ITOITO-STYLE 編集部
【全国】網走,茨城,岐阜,和歌山,熊本,日向灘,宮古島で小規模な地震が相次ぐ(2020/7/19〜7/20)
2020/7/19〜7/20にかけて網走,茨城,岐阜,和歌山,熊本,日向灘,宮古島で小規模な地震が相次ぎました。
それぞれを時系列で列挙すると次の通りです(最新順)
【茨城県南部】
2020/07/20 19:32頃, 震度2, M3.5, 深さ60km, 北緯:36.0, 東経:140.1
【網走地方】
2020/07/20 15:17頃, 震度1, M2.3, 深さ10km, 北緯43.8度, 東経144.0度
【宮古島近海】
2020/07/20 14:25頃, 震度2, M5.0, 深さ30km, 北緯24.3度, 東経125.2度
【熊本県天草・芦北地方】
2020/07/20 07:24頃, 震度1, M1.7, ごく浅い, 北緯32.2度,...
三浦半島の原因不明の異臭は大地震の前兆…?
続報:
2020/07/17に横須賀や久里浜周辺で「海の方からガス臭がする」という通報が相次ぎました。2020/06/04にも横須賀を中心とする神奈川県の三浦半島の広い範囲で異臭に関する通報が多数発生していますが、いまだに原因不明となっています。
以下、報道です。
■2020/07/17の報道
■2020/06/04の報道
2020/07/17の異臭と関連して報じられたのが、7/10に横須賀市の野比海岸の岩場に漂着したザトウクジラと思われるクジラの死骸です。
これは7/17に横須賀市によって東京湾外に曳航(えいこう)され、深海に沈めて「水葬」が行われましたが、異臭との関連は依然として判っていません。また三浦半島では5/31にも三浦市内で「ガス臭い」という異臭に関する119番通報がありましたが、消防が駆け付けると臭いが消えており、こちらも原因不明のままとなっています。
ネット上ではニュースやSNSなどで「大地震の前兆では?」という噂話しが拡散しています。
『原因不明…三浦半島の“謎の異臭”は首都直下地震の前兆か(日刊ゲンダイDIGITAL)』
この記事では立命館大学の教授への取材となっていますが、当該教授の過去の「予測」としては「週刊女性2017年5月23日号」に掲載のこのような記事があります。
『大地震を連続的中させた高橋教授から「5・13博多に警戒」とメールが届いた』
2017年のゴールデンウィーク明け、特に5月13日前後に博多・北九州周辺で大規模地震が起きる可能性があることを予測したものですが、結果としてそのような地震は発生していません。
試しに三浦半島における確認済の断層帯と各所轄署への異臭通報件数を重ねてみたのが冒頭の図です。この情報だけで見ると、通報件数が約30件と他に比べて少なめだった三崎署管内における断層対は南下浦断層・引橋断層の2つですが、通報件数が多かった浦賀署管内・横須賀署管内においては「衣笠・北武山断層帯」「武山断層帯」の断層群主部が広範囲に密集しながら存在することが判ります。
今回通報があった異臭の特徴をピックアップしてみると
「ガス臭い」
「ゴムが焼けたような臭いがする」
「プラスチックが燃えたよう」
「化学薬品のようなにおい」
「にんにくのようなにおい」
となっており、異臭の原因について、横須賀市消防局・警察・海上保安庁・東京ガスによる調査では初めに通報があったときは風速3メートルの南風で、短時間のため臭いを分析できず、結果的に原因は不明なままとなっています。ちょうど2度めの異臭通報が相次いだ7/17の翌日、7/18には相模湾でM3.5の小規模な地震がありました。
【相模湾】
2020/07/18 00:57頃, 震度1, M3.5, 深さ120km, 北緯35.2度, 東経139.5度
震源の深さ120kmという「深発地震」の部類になります。
深発地震は震源の位置が深い地震を示しますが、明確な定義はありません。概ね深さ60kmまでの地震を浅発地震、60〜200kmまでの地震を稍(やや)深発地震、200kmより深い位置で発生する地震を深発地震としています。「災害前に発生する異臭」として判明しているのはガケ崩れや土砂崩れの前に、崩壊が進む土壌の中から植物の腐ったような臭いや土壌内の微生物が有機物を分解して発生した硫化水素が空気中に拡散し、異臭となって漂うことはありますが、異臭が通報された範囲や報じられているニオイの質から考えると、そういうものとは明らかに異なります。
