トップ 2分で読む トカラ列島近海でM5.1を含む連続地震、能登半島・山梨・愛媛でも小規模(2023/05/13)

トカラ列島近海でM5.1を含む連続地震、能登半島・山梨・愛媛でも小規模(2023/05/13)

2023/05/13はトカラ列島近海でM5.1を含む連続地震、能登半島・山梨・愛媛でも小規模な地震が発生。注目はトカラ列島近海。ネット上では「トカラの法則」と呼ばれる『トカラ列島近海で群発地震が起きた後には国内で大地震が発生する』という説が流布されることがありますが、科学的根拠はありません。

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2023/05/13:トカラ列島近海でM5.1を含む連続地震、能登半島・山梨・愛媛でも小規模

2023/05/13はトカラ列島近海でM5.1を含む連続地震、能登半島・山梨・愛媛でも小規模な地震が発生。
それぞれを時系列で列挙すると次の通りです(記事公開時点までの最新順)

発生日時震源震度規模深さ北緯, 東経
2023/05/13 22:59頃トカラ列島近海1M1.9約10km29.9, 130.0
2023/05/13 22:11頃トカラ列島近海1M2.2約10km29.9, 130.0
2023/05/13 19:51頃トカラ列島近海1M2.3約10km30.0, 129.9
2023/05/13 19:47頃トカラ列島近海1M1.9約10km30.0, 130.0
2023/05/13 19:45頃能登半島沖1M2.5約10km37.5, 137.1
2023/05/13 19:01頃トカラ列島近海2M2.5約10km29.9, 130.0
2023/05/13 17:57頃トカラ列島近海1M2.0約20km29.9, 130.0
2023/05/13 17:51頃トカラ列島近海1M2.3約10km29.9, 130.0
2023/05/13 17:39頃トカラ列島近海1M2.3ごく浅い29.9, 130.1
2023/05/13 17:31頃トカラ列島近海1M2.1約10km29.9, 130.1
2023/05/13 17:28頃トカラ列島近海2M2.9約10km30.0, 130.0
2023/05/13 17:16頃トカラ列島近海1M3.1約10km29.9, 130.0
2023/05/13 17:03頃トカラ列島近海1M2.0約10km29.9, 130.0
2023/05/13 16:54頃トカラ列島近海1M2.3約10km29.9, 130.0
2023/05/13 16:48頃山梨県東部・富士五湖1M2.8約20km35.5, 139.0
2023/05/13 16:35頃トカラ列島近海1M2.4約10km29.9, 130.0
2023/05/13 16:31頃トカラ列島近海1M2.0約10km30.0, 130.0
2023/05/13 16:20頃トカラ列島近海2M2.8約20km29.9, 129.9
2023/05/13 16:16頃トカラ列島近海2M2.8約10km29.9, 130.0
2023/05/13 16:14頃トカラ列島近海3M3.4約20km29.9, 130.0
2023/05/13 16:10頃トカラ列島近海5弱M5.1約10km29.9, 130.0
2023/05/13 05:25頃能登半島沖1M3.1約10km37.6, 137.3
2023/05/13 00:37頃トカラ列島近海1M2.5約10km30.0, 130.0
2023/05/13 00:32頃愛媛県南予1M3.1約40km33.5, 132.4

注目はトカラ列島近海。トカラ列島は鹿児島と沖縄の中間あたりに位置し、南からフィリピン海プレートがユーラシアプレートの下に沈み込む琉球海溝と、ユーラシアプレート側の沖縄トラフの間にあり、九州南部〜台湾に至る「琉球弧」を構成しています(海溝よりも浅い地形がトラフと呼ばれます)。

トカラ列島近海、小宝島と悪石島付近では2021/04/10から数日程度と2021/12/04から1週間ほど、群発地震が発生していました。このあたりは「横ずれ断層領域」として知られており海底には帯状の地溝が存在。この地溝では以前より南北端の横ずれが生じて中央部の岩盤下落を繰り返してきたと考えられています。

 

ネット上では「トカラの法則」と呼ばれる『トカラ列島近海で群発地震が起きた後には国内で大地震が発生する』という説が流布されることがありますが、科学的根拠はありません。少なくとも2021年に起きたトカラ列島近海で2度の群発地震では、その後にさらなる大規模地震には繋がらず終息しています。

 

また「群発地震が起きると、大地震になるはずだったエネルギーが開放された結果、大地震は起きなくなる」とも言われますが、こちらも科学的根拠はありません。必要なことは日頃からの備えと、公的機関や専門機関が公開するできる限り正確な根拠に基づいた情報に触れることです。

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