2023/5/18〜5/19:豊後水道でM4.4、石川能登・千葉沖・大阪・トカラ近海でも小規模な地震
2023/5/18〜5/19にかけて豊後水道でM4.4、石川能登・千葉沖・大阪・トカラ近海でも小規模な地震が発生。
それぞれを時系列で列挙すると次の通りです(記事公開時点までの最新順)
発生日時 | 震源 | 震度 | 規模 | 深さ | 北緯, 東経 |
---|---|---|---|---|---|
2023/05/19 13:28頃 | トカラ列島近海 | 1 | M2.1 | 約10km | 29.9, 130.1 |
2023/05/19 06:56頃 | 豊後水道 | 4 | M4.4 | 約50km | 33.2, 132.2 |
2023/05/19 05:32頃 | 大阪府北部 | 1 | M2.3 | 約10km | 34.9, 135.5 |
2023/05/19 04:05頃 | 千葉県東方沖 | 1 | M3.3 | 約20km | 35.7, 141.0 |
2023/05/18 19:49頃 | 石川県能登地方 | 3 | M3.6 | 約10km | 37.5, 137.3 |
注目は豊後水道。豊後水道は南海トラフ巨大地震の想定震源域の西端あたりに位置しており、今回の震源はほぼ中央構造線上で発生。近くには四国電力の伊方原子力発電所がありますが、こちらも中央構造線上に位置しています。
伊方原発に関しては、1号機・2号機が廃炉作業中で3号機が2022年01月24日から運転再開となっています。(2023/05/19時点では定期点検中:6/19に点検終了予定)

南海トラフ巨大地震に関しては、確度の高い予測は困難との判断が下されていることはご存知の通りで、近年、警戒警報の発令は凍結され、代わりに震源域で異常な現象を観測した場合に「臨時」の情報が発表されることになっています。
難しいのは、この臨時情報が出た際に、私たち個人レベルではどう対応すべきかという点。実際に起きてしまった場合の想定被害は過去類を見ない甚大なものになる試算がなされていますが、逆に臨時情報が出たとしても何も起きないことも考えられます。
2000年代に入り、環太平洋火山帯全体で活動が活発化している状況とも考えられます。
この規模での地殻活動となると、日本でもいつどこで大きな地震や噴火がほとんど前兆無しで発生するか判りませんが、それはこれまでも繰り返されてきたことです。
基本的に環太平洋火山帯では日々大きな地震が起きるものです。地球上で発生する地震の約90%はここで起きています。出来るかぎり(可能な範囲で構いません)の備えをした上であれば、必要以上に怖がったり不安に感じることはありません。
この日、他に発生した有感地震(主に記事公開後)
あああああ