2021/09/12:豊後水道でM4.1、愛知西部・胆振中東部・千葉北西部でも小規模な地震
2021/09/12は豊後水道でM4.1、愛知西部・胆振中東部・千葉北西部でも小規模な地震が発生。
それぞれを時系列で列挙すると次の通りです(記事公開時点までの最新順)
発生日時 | 震源 | 震度 | 規模 | 深さ | 北緯, 東経 |
---|---|---|---|---|---|
2021/09/12 22:33頃 | 千葉県北西部 | 1 | M3.4 | 約70km | 35.7, 140.1 |
2021/09/12 18:37頃 | 愛知県西部 | 1 | M2.6 | 約10km | 35.1, 137.0 |
2021/09/12 18:08頃 | 胆振地方中東部 | 2 | M3.5 | ごく浅い | 42.8, 142.0 |
2021/09/12 11:17頃 | 豊後水道 | 3 | M4.1 | 約50km | 33.1, 132.1 |
注目は豊後水道。豊後水道は南海トラフ巨大地震の想定震源域の西端あたりに位置しており、今回の震源は中央構造線付近で発生。周辺には四国電力の伊方原子力発電所がありますが、こちらも中央構造線上に位置しています。伊方原発は1〜3号機があり、2021/09/12時点では1〜2号機は廃炉作業中、残る3号機は2019/12/26より定期点検中となっています。
ちょうど2021/09/07に気象庁から南海トラフ周辺に関する情報
『南海トラフ地震関連解説情報について -最近の南海トラフ周辺の地殻活動-』
https://www.jma.go.jp/jma/press/2109/07b/nt20210907.html
が公開されています。
これは毎月初旬に定期的に公開されている情報となります。
状況としてはいつもどおり、「現在のところ、南海トラフ沿いの大規模地震の発生の可能性が平常時と比べて相対的に高まったと考えられる特段の変化は観測されていない」とのことですので、特段の心配はありません。
南海トラフ巨大地震に関しては、確度の高い予測は困難との判断が下されていることはご存知の通りで、近年、警戒警報の発令は凍結され、代わりに震源域で異常な現象を観測した場合に「臨時」の情報が発表されることになっています。
難しいのは、この臨時情報が出た際に、私たち個人レベルではどう対応すべきかという点。実際に起きてしまった場合の想定被害は過去類を見ない甚大なものになる試算がなされていますが、逆に臨時情報が出たとしても何も起きないことも考えられます。
2000年代に入り、環太平洋火山帯全体で活動が活発化している状況とも考えられます。この規模での地殻活動となると、日本でもいつどこで大きな地震や噴火がほとんど前兆無しで発生するか判りませんが、それはこれまでも繰り返されてきたことです。
基本的に環太平洋火山帯では日々大きな地震が起きるものです。地球上で発生する地震の約90%はここで起きています。出来るかぎり(可能な範囲で構いません)の備えをした上であれば、必要以上に怖がったり不安に感じることはありません。
この日、他に発生した有感地震(主に記事公開後)
あああああ