺れを観測しました。逆にプレート境界をまたいだ中京関西地方や中部地方での揺れは小さいという状況です。 「異常震域」は震源の深さが深い「深発地震」で起きる傾向があるようで、海洋プレートがマントル内に沈んでスラブ(地球の地殻とマントル最上部の固い岩盤を併せた部分)となる過程で、深さが数百km付近まで沈んだところで熱や圧力により構造などが変化した時に発生すると考えられています。 今回と同じパターンで、三重県南東沖の深い震源で関東・東北が揺れた異常震域ケースはこれまでに複数回、起きています。確認できるのが近年なので、「南海トラフが起動」ということにならないといいのですが。