2021/01/14:宮城沖でM4.0、茨城沖でM3.1、鹿児島湾でM2.0の地震が発生
2021/01/14は宮城沖でM4.0、茨城沖でM3.1、鹿児島湾でM2.0の地震が発生しました。
それぞれを時系列で列挙すると次の通りです(最新順)
発生日時 | 震源 | 震度 | 規模 | 深さ | 北緯, 東経 |
---|---|---|---|---|---|
2021/01/14 12:48頃 | 茨城県沖 | 1 | M3.1 | 約70km | 36.3, 140.6 |
2021/01/14 09:29頃 | 鹿児島湾 | 1 | M2.0 | ごく浅い | 31.3, 130.6 |
2021/01/14 00:57頃 | 宮城県沖 | 2 | M4.0 | 約60km | 38.3, 141.8 |
この日の注目は、宮城県沖を震源とする最大震度2・地震の規模を示すマグニチュードがM4.0の地震です。東北地方の太平洋側では今も東日本大震災の余震が継続しています。
東北地方の巨大地震としてすぐに思い起こされる東日本大震災を引き起こした「東北太平洋沖地震」は、北海道〜房総沖にかけて存在する日本海溝沿い、太平洋プレートが北米プレートの下に沈み込む部分で発生しましたが、この時に動いたのは宮城沖〜福島沖のみ。
その他の部分が「動き残り・割れ残り」となっている可能性は十分残っており、東北〜関東の日本海溝沿いでは今後30年内に、M7級の大地震の発生確率がかなり高いと予測されています。
(当該報道は2019年2月26日に政府の地震調査委員会によって公表されています)
東日本大震災は1000年に1度と言われましたが、確かにM9クラスの巨大地震はとうぶん発生しないと考えられています。しかし、M7〜8クラスのものは今後も複数の発生が予想されています。
「喉元過ぎれば熱さを忘れる」とは言いますが、何も無い平常な状態が続くとかつての震災の記憶も薄れ、備えもおざなりになりがちです。
環太平洋火山帯の範囲で見た場合はM4〜5クラスの地震が高い頻度で起きても、ある意味では「いつもどおり」とも言えますので必要以上に不安に感じる必要はありませんが、備えはしっかりと。
また月に1度は、備災・防災用品や備蓄品の使いかた・消費期限や入れ替え期限などを確認してみてください。
この日、他に発生した有感地震(主に記事公開後)
【鹿児島湾】
2021/01/14 22:06頃, 震度1, M2.3, 深さ10km, 北緯:31.4, 東経:130.6