トップ 2分で読む 【愛媛/和歌山】南海トラフ巨大地震の想定震源域周辺で複数の地震(2019/11/08)

【愛媛/和歌山】南海トラフ巨大地震の想定震源域周辺で複数の地震(2019/11/08)

2019年11月に入り全国的に地震が多く発生している状況が続いていますが、2019/11/08に南海トラフ巨大地震の想定震源域周辺で複数の有感地震がありました。やや珍しいのは瀬戸内海中部で、前回有感地震が起きたのは1年以上前の2018/09/07に最大震度1・M3.1。

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2019/11/08:南海トラフ巨大地震の想定震源域周辺で複数の地震

2019年11月に入り、全国的に地震が多く発生している状況が続いていますが、2019/11/08に南海トラフ巨大地震の想定震源域周辺で複数の有感地震がありました。

【2019/11/08に南海トラフ巨大地震の想定震源域周辺で発生した有感地震】

 2019/11/08 06:25頃, 紀伊水道, 震度2, M2.6, ごく浅い
 2019/11/08 20:31頃, 瀬戸内海中部, 震度1, M3.1, 深さ10km
 2019/11/08 21:23頃, 瀬戸内海中部, 震度2, M3.1, 深さ10km

このうち紀伊水道は比較的地震が多く発生しているエリアですが、最近このあたりで発生した規模の大きめの地震を見ると、2019年3月と2018年11月にそれぞれ最大震度4・M5以上が発生しています。

2019/03/13 13:48頃, 紀伊水道, M5.2, 最大震度4
2018/11/02 16:54頃, 紀伊水道, M5.4, 最大震度4

やや珍しいのは瀬戸内海中部。
このあたりで発生する地震は比較的少なめで、過去10年程度の期間で見てもM4を超える有感地震はほぼありません。
また、前回有感地震が起きたのは1年以上前の2018/09/07に最大震度1・M3.1と小規模なものです。

今回も規模としては小さなものですが、南海トラフ巨大地震の想定震源域で起きているので気になるかたもいらっしゃるでしょう。

ちょうど瀬戸内海中部で地震が発生した当日に、気象庁から

「南海トラフ地震関連解説情報について -最近の南海トラフ周辺の地殻活動-」
https://www.jma.go.jp/jma/press/1911/08a/nt20191108.html

という報道発表資料が公開されています。
抜粋すると

『現在のところ、南海トラフ沿いの大規模地震の発生の可能性が平常時と比べて相対的に高まったと考えられる特段の変化は観測されていない』

という内容ですので、特段の心配は不要です。

ただし南海トラフ巨大地震」の発生時期に関しては、現時点では科学的に確度の高い予測は不可能というのが政府も認め公開している実情ですが、確率論的には今後30年以内の発生確率は70%、さらに50年以内まで範囲を広げると90%という高い数値となっています。

直近500年間で見てみると、南海トラフ沿いでの大きな地震は約100年間隔で発生しており、一番最近は1946/12/21に発生したM8クラスの「昭和南海地震」。
また、昭和南海地震の2年前には「昭和東南海地震」が発生しており、これはM7.9・最大震度6を記録しています。

南海トラフ沿いでは以前より、九州東部〜四国中西部〜近畿地方でプレートのスロースリップによる地殻変動が起きており、南海トラフのプレート境界で発生している地震は東海〜九州までの広範囲に渡ります。

重要なことは「いつ起きるか・どこで起きるか」ではなく「起きたときに備えがあるか」です。防災よりも「備災」を念頭においた行動を。

いざ大震災規模の災害が起きた際に防災用品や備蓄食料などの備えが無い場合、直後の被災生活が大変厳しいものになることは、地震のみならず近年の豪雨被害や台風被害に遭われたかたであれば身に沁みて理解されているはずです。

「喉元過ぎれば熱さを忘れる」となりがちな災害への備えですが、何もない平時にこそしっかりやっておきましょう。あの「阪神淡路大震災」が発生したのは、真冬の1月です。

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