2020/10/24:新島・神津島で連続地震、鳥取県中部でM2.6
2020/10/24は新島・神津島で2連続の地震と鳥取県中部でM2.6の地震がありました。
それぞれを時系列で列挙すると次の通りです(最新順)
発生日時 | 震源 | 震度 | 規模 | 深さ | 北緯, 東経 |
---|---|---|---|---|---|
2020/10/24 14:14頃 | 鳥取県中部 | 1 | M2.6 | 約10km | 35.4, 133.8 |
2020/10/24 12:19頃 | 新島・神津島近海 | 1 | M2.4 | ごく浅い | 34.3, 139.4 |
2020/10/24 09:23頃 | 新島・神津島近海 | 1 | M2.1 | ごく浅い | 34.4, 139.3 |
揺れ・規模としては小さいものの、今回注目したのは伊豆諸島に属する新島・神津島近海を震源とする2回の地震です。
東京都に属する伊豆諸島及び小笠原諸島では、相模湾〜房総半島南東沖にかけてのプレート境界付近で発生する地震や、関東地方東方沖合から伊豆・小笠原海溝沿いのプレート境界付近で発生する地震によって強い揺れや津波による被害を受けることがあります。
とは言えマリアナ海溝へと接続している「伊豆・小笠原海溝」の付近では、M8規模の巨大地震はこれまで発生していません。
しかしこれまでの経緯を見ると、伊豆諸島周辺では火山活動も活発であり噴火に伴った大きめの地震や大規模な群発地震などが発生し、局所的に大きな被害が発生することがあります。
また、時折発生する「深発地震」により、震源がこのあたりであっても大きな揺れを感じるのが関東地方〜東北地方になるという「異常震域」が発生することもあります。
過去数十年で見た場合、1986年に伊豆大島での「伊豆大島噴火」に伴い最大M6.0の地震が発生。また2000年6月以降、三宅島の火山活動により最大M6.5の地震が発生し、死傷者計16名という被害が出ています。
このときは三宅村では2000/9/4〜2005/2/1まで全島避難が実施され、住民の方々は島外での避難生活を余儀なくされました。
なお伊豆諸島、小笠原諸島の9町村は「南海トラフ地震防災対策推進地域」に指定されていることを忘れてはなりません。特に気象庁からは毎月上旬に南海トラフに関する定期情報発表がありますので、定期的にチェックしておくと良いでしょう。
この日、他に発生した有感地震(主に記事公開後)
【茨城県南部】
2020/10/24 19:26頃, 震度1, M3.3, 深さ50km, 北緯:36.1, 東経:139.9