トップ 2分で読む 大隅半島沖でM5.1、日向灘でM4.5、能登でM4.1、奄美近海と東北地方で小規模な地震(2024/04/08)

大隅半島沖でM5.1、日向灘でM4.5、能登でM4.1、奄美近海と東北地方で小規模な地震(2024/04/08)

2024/04/08は宮崎の大隅半島沖でM5.1、日向灘でM4.5、能登でM4.1、奄美近海と東北地方で小規模な地震が発生。宮崎周辺での地震が活発ですが、宮崎県は建物の耐震化率を90%に向上させ早期避難率を70%に向上させるといった対策や、地域防災計画の策定を進めています。

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2024/04/08:大隅半島沖でM5.1、日向灘でM4.5、能登でM4.1、奄美近海と東北地方で小規模な地震

2024/04/08は大隅半島沖でM5.1、日向灘でM4.5、能登でM4.1、奄美近海と東北地方で小規模な地震が発生。
それぞれを時系列で列挙すると次の通りです(記事公開時点までの最新順)

発生日時震源震度規模深さ北緯, 東経
2024/04/08 22:29頃石川県能登地方3M4.1約10km37.5, 137.2
2024/04/08 13:57頃日向灘2M4.5約30km32.1, 131.9
2024/04/08 13:27頃奄美大島近海1M3.4約20km28.2, 129.1
2024/04/08 11:45頃宮城県沖1M3.9約50km38.9, 141.9
2024/04/08 10:47頃宮城県北部1M2.9ごく浅い38.9, 140.8
2024/04/08 10:36頃岩手県沿岸南部1M3.2約20km39.2, 141.7
2024/04/08 10:25頃大隅半島東方沖5弱M5.1約40km31.6, 131.5
2024/04/08 05:51頃宮城県沖1M3.6約50km38.2, 141.7
2024/04/08 01:59頃岩手県沖1M3.9約40km40.2, 142.3

注目は宮崎の大隅半島東方沖。宮崎県周辺の地震活動は、主に以下の3つのタイプの地震によって特徴付けられます。

 

■ 日向灘などの県東方の海域で発生する地震:
日向灘では、ほぼ十数年から数十年に一度の割合でM7クラスの地震が発生し、多くの場合津波を伴います。例えば、1662年の地震(M7.6)、1941年の地震(M7.2)や1968年の地震(M7.5)では、地震の揺れによる被害とともに津波被害も生じました。

■ 陸域や沿岸部の浅い場所で発生する地震:
宮崎県には主な活断層はありませんが、火山活動によって陸域の浅いところで発生する地震によって、局所的に大きな被害を受ける場合があります。被害が大きかったのは、1968年の「えびの地震」(M6.1)であり、この地震では、えびの町(旧名、現在のえびの市)を中心に多くの住家が全半壊し、多数の山(崖)崩れが発生しました。

■ 南海トラフ沿いの巨大地震:
南海トラフ沿いの巨大地震の中で、四国沖から紀伊半島沖が震源域となった場合、強い揺れや津波による被害を受けることもあります。例えば、1707年の宝永地震(M8.6)では延岡や宮崎などで十数名の死者を出し、1946年の南海地震(M8.0)では2m近い高さの津波が押し寄せて、家屋半壊、船舶の流出損壊、浸水家屋などの被害が生じました。

宮崎県としては、建物の耐震化率を90%に向上させ早期避難率を70%に向上させるといった対策や、地域防災計画の策定を進めています。
津波対策として防潮堤・防波堤の嵩上げ・延伸・新設などへの取り組みも強化されます。

 

これらは地震や津波による被害を最小限に抑えるためのものです。地震が発生した場合でも、適切な対策を講じていれば、被害を大幅に減らすことが可能です。
ただし津波から身を守るには、唯一「逃げる」しかありません。津波の危険がある場合には、とにかく高い場所に避難しましょう。

 

何よりも地震は科学的な研究が進んでいても予測不可能な自然現象であるため、常に地震に備える意識を持ち備蓄や事前の避難経路を決めておくなど、個人やご家庭での備えも重要です。

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