缶詰のオイルサーディンは、その油(脂質)まですべて食べてしまえばカラダに良い青魚の筆頭とも言える「イワシ」の栄養素を余すことなく摂取できるスグレモノ。ではどう使えばいいのでしょうか?答えは「缶詰の中身を身も油も丸ごと残さずパスタにぶち込む!」です。
茹で上がったパスタに、オイルサーディンを油ごと入れてほぐして混ぜて、お醤油で味を付けるだけ。簡単で美味しい和風パスタの出来上がり。トッピングとして今回は「備災」の観点から、乾燥ネギを使ってみました。
普段の食事に活用する際は、トッピングとしては玉ねぎスライス、すりおろしショウガ、刻み海苔、煎りゴマなどを加えるとさらに美味しくいただけますよ。醤油をポン酢や寿司酢に変えてみても美味しいです。
・「ラージメスティン(2人前調理用)」
・「レギュレータストーブ・SOTO ST-310」
・早ゆでパスタ3分(2人前:200g)
・オイルサーディン(1〜2缶)
・乾燥ネギ(好きなだけ)
・醤油または麺つゆ
・水(340〜360ml:パスタ茹で用)
・パスタを茹でる塩少々
御存知の通り、イワシを含む青魚の脂は、牛豚鶏といった動物の肉に含まれる脂とは異なり「カラダに良い脂質」です。中性脂肪や悪玉コレステロールを減らすEPA(エイコサペンタ塩酸)やDHA(ドコサヘキサエン酸)が豊富に含まれるので血液をサラダラにする効果があると言われますが、具体的には心血管疾患リスク(心臓と血液に関する病気になるリスク)を低減することが消費者庁の調査によっても証明されています(昔言われた記憶力が良くなる効果は、現在においては認められないそうです)。ストレス社会の中で働き盛りの中高年層にもオススメですね。
またコエンザイムQ10やビタミンB群も豊富に含まれているため女性にとっても美肌効果が期待できます。高タンパクでカルシウムも多いので、育ち盛りのお子さんにもピッタリ。
動物の肉に含まれる脂は冷蔵庫に入れると固まってしまいますが、魚の脂は固まらない点からも解りやすいところ。体に良いイワシや鯖は継続的に摂取したいものですが、鮮魚を扱うとなると調理の際に手に移る生臭さや手間を考えると躊躇しがちです。しかし、こうして缶詰になったものを使えば実に手軽に青魚の栄養を摂取できるのでオススメです。
備災メシとしてだけでなく、日ごろの食事にもぜひ取り入れてください。また被災時の食生活は準備をしておかないと、栄養が偏ってしまうため血流なども悪化する可能性があります。こうした青魚の缶詰などを備蓄しておけば、そうしたリスクにも備えることができます。
※魚の缶詰の空き缶の処理は、平時であれば内側を手を切らないように注意しながらキッチンペーパー等で拭きとってから泡噴射タイプの塩素系洗剤を使えば捨てるまでの間にニオイも気になりません。いざ有事の際には「防臭袋」を用意しておき、これに入れてしまうと良いです。