2018/11/10:南海トラフ・中央構造線沿いで頻発する小規模地震
2018/11/10までの数日は、国後島付近〜与那国島までの日本全国で様々な場所が様々に揺れていますが、やはり10月からの特に東海〜近畿にかけて起きている小さな地震が気になるところです。
11/8〜11/10の間では、三重・兵庫・滋賀・和歌山などで震度1ですが連続して発生しています。特に三重県中部での地震は、昨年9月を最後に今年9月まで約1年間静穏でしたが、1年ぶりに発震後は活発に動いているようです。三重県の震源に近い断層帯としては「布引山地東縁断層帯」がありますが、震源はこの断層よりは西側のようです。
ここ数日は国後島付近〜与那国島までの日本全国で様々な場所が様々に揺れていますが、やはり10月からの特に東海〜近畿にかけて起きている小さな地震が気になるところです。
11/8〜11/10の間では、兵庫・滋賀・和歌山などで震度1ですが連続して発生しています。
ただ環太平洋火山帯全体で見た場合、今週はM5クラスの大きなものは南北アメリカ大陸の太平洋側沿岸で数件ある程度で、アジア・オセアニア側では大きくてもM4.9程度のものとなっています。概ね静穏な状況と言えるかもしれません。
南海トラフ巨大地震は海溝型であるため前兆となる地震(群発地震など)があれば発生が迫っているかどうかの検討が可能ですが、阪神淡路大震災のような活断層を震源とする直下型地震は前兆無く、ある日突然発生します。
東日本大震災以降は電子基準点観測による日本の地殻変動の動きもそれ以前より大きくなってきており、変動の方向も変わってきています。(この電子基準点がとらえた日本列島の地殻変動の時系列の様子は国土地理院のwebサイトでも動画として公開されています)
南海トラフ巨大地震にせよ首都直下地震にせよ「秒読み」と言われて何年(数十年)も経ちますが、むしろ他の、今までノーチェックだった場所での大きな地震が数年おきに発生するなど目立つようになってきました。
「そろそろ巨大地震が来そうだから備える」という意識は長くは維持できません。むしろ日常生活の中で、地震などの大災害が起きて電気・ガス・水道などが止まっても1〜2週間は生活を維持するための備えを普段から組み込んでおくことが重要でしょう。