東京湾沿岸では、千葉市内などで2019年5月8日夜に「ガス臭い」「ゴムが焼けたような臭いがする」「プラスチックが燃えたよう」といった同様な異臭騒ぎで約120件の119番通報があり、消防が出動して調査したものの、このときも原因は判らずじまいでした。
『「焦げ臭い」原因分からず 8日夜、千葉市で通報相次ぐ(千葉日報)』
2019年に関しては、東京周辺での大きな地震は発生していません。
(ただし、6/18に山形県沖を震源とするM6.7・最大震度5弱の地震がありました)
「原因不明の異臭と地震」の例としては、海外になりますが2017/01/13に韓国・釜山で「原因不明のアンモニア臭」「ガスの臭い」との通報」が相次いだものの、結論として原因は不明。その年の11/15に韓国における観測史上最大の「浦項地震(ポハンじしん)M5.4」が発生し、82名の死者が出ています。
『韓国・釜山でまた異臭騒ぎ、息ができないほどのアンモニア臭に「地震の前兆か」と不安広がる』
『浦項地震』
地震に関連したガスとしては天然に存在する「放射性のラドンガス」があり、地震の震源域の岩盤内などに割れ目が多量に発生した際に岩石中からラドンガスが放出されて地下水の動きなどに伴って地表へ上がってくることがありますが、ラドンガスは無味無臭ものですので、三浦半島の異臭の原因とは考えにくいでしょう。
また、関東地方には「南関東ガス田」と呼ばれる日本最大の水溶性ガス田が存在しますが、主に千葉県を中心とした南関東一帯に分布していますので、三浦半島で集中的に地下のメタンガスが噴出するケースも考えにくいと思われます。
上図のように、異臭の通報が相次いだ三浦半島は「首都直下地震」の想定震源域に入っており、1703年の元禄地震・1923年の関東大震災のいずれの震源域内にも位置しています。
ただ、「いつ起きるのか?」と必要以上に不安になる必要はありませんし、発生する詳細な場所と時期と地震の規模は現代の最先端の科学力を用いても予測不可能という現状ですので、そこを一般市民レベルで突き詰めて考えることに大きな意味があるとは思えません。
今回の異臭も本当に前兆かどうかは実際に起きてみなければ検証はできませんし、検証しても因果関係が証明できるとは限りません。ただし、こうした状況や情報は「備えるためのキッカケ」として利用することは有意義です。
ひとつはっきりしていることは「起きたときに命が無事なら、その後を乗り切るための備えが無ければ生活に困窮する可能性が高い」ということです。
今回の異臭騒ぎや「大地震の前兆かも?」といった話題を「喉元過ぎれば熱さを忘れる」で忘れてしまうのではなく、これをキッカケとして必要な備災・防災グッズなどを確認しておきましょう。
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【本州】長野県中部および関東太平洋側で小規模な地震が相次ぐ(2020/07/18)
2020/07/18は長野県中部および関東太平洋側で小規模な地震が相次ぎました。
それぞれを時系列で列挙すると次の通りです(最新順)
【宮城県沖】
2020/07/18 16:06頃, 震度1, M3.5, 深さ60km, 北緯38.3度, 東経141.7度
【茨城県沖】
2020/07/18 13:30頃, 震度1, M3.7, 深さ40km, 北緯36.3度, 東経141.1度
【茨城県沖】
2020/07/18 10:37頃, 震度1, M3.7, 深さ40km, 北緯36.5度, 東経141.2度
【長野県中部】
2020/07/18 07:38頃, 震度1, M3.0, ごく浅い, 北緯36.2度,...
【全国】ニューギニア付近でM7.0、日本列島でもM4クラスの複数地震(2020/07/17)
2020/07/17はニューギニア付近でM7.0、日本列島でもM4クラスの複数地震がありました。
それぞれを時系列で列挙すると次の通りです(最新順)
【熊本県熊本地方】
2020/07/17 16:45頃, 震度1, M2.2, 深さ10km, 北緯:32.8, 東経:130.7
【択捉島付近】
2020/07/17 15:11頃, 震度2, M4.9, 深さ140km, 北緯44.5度, 東経147.7度
【熊本県熊本地方】
2020/07/17 14:54頃, 震度3, M3.8, 深さ10km, 北緯32.8度, 東経130.7度
【福島県沖】
2020/07/17 13:49頃, 震度3, M4.6, 深さ40km, 北緯37.6度,...
