2020/9/20〜9/21:茨城・千葉沖でM4クラス、京都・奄美でも小規模な地震が相次ぐ
2020/9/20〜9/21にかけて茨城・千葉沖でM4クラス、京都・奄美でも小規模な地震が相次ぎました。
それぞれを時系列で列挙すると次の通りです(最新順)
発生日時 | 震源 | 震度 | 規模 | 深さ | 北緯, 東経 |
---|---|---|---|---|---|
2020/09/21 07:44頃 | 京都府南部 | 1 | M2.8 | 約10km | 35.0, 135.5 |
2020/09/21 01:27頃 | 奄美大島近海 | 1 | M3.6 | 約40km | 28.7, 130.0 |
2020/09/20 19:48頃 | 千葉県南東沖 | 2 | M4.5 | 約80km | 35.0, 140.2 |
2020/09/20 09:04頃 | 茨城県北部 | 3 | M4.4 | 約10km | 36.8, 140.6 |
やや気になるのは茨城県北部を震源とする地震が頻発している点ですが、茨城県内は北部・南部ともに地震の発生頻度は高めの地域です。日常生活の中に備えを組み込んでおきましょう。
千葉県南東沖でもM4.5が発生していますが、最大震度は2と揺れは小さめとなっています。
また、9/20〜9/21は台湾・フィリピンや北米大陸の太平洋側でも小規模な地震が頻発するなど、環太平洋火山帯の全体的に活発な活動が見られます。
茨城・千葉を含む東北地方〜関東を中心に大きな被害を出した東日本大震災は、北海道〜房総沖にかけて存在する日本海溝沿い、太平洋プレートが北米プレートの下に沈み込む部分で発生しましたが、この時に動いたのは宮城沖〜福島沖のみ。
その他の部分が「動き残り・割れ残り」となっている可能性は十分残っており、東北〜関東の日本海溝沿いでは今後30年内に、M7級の大地震の発生確率がかなり高いと予測されています。
(当該報道は2019年2月26日に政府の地震調査委員会によって公表されています)
東日本大震災は1000年に1度と言われましたが、確かにM9クラスの巨大地震はとうぶん発生しないと考えられています。しかし、M7〜8クラスのものは今後も複数の発生が予想されています。
「喉元過ぎれば熱さを忘れる」とは言いますが、何も無い平常な状態が続くとかつての震災の記憶も薄れ、備えもおざなりになりがちです。
環太平洋火山帯の範囲で見た場合はM4〜5クラスの地震が高い頻度で起きても、ある意味では「いつもどおり」とも言えますので必要以上に不安に感じる必要はありませんが、備えはしっかりと。
また月に1度は、備災・防災用品や備蓄品の使いかた・消費期限や入れ替え期限などを確認してみてください。
この日、他に発生した有感地震(主に記事公開後)
【新島・神津島近海】
2020/09/21 16:57頃, 震度1, M2.5, 深さ10km, 北緯:34.5, 東経:139.3