トップ 2分で読む 【関東】茨城県周辺で続く小規模な地震(2019/11/16〜11/18)

【関東】茨城県周辺で続く小規模な地震(2019/11/16〜11/18)

2019/11/16〜11/18にかけて茨城県周辺で小規模な地震が続いています。前日11/17から伊豆大島近海で続いていた地震も再度小さなものが発生。鹿児島県の新燃岳では11/17からの火山性地震の増加に伴い11/18に噴火警戒レベルが2の「火口周辺規制」に引き上げられました。

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2019/11/16〜11/18:茨城県周辺で続く小規模な地震

2019/11/16〜11/18にかけて、茨城県周辺で小規模な地震が続いています。
また前日11/17から伊豆大島近海で続いていた地震も11/18 00:55頃に再度小さなものが発生。
鹿児島県の霧島連山・新燃岳では11/17からの火山性地震の増加に伴い、11/18に噴火警戒レベルが2の「火口周辺規制」に引き上げられました。

東日本大震災以降、東北〜房総あたりにかけての地震活動が活発に続いており、茨城もその範疇に含まれます。
特に福島・茨城の県境付近や千葉県沖では顕著な活動が見受けられ、比較的に浅い地殻内での地震として、太平洋プレートやフィリピン海プレートの上面付近での集中も見られるようです。
このあたりで頻発する地震は、震源の深さが10〜20kmとかなり浅い傾向にありますが、茨城県周辺で起きているものは50〜60kmの深さのものが多く見受けられます。

震源の位置としては中央構造線が太平洋へ抜けるあたりとなっていることと、中央構造線と柏崎・千葉構造線が近接している領域にも位置しています。

東日本大震災は、ここ数十年における地震の中でも非常に大きな規模の地震であったため、現在においてもあの地震によって誘発された小規模・中規模な地震が日本列島のかなり広い範囲で発生し続けています。

そして、太平洋プレートと、東日本〜東北地方のプレート境界では大規模な「余効変動」が続いています。

この「余効変動」とは、大地震が起きた後に長期に渡ってゆっくりと進行していく地殻変動のことで、スロー地震(スロースリップ・深部低周波微動など)の一種です。
震源域の断層周辺・広範囲のプレートが長期間・ゆっくりと滑り続けることで発生します。

この余効変動は、今後も10年スパンの長い期間を使って続いていく可能性があります。

かつてより「地震大国」を自認する日本、小規模な地震は意に介さず、中規模な地震が起きると「お、ちょっと揺れたかな」と感じ、特に被害がなければそれなりの大きな揺れでも平然とやりすごしてしまう傾向があるように思います。

しかし、これまでに起きた大震災クラスの地震は予知できませんでした。
多くの死者を出すような巨大地震も、いつ何どき発生するかは最先端の科学技術をもってしても正確には誰にも判りません。

だからこそ「普段からの備え」をする人々が増えていく必要があるのです。

「次の大地震はいつ起きるのか」を心配するよりも、「起きたときに備えはあるか」という発想に切り替えていきましょう。
「その日」は明日かもしれないのですから。

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