【本州】宮城県沖・岡山県南部で小規模な地震(2020/07/16)
2020/07/16は宮城県沖・岡山県南部で小規模な地震がありました。
それぞれを時系列で列挙すると次の通りです(最新順)
【宮城県沖】
2020/07/16 18:07頃, 震度1, M3.7, 深さ60km, 北緯38.5度, 東経141.7度
【岡山県南部】
2020/07/16 01:26頃, 震度1, M2.9, 深さ20km, 北緯34.6度, 東経133.4度
今回の注目は岡山県南部におけるM2.9の地震です。
岡山県はもとより地震などの災害が少ない地域ではありますが、今回の震源における近年の最大震度2以上の地震を見てみると次のようになります。JTNDc3R5bGUlM0V0YWJsZS50YWJsZS1lcWRhdGFzJTIwdGglN0J0ZXh0LWFsaWduJTNBY2VudGVyJTNCJTdEJTNDJTJGc3R5bGUlM0UlM0NoNSUzRSVFMyU4MCU5MCVFNSVCMiVBMSVFNSVCMSVCMSVFNyU5QyU4QyVFNSU4RCU5NyVFOSU4MyVBOCVFMyU4MiU5MiVFOSU5QyU4NyVFNiVCQSU5MCVFMyU4MSVBOCVFMyU4MSU5OSVFMyU4MiU4QiVFOCVCRiU5MSVFNSVCOSVCNCVFMyU4MSVBRSVFNiU5QyU4MCVFNSVBNCVBNyVFOSU5QyU4NyVFNSVCQSVBNjIlRTQlQkIlQTUlRTQlQjglOEElRTMlODAlOTElM0MlMkZoNSUzRSUzQ3RhYmxlJTIwY2xhc3MlM0QlMjJ0YWJsZSUyMHRhYmxlLWVxZGF0YXMlMjIlMjBzdHlsZSUzRCUyMnRleHQtYWxpZ24lM0FjZW50ZXIlM0IlMjIlM0UlM0N0aGVhZCUzRSUzQ3RyJTIwc3R5bGUlM0QlMjJiYWNrZ3JvdW5kLWNvbG9yJTNBJTIzZGRkJTNCJTIyJTNFJTNDdGglM0UlRTclOTklQkElRTclOTQlOUYlRTYlOTclQTUlRTYlOTklODIlM0MlMkZ0aCUzRSUzQ3RoJTNFJUU2JTlDJTgwJUU1JUE0JUE3JUU5JTlDJTg3JUU1JUJBJUE2JTNDJTJGdGglM0UlM0N0aCUzRSVFMyU4MyU5RSVFMyU4MiVCMCVFMyU4MyU4QiVFMyU4MyU4MSVFMyU4MyVBNSVFMyU4MyVCQyVFMyU4MyU4OSUzQyUyRnRoJTNFJTNDdGglM0UlRTYlQjclQjElRTMlODElOTUlM0MlMkZ0aCUzRSUzQ3RoJTNFJUU1JThDJTk3JUU3JUI3JUFGJTJDJTIwJUU2JTlEJUIxJUU3JUI1JThDJTNDJTJGdGglM0UlM0MlMkZ0ciUzRSUzQyUyRnRoZWFkJTNFJTNDdGJvZHklM0UlM0N0ciUzRSUzQ3RkJTNFMjAxMCUyRjA5JTJGMzAlMjAxNCUzQTA4JUU5JUEwJTgzJTNDJTJGdGQlM0UlM0N0ZCUzRTIlM0MlMkZ0ZCUzRSUzQ3RkJTNFMy4wJTNDJTJGdGQlM0UlM0N0ZCUzRSVFNyVCNCU4NDIwa20lM0MlMkZ0ZCUzRSUzQ3RkJTNFMzQuNyUyQyUyMDEzMy40JTNDJTJGdGQlM0UlM0MlMkZ0ciUzRSUzQ3RyJTNFJTNDdGQlM0UyMDEwJTJGMDklMkYyMCUyMDAwJTNBMTYlRTklQTAlODMlM0MlMkZ0ZCUzRSUzQ3RkJTNFMiUzQyUyRnRkJTNFJTNDdGQlM0UzLjUlM0MlMkZ0ZCUzRSUzQ3RkJTNFJUU3JUI0JTg0MjBrbSUzQyUyRnRkJTNFJTNDdGQlM0UzNC42JTJDJTIwMTMzLjYlM0MlMkZ0ZCUzRSUzQyUyRnRyJTNFJTNDdHIlM0UlM0N0ZCUzRTIwMTAlMkYwOSUyRjE5JTIwMjElM0E0NyVFOSVBMCU4MyUzQyUyRnRkJTNFJTNDdGQlM0UyJTNDJTJGdGQlM0UlM0N0ZCUzRTMuNiUzQyUyRnRkJTNFJTNDdGQlM0UlRTclQjQlODQyMGttJTNDJTJGdGQlM0UlM0N0ZCUzRTM0LjYlMkMlMjAxMzMuNiUzQyUyRnRkJTNFJTNDJTJGdHIlM0UlM0MlMkZ0Ym9keSUzRSUzQyUyRnRhYmxlJTNF3回程度と極めて少なめとなっています。
ただ、熊本地震のように過去100年以上に渡って巨大地震が起きていなかった場所でも、ある日突然、巨大地震が発生する可能性があります。
「環太平洋火山帯」の範囲で考えれば、日本列島においてこれまで大きな地震が起きていない地域かどうかは、乱暴に言えば「誤差」のようなものです。これまで起きていないからと安心せず、備えは必要です。今回は宮城県沖でもM3.7の地震がありましたが、政府・地震調査研究推進本部が公開している資料によれば、宮城県を含む太平洋側での今後30年内の地震発生確率で注目すべきポイントがあります。
超巨大地震 :M9.0程度 = ほぼ0%(東北地方太平洋沖型)
プレート間巨大地震:M7.9程度 = 5〜30%
ひとまわり小さいプレート間地震:M7.0〜7.5程度 = 90%程度以上
沈み込んだプレート内の地震 :M7.0〜7.5程度 = 60〜70%
M7.0〜7.5程度の「ひとまわり小さいプレート間地震」の発生確率が90%以上となっています。東北〜関東の日本海溝沿いでは今後30年内にM7〜8クラスの地震が発生する可能性が高いので、備えはしておきましょう。
東日本大震災以降、東北〜関東の日本海溝沿いでは依然として活発な地殻活動が継続中です。しかしデータを見ると、「地震の空白域」とみられる領域がいくつか存在します。東北〜関東であれば仙台や鹿島の陸に近い沖合、房総半島の南東沖など。
日本には世界に16枚しかないプレートのうち4枚が存在し、その境界において活発な地殻活動が継続している場所に位置しています。そして国内各地で楽しめる温泉や農作物を育む豊かな土壌が形成されたのは、こうした活発な地殻活動に由来する要素でもあります。
日本に住む以上、地震や噴火とは否応なしに付き合わざるを得ない現実を、どう受け止め乗り越えていくのか。大人世代だけでなく、子・孫の世代も含めて大局的に考えて対策を講じていく段階に入っていると言えるでしょう。あああああ
【本州】長野・岐阜県境で連続地震および千葉・茨城で小規模な地震(2020/07/15)
2020/07/15は長野・岐阜県境で連続地震および千葉・茨城で小規模な地震がありました。
それぞれを時系列で列挙すると次の通りです(最新順)
【千葉県北西部】
2020/07/15 12:05頃, 震度1, M3.4, 深さ80km, 北緯35.6度, 東経140.2度
【長野県中部】
2020/07/15 07:02頃, 震度1, M2.9, ごく浅い, 北緯36.3度, 東経137.7度
【長野県中部】
2020/07/15 07:01頃, 震度2, M3.4, ごく浅い, 北緯36.2度, 東経137.7度
【長野県中部】
2020/07/15 06:53頃, 震度1, M2.8, ごく浅い, 北緯36.2度,...
【全国】青森, 岩手, 福島, 長野, 鹿児島で小規模な地震(2020/7/13〜7/14)
2020/7/13〜7/14にかけて青森, 岩手, 福島, 長野, 鹿児島で小規模な地震が相次ぎました。
それぞれを時系列で列挙すると次の通りです(最新順)
【福島県沖】
2020/07/14 15:32頃, 震度1, M3.4, 深さ70km, 北緯37.7度, 東経141.1度
【長野県中部】
2020/07/14 13:44頃, 震度1, M2.6, 深さ10km, 北緯36.2度, 東経137.7度
【岩手県内陸南部】
2020/07/14 12:36頃, 震度2, M3.6, 深さ10km, 北緯39.1度, 東経140.9度
【長野県中部】
2020/07/14 10:01頃,...
