トップ 2分で読む 宮城・八丈島・与那国島でM4クラス、薩摩半島・日向灘でも小規模な地震(2020/9/25〜9/26)

宮城・八丈島・与那国島でM4クラス、薩摩半島・日向灘でも小規模な地震(2020/9/25〜9/26)

9/25〜9/26にかけて宮城・八丈島・与那国島でM4クラス、薩摩半島・日向灘でも小規模な地震がありました。注目したのは与那国島近海を震源とする、最大震度は1と小さい揺れながらも地震の規模を示すマグニチュードはM4.8を観測したものです。

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2020/9/25〜9/26:宮城・八丈島・与那国島でM4クラス、薩摩半島・日向灘でも小規模な地震

2020/9/25〜9/26にかけて宮城・八丈島・与那国島でM4クラス、薩摩半島・日向灘でも小規模な地震がありました。
それぞれを時系列で列挙すると次の通りです(最新順)

発生日時震源震度規模深さ北緯, 東経
2020/09/26 15:24頃与那国島近海1M4.8約30km23.9, 123.3
2020/09/26 04:57頃日向灘2M3.9約40km32.7, 132.1
2020/09/26 03:07頃宮城県沖1M4.4約40km38.3, 142.1
2020/09/26 01:47頃八丈島東方沖1M4.6約120km33.2, 140.0
2020/09/25 09:54頃薩摩半島西方沖1M2.3約10km31.6, 130.3

注目したのは与那国島近海を震源とする、最大震度は1と小さい揺れながらも地震の規模を示すマグニチュードはM4.8を観測したものです。
ここで与那国島近海における近年の最大震度3以上の地震を見てみます。

【与那国島近海における近年の最大震度3以上】
発生日時最大震度マグニチュード深さ北緯, 東経
2018/10/24 01:04頃36.3約20km24.0, 122.6
2018/10/23 13:35頃36.1約30km24.0, 122.6
2018/03/02 12:42頃34.9約50km24.3, 123.0
2015/11/12 00:33頃34.9約100km24.5, 122.7
2015/08/13 23:08頃35.7ごく浅い23.9, 122.4
2015/04/20 20:45頃35.9約20km24.0, 122.5
2015/04/20 10:42頃46.8ごく浅い23.9, 122.5
2013/06/08 01:38頃35.8約20km24.0, 122.6
2013/01/07 15:49頃35.5約70km24.5, 122.9

震度は最大でも4となっていますが、マグニチュードは大きなものでM6.8を観測していたことが判ります。

与那国島は沖縄以西・台湾にに近く、沖縄トラフ・琉球海溝の西端付近に挟まれた位置でもあります。このあたりを含む沖縄は地震が少ないイメージがあり、歴史的な資料によって知られている被害を伴う地震は少ないのが現状ですが、M4〜5クラスの地震は発生しています。
近年においては、沖縄本島近海で2010年にM6.9・最大震度5弱、2016年にもM5.6で最大震度5弱の大きめの地震が発生

 

特に、2010年(2010/02/27)の沖縄本島近海地震に関しては、沖縄本島南東沖の琉球海溝付近のユーラシアプレート内で発生しています。
震源の深さは37kmで、発震機構は北西-南東方向に張力軸を持つ横ずれ断層型とされています。

 

沖縄本島での震度5以上の地震は1909年(明治42年)の地震以来、実に101年ぶりのものとなり、世界遺産に登録されている、うるま市の「勝連城跡」の石垣が一部崩落する事態となりました。

 

津波に関しては沖縄県南城市で確認された10cm程度で、当初は沖縄本島・奄美諸島・トカラ列島の沿岸住民に避難勧告が発令されましたが、特に被害は報告されませんでした。
M7クラスに迫る大規模地震にも関わらず津波がこの程度で済んだのは、横ずれ断層型の地震だったからと推察されます。

 

過去100年内で沖縄周辺で発生した大規模な地震を見た場合は発生回数が意外と多く、頻度としては数年〜30年くらいの間隔となっています。沖縄でも今後、大きな地震が発生する可能性は十分にありますので、ぜひ何もない平時にこそ災害への備えをしておきましょう。

この日、他に発生した有感地震(主に記事公開後)

【長野県北部】
2020/09/26 18:10頃, 震度1, M2.1, 深さ10km, 北緯:36.7, 東経:138.5

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