トップ 2分で読む 【近畿】和歌山県北部と大阪府北部で小規模な地震(2019/10/27)

【近畿】和歌山県北部と大阪府北部で小規模な地震(2019/10/27)

10/27は、和歌山県北部と大阪府北部で小規模な地震が続きました。前日の10/26には京都府南部でも最大震度2の地震が2連続で発生、ほぼ同じ震源では2018/06/18 7:58ごろ「大阪府北部地震」が発生しています。

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2019/10/27:和歌山県北部と大阪府北部で小規模な地震

2019/10/27は、和歌山県北部と大阪府北部で小規模な地震が続きました。震源と規模は次の通りです。

【大阪府北部】
2019/10/27 19:03頃, 震度2, M3.2, 深さ10km

【和歌山県北部】
2019/10/27 11:59頃, 震度1, M1.8, 深さ10km

前日の10/26には京都府南部でも最大震度2の地震が2連続で発生しています。

【京都府南部】
2019/10/26 21:32頃, 震度2, M3.6, 深さ10km
2019/10/26 22:10頃, 震度2, M2.9, 深さ10km

特に今回の震源で気になるのは大阪府北部。2018/06/18 7:58ごろ、ほぼ同じ震源で「大阪府北部地震」が発生しています。

この地震での大阪府内での死亡者は6名、2府5県合計で負傷者462名(うち重傷者62名)、住宅の全半壊多数という大きな被害を出した地震であり、併せて「阪神淡路大震災」を経験されたかたは、10/27の地震で緊張されたかと思います。

西日本にお住まいの場合、「もしや南海トラフ巨大地震の前兆か?」と感じられてしまう方もいらっしゃるかと思いますが、10月の気象庁発表の「南海トラフ周辺の地殻活動」に関しては、従来どおり

「南海トラフ沿いの大規模地震の発生の可能性が平常時と比べて相対的に高まったと考えられる特段の変化は観測されていない」
https://www.jma.go.jp/jma/press/1910/07b/nt20191007.html

となっていますので、基本的にいつもどおりの地震活動と言えると考えられます。

大阪府北部の地震の震源は内陸側ですので南海トラフとの直接つながっているわけではありませんが、フィリピン海プレートの潜り込む先であり、中央構造線の北側・有馬-高槻断層帯の近くではあります。

南海トラフ巨大地震の発生時期に関しては、現時点では科学的に確度の高い予測は不可能というのが実情ですが、確率論的には今後30年以内の発生確率は70%、さらに50年以内まで範囲を広げると90%という高い数値となっています。

ただし、ネット上の情報に関して特に極端なもの(「X月X日に起きる」という予言的な話し等)については、必ずその情報源が公式なものか、科学的な根拠にもとづいたものかどうかを確認してください。オカルトネタ的なものに関しては「そういう話もある」という程度の受け取り方で構いません。

その上で、こうした小規模な地震は「備えのキッカケ」として活用しましょう。
大阪だけでなく、他の地域の方も今のうちに改めて防災用品や備蓄品の用意と、ご家族との緊急連絡手段や連絡先・集合場所などを確認しておいてください。

重要なことは「いつ起きるか・どこで起きるか」ではなく「起きたときに備えがあるか」です。防災よりも「備災」を念頭においた行動を。

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