【全国】熊本, 茨城, 豊後水道で小規模な地震(2020/07/12)
2020/07/12は熊本, 茨城, 豊後水道で小規模な地震がありました。
それぞれを時系列で列挙すると次の通りです(最新順)
【熊本県天草・芦北地方】
2020/07/12 10:15頃, 震度1, M2.3, 深さ10km, 北緯32.3度, 東経130.5度
【豊後水道】
2020/07/12 09:48頃, 震度1, M3.3, 深さ50km, 北緯33.4度, 東経132.2度
【茨城県南部】
2020/07/12 08:16頃, 震度1, M3.2, 深さ60km, 北緯36.0度, 東経140.1度
熊本県の芦北地方での地震は 2020/01/30 以来となりますが、7月上旬に豪雨に見舞われています。
近年の有感地震を見てもM4.7と最大震度4を超える地震は起きていませんが、2016年の熊本地震が起きるまで熊本では過去100年以上も大きな地震はありませんでした。豪雨の被災地となっていますが、警戒は必要です。
茨城県南部も有感地震は多めで、7/9にもM4.7・最大震度4の地震が起きたばかり。今回の地震も震源の深さが60kmと、フィリピン海プレートが陸側の下に沈み込んだ先端部分あたりで発生した地震です。
茨城県の下は「地震の巣」と言えるほど発生頻度が高いため、こちらも継続的な備えと警戒を。また今回注目したのは豊後水道での小規模な地震。
豊後水道は南海トラフ巨大地震の想定震源域の西端あたりに位置しており、今回の震源はほぼ中央構造線上で発生。近くには四国電力の伊方原子力発電所がありますが、こちらも中央構造線上に位置しています。
ちょうど2020/07/07に気象庁から南海トラフ周辺に関する情報
『南海トラフ地震関連解説情報について -最近の南海トラフ周辺の地殻活動-』
が公開されています。
これは毎月初旬に定期的に公開されている情報となります。
状況としてはいつもどおり、「現在のところ、南海トラフ沿いの大規模地震の発生の可能性が平常時と比べて相対的に高まったと考えられる特段の変化は観測されていない」とのことですので、特段の心配はありません。
日向灘付近を含む南海トラフ周辺の海底(東海から四国の陸地から遠く離れた海底)では、最近になってプレートの境目がゆっくり動く「スロースリップ(ゆっくりすべり)」という現象が東京大学と海上保安庁の研究グループによって初観測されています。
スロースリップ自体は長期間にわたって極めてゆっくりと動くため観測が難しいのですが、東日本大震災が発生する直前にも発生自体は確認されていたため、今後の津波を伴う地震のメカニズム解明や防災対策への活用が期待されています。
南海トラフ巨大地震に関しては、確度の高い予測は困難との判断が下されていることはご存知の通りで、近年、警戒警報の発令は凍結され、代わりに震源域で異常な現象を観測した場合に「臨時」の情報が発表されることになっています。
難しいのは、この臨時情報が出た際に、私たち個人レベルではどう対応すべきかという点。実際に起きてしまった場合の想定被害は過去類を見ない甚大なものになる試算がなされていますが、逆に臨時情報が出たとしても何も起きないことも考えられます。
2000年代に入り、環太平洋火山帯全体で活動が活発化している状況とも考えられます。
この規模での地殻活動となると、日本でもいつどこで大きな地震や噴火がほとんど前兆無しで発生するか判りませんが、それはこれまでも繰り返されてきたことです。
基本的に環太平洋火山帯では日々大きな地震が起きるものです。地球上で発生する地震の約90%はここで起きています。出来るかぎり(可能な範囲で構いません)の備えをした上であれば、必要以上に怖がったり不安に感じることはありません。【岐阜県飛騨地方】
2020/07/12...
【中部東海】長野、岐阜、静岡で小規模な地震(2020/07/11)
2020/07/11は長野、岐阜、静岡で小規模な地震がありました。
それぞれを時系列で列挙すると次の通りです(最新順)
【長野県北部】
2020/07/11 12:47頃, 震度1, M2.8, 深さ10km, 北緯36.6度, 東経138.4度
【岐阜県飛騨地方】
2020/07/11 11:07頃, 震度1, M2.7, ごく浅い, 北緯36.1度, 東経137.3度
【静岡県西部】
2020/07/11 03:43頃, 震度1, M3.0, 深さ30km, 北緯34.7度, 東経137.6度
【静岡県西部】
2020/07/11 03:19頃, 震度2, M3.7, 深さ30km, 北緯34.7度,...
【全国】北海道, 栃木, 奈良, 島根, 熊本で小規模な地震が相次ぐ(2020/07/10)
2020/07/10は北海道, 栃木, 奈良, 島根, 熊本で小規模な地震が相次ぎました。
それぞれを時系列で列挙すると次の通りです(最新順)
【栃木県南部】
2020/07/10 21:31頃, 震度1, M3.1, 深さ90km, 北緯36.8度, 東経140.2度
【熊本県熊本地方】
2020/07/10 19:51頃, 震度2, M3.0, 深さ10km, 北緯32.4度, 東経130.6度
【島根県西部】
2020/07/10 19:06頃, 震度1, M2.7, 深さ10km, 北緯35.2度, 東経132.6度
【奈良県】
2020/07/10 06:24頃,...