トップ 2分で読む 茨城南部でM4.0・最大震度3、小笠原諸島沖でM4.4・最大震度1の地震(2022/01/05)

茨城南部でM4.0・最大震度3、小笠原諸島沖でM4.4・最大震度1の地震(2022/01/05)

2022/01/05は茨城南部でM4.0・最大震度3、小笠原諸島沖でM4.4・最大震度1の地震が発生。注目は最大震度3を観測した茨城南部。茨城県南部は北部とともに地震の多いエリアで、南部で発生する地震の多くは震源の深さが50〜60kmのもの。この部分は、フィリピン海プレートが沈み込んだ先端部分にあたります。

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2022/01/05:茨城南部でM4.0・最大震度3、小笠原諸島沖でM4.4・最大震度1の地震

2022/01/05は茨城南部でM4.0・最大震度3、小笠原諸島沖でM4.4・最大震度1の地震が発生。
それぞれを時系列で列挙すると次の通りです(記事公開時点までの最新順)

発生日時震源震度規模深さ北緯, 東経
2022/01/05 21:34頃茨城県南部3M4.0約50km36.2, 140.0
2022/01/05 03:42頃小笠原諸島西方沖1M4.4約50km27.2, 141.0

注目は最大震度3を観測した茨城南部。茨城県南部は北部とともに地震の多いエリアで、南部で発生する地震の多くは震源の深さが50〜60kmのもの。この部分は、フィリピン海プレートが沈み込んだ先端部分にあたります。

 

具体的には、太平洋プレートがフィリピン海プレートと北米プレートの下に沈み込み、フィリピン海プレートが北米プレートやユーラシアプレートの下に沈み込んでいる複雑な構造となっています。

地震の多い茨城県内においては、意外なことに「確実に活断層である」とされるものはこれまでに知られていません。
日本有数の大断層である「棚倉断層」は存在していますが、これは活断層ではないのです。
(棚倉断層:茨城県常陸太田市と福島県棚倉町の間を北北西から南南東方向へ通る約60キロメートルの横ずれ断層)

 

棚倉断層は棚倉西縁断層と棚倉東縁断層から構成されていて、その中間に破砕帯があります。これらを含めて「棚倉構造線」も呼ばれ、従来は東北日本と西南日本の境界線と考えられてきました。
(別途、東北日本と西南日本の境界線は利根川構造線であるという見解もあります)

 

また茨城県の北部の陸から沖合にかけては、棚倉構造線と同様の走向を持つ長さの短い断層が多数分布しています。東日本大震災以降、これらの断層に次々と正断層型の地震が生じて破損等の被害が発生しているという状況もありますので、今後も長期的な警戒と備えが必要です。

 

もとより茨城県内は「中規模地震の巣」と言えるくらい地震が頻発するエリアであり、今後の情報には注意しつつ備えだけは進めておきましょう。

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