レインボーストーブ改造も最終段階へ
寒い時期のキャンプのお供として人気のコンパクトな石油ストーブ、その中でも人気の「レインボーストーブ(レインボーランタン)」。
編集部スタッフの1人はキャンプのみならず、晩秋〜初春にかけては自宅で普段遣いしています。
前回ご紹介した改造記事でできあがったストーブを長らく使っていましたが、やはり気になっていたのは最大火力にすると「ススが出る」ということ。
今回は、これを完全解消してみました。
※なお、改造するとメーカー保証が受けられなくなる可能性がありますので、実施される場合は自己責任とさせていただきます。簡単な改造ですが、万が一失敗した際の修理や買い替え等は編集部では応じかねますのでご了承ください。
また美しいレインボーカラーの反射と引き換えの改造ですので、こちらも予めご理解の上で作業してください。
前回は、なぜススがでていたのか?
一般論的には、青い炎は高温で酸素が足りている場合。赤い炎は低温で酸素不足。この赤い炎に金属などを触れさせるとススが出ます。
焚き火の赤い炎の上にクッカーなどの鍋を置いて調理すると、鍋底にススが付きますね。
前回の改造方法では「排水栓」を上下逆さまにしてストーブの燃焼室に入れるだけでしたが、火力が一定以上になるとススが出ていました。
赤い炎が排水栓のメッシュ部分や、炎にかぶさった排水栓の底にふれるなどしてススが発生したと思われます。
改造方法概略
なにも難しいことはありません。
1. ステンレスのメッシュ素材(以後「ステンメッシュ」と記載)をカットする
2. カットしたステンメッシュを円筒形に丸めてホチキスで留める
3. レインボーストーブの燃焼室にセットして完了
これだけです。
実際に作業手順を写真でご紹介します。
作業手順
1. ステンメッシュを調達
資材系を扱っているホームセンターで入手可能です。
今回調達したのは「ステンレス金網 #30×16 メッシュ 500×600」というもの。
左上に見えるのは、今まで使ってきた「排水栓」。長らくお世話になりました。
2. 使う工具を準備
ホチキスと金切りバサミのみのお手軽加工。あとは切断用の目印をつけるための油性ペンなどがあると良いでしょう。
大型のホチキスのしっかりとした太針を使えばより安心感は増えそうですが、今回の改造では一般的なホチキスと針を使ってそれなりの期間ストーブを使っていますが、特に不都合はありません。
ステンメッシュに切断線を描く
円筒形にした際の高さはおよそ13cm・直径は約11cm(円周約34.5cm)としました。円筒形に丸めた際に、接続部分をホチキスで留めるので、+2cmくらい余白を取ります。
よって「高さ13cm x 長さ36.5〜37cm」のステンメッシュを切り出したいので、それに合うように油性ペンで線を引きます。
ステンメッシュを切断する
油性ペンで描いた切断用の線に沿って金切りバサミで切断します。
ステンメッシュを円筒形に丸めてホチキスで留める
このようにホチキスで留めてしまいます。複数箇所を止めればOK。
レインボーストーブの燃焼室にセット
セットと言っても置くだけです。ストーブ単体でできる改造は、これで完了。
燃焼テスト
火力全開にしても、もうススは出ません。
安心して使えます。
でも、もう少し暖かくならないの?
対流型ストーブの宿命ですね。暖かい空気はどうしてもストーブの上部から天井へ向かって昇ってしまいます。
室内であれば、天井に昇った暖かい空気がそこから横方向へ広がって室内を対流して温めることになりますが、キャンプなどの屋外ではそうはいきません。
やはり「エコファン」や「エコストーブファン」と言ったものを活用して、暖かい空気を横方向へ送る形が良いでしょう。これは室内での普段遣いでも威力を発揮するのでオススメです。