2020/09/07:茨城県沖M5.2、福井嶺北で連続地震、釧路沖・茨城県南部でも小規模
2020/09/07は茨城県沖でM5.2、福井嶺北で連続地震、釧路沖・茨城県南部でも小規模が地震が相次ぎました。
それぞれを時系列で列挙すると次の通りです(最新順)
発生日時 | 震源 | 震度 | 規模 | 深さ | 北緯, 東経 |
---|---|---|---|---|---|
2020/09/07 12:30頃 | 茨城県沖 | 1 | M4.5 | 約10km | 36.7, 141.6 |
2020/09/07 11:00頃 | 福井県嶺北 | 1 | M2.5 | 約10km | 36.1, 136.2 |
2020/09/07 10:40頃 | 茨城県南部 | 1 | M3.3 | 約50km | 36.1, 140.0 |
2020/09/07 10:19頃 | 釧路沖 | 2 | M4.0 | 約50km | 42.8, 144.9 |
2020/09/07 09:34頃 | 福井県嶺北 | 2 | M3.2 | 約10km | 36.1, 136.2 |
2020/09/07 09:30頃 | 福井県嶺北 | 3 | M3.3 | 約10km | 36.1, 136.2 |
2020/09/07 06:34頃 | 茨城県沖 | 3 | M5.2 | 約20km | 36.7, 141.6 |
茨城県沖ではここ数日でM4〜M5クラスが続いていますが、やはり気になるのは福井県嶺北を震源とする連続地震です。
9/4 9:10頃に発生した最大震度5弱・M5.0の地震の余震と見られ、規模としては小さくなってきてはいますが今後の情報に注意することと、併せて備災・防災用品、備蓄食などの準備をしておくべきでしょう。
福井を含めた日本海側は比較的地震が少ない印象がありますが、歴史を遡ると意外と大きな地震は起きています。
福井で過去に起きた大きな地震としては、1948/06/28 16:13頃に発生した「福井地震」があります。被害地域は福井県北部および石川県南部にまで及び、このときのマグニチュードは7.1、最大震度は6を観測しました。当時の震度階級は「震度6」が最大であったため、まさに最大規模の烈震となりました。
その数年前の太平洋戦争末期であった1945年7月には「福井空襲」があり、同年8月に終戦を迎えて以降、戦災からの復興途上にあった福井を直撃した直下型の地震では、死者・行方不明者は3,769人・負傷者は22,203人という被害と出すこととなりました。
当時の福井市は戦災復興中でしたが財政難等によって行き詰まっている状況でしたが、震災により市街地のほとんどが失われることになり、皮肉にもその後の復興事業が一気に推し進められることとなります。この福井地震の経験を踏まえて1949年に地震観測法が改正され、中央気象台震度階に「震度7」が追加されています。
日本では日々あちこちで地震が発生しており、日頃からの備えが何よりも重要となりますが、万が一の場合は外出せずに自宅内などに長期留まる必要性も考えられます。備蓄品の拡充の際は、「1〜2週間、自宅内から外に出ずに生活を続けられるかどうか」という視点も重要になります。
そうした備えは地震が目立つ地域に限らず、日本全国どこに住んでいても必要です。過去100年以上も大きな地震が無かった場所でも、ある日突然大きな被害をもたらす地震が発生することは2016年の熊本地震が証明しています。
この日、他に発生した有感地震(主に記事公開後)
【福島県沖】
2020/09/07 22:33頃, 震度2, M4.0, 深さ50km, 北緯:37.0, 東経:141.2