2020/9/30〜10/1:全国的に小規模な地震が相次ぐ
2020/9/30〜10/1にかけて全国的に小規模な地震が相次ぎました。
それぞれを時系列で列挙すると次の通りです(最新順)
発生日時 | 震源 | 震度 | 規模 | 深さ | 北緯, 東経 |
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2020/10/01 15:29頃 | 愛知県西部 | 1 | M2.5 | 約30km | 34.9, 137.2 |
2020/10/01 13:36頃 | 三重県南部 | 2 | M2.5 | 約10km | 34.1, 136.2 |
2020/10/01 07:42頃 | 西表島付近 | 1 | M2.5 | ごく浅い | 24.5, 123.8 |
2020/10/01 06:59頃 | 宮城県沖 | 1 | M3.2 | 約80km | 38.6, 142.0 |
2020/10/01 03:55頃 | 神奈川県西部 | 1 | M3.0 | 約20km | 35.2, 139.1 |
2020/09/30 22:58頃 | 宮城県沖 | 2 | M4.5 | 約40km | 38.8, 142.2 |
2020/09/30 17:18頃 | 新潟県下越地方 | 1 | M2.7 | 約20km | 37.9, 139.2 |
2020/09/30 13:37頃 | 台湾付近 | 1 | M4.9 | 約100km | 24.8, 122.1 |
2020/09/30 08:52頃 | 長野県中部 | 1 | M2.1 | 約10km | 36.3, 137.8 |
本州に集中して有感地震が発生していることが判ります。ちょうど10/2が満月で、月との潮汐力が最大となるタイミング。地震が起きやすくなると言われており、科学的な研究も進んでいる分野でもあります。
今回注目したのは宮城県沖を震源とする最大震度2・地震の規模を示すマグニチュードがM4.5の地震です。宮城県沖を含む関東〜東北地方の太平洋側では、今後30年内にM7〜8クラスの大きな地震が発生する可能性が高いと予測されています。
政府・地震調査研究推進本部が公開している資料によれば、宮城県沖を含む太平洋側での今後30年内の地震発生確率で注目すべきポイントがあります。
『日本海溝沿いの地震活動の長期評価 概要資料』
https://www.jishin.go.jp/main/chousa/19feb_japan_trench/japan_trench_gaiyou2.pdf
超巨大地震 :M9.0程度 = ほぼ0%(東北地方太平洋沖型)
プレート間巨大地震:M7.9程度 = 5〜30%
ひとまわり小さいプレート間地震:M7.0〜7.5程度 = 90%程度以上
沈み込んだプレート内の地震 :M7.0〜7.5程度 = 60〜70%
総合的に見たM7.0〜7.5程度の「ひとまわり小さいプレート間地震」の発生確率が90%以上となっています。東北〜関東の日本海溝沿いでは今後30年内にM7〜8クラスの地震が発生する可能性が高いので、備えはしておきましょう。
東日本大震災以降、東北〜関東の日本海溝沿いでは依然として活発な地殻活動が継続中です。しかしデータを見ると、「地震の空白域」とみられる領域がいくつか存在します。東北〜関東であれば仙台や鹿島の陸に近い沖合、房総半島の南東沖など。
日本には世界に16枚しかないプレートのうち4枚が存在し、その境界において活発な地殻活動が継続している場所に位置しています。そして国内各地で楽しめる温泉や農作物を育む豊かな土壌が形成されたのは、こうした活発な地殻活動に由来する要素でもあります。
日本に住む以上、地震や噴火とは否応なしに付き合わざるを得ない現実を、どう受け止め乗り越えていくのか。大人世代だけでなく、子・孫の世代も含めて大局的に考えて対策を講じていく段階に入っていると言えるでしょう。
この日、他に発生した有感地震(主に記事公開後)
あああああ