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【九州沖縄】沖縄本島近海で最大震度4, M5.0の地震(2019/12/18)

2019/12/18、沖縄本島近海で最大震度4, M5.0の地震がありました。震源の深さは約40km。 この付近における有感地震の発生頻度はさほど高くはありませんが、月に1〜数回程度で起きています。 また、2019/12前半だけでも琉球海溝に沿った有感地震が数多く発生していますので、継続的な警戒と備えが必要でしょう。 琉球海溝の東端は、そのまま南海トラフへとつながっていきます。 直近の11月・12月で見た場合は次の通り。 2019/12/18 08:35頃, 震度4, M5.0, 深さ40km 2019/12/05 11:14頃, 震度1, M3.0, 深さ30km 2019/12/04 08:59頃, 震度1, M2.7, 深さ20km 2019/11/19 02:38頃, 震度1, M3.9, 深さ40km 沖縄は地震が少ないイメージがあり、歴史的な資料によって知られている被害を伴う地震は少ないのが現状ですが、M4〜5クラスの地震は発生しています。 近年においては、沖縄本島近海で2010年にM6.9・最大震度5弱、2016年にもM5.6で最大震度5弱の大きめの地震が発生。 特に、2010年(2010/02/27)の沖縄本島近海地震に関しては、沖縄本島南東沖の琉球海溝付近のユーラシアプレート内で発生しています。 震源の深さは37kmで、発震機構は北西-南東方向に張力軸を持つ横ずれ断層型とされています。 沖縄本島での震度5以上の地震は1909年(明治42年)の地震以来、実に101年ぶりのものとなり、世界遺産に登録されている、うるま市の「勝連城跡」の石垣が一部崩落する事態となりました。 津波に関しては沖縄県南城市で確認された10cm程度で、当初は沖縄本島・奄美諸島・トカラ列島の沿岸住民に避難勧告が発令されましたが、特に被害は報告されませんでした。 M7クラスに迫る大規模地震にも関わらず津波がこの程度で済んだのは、横ずれ断層型の地震だったからと推察されます。沖縄本島近海における近年の最大震度4以上をひと通りピックアップすると次のようなものになります。 2019/12/18 08:35頃, M5.0, 最大震度4, 深さ40km 2016/09/26 14:19頃, M5.6,...

【鹿児島】奄美大島近海で相次いだ中規模地震(2019/08/20)

2019/08/20は奄美大島近海でM4.8〜5.1、最大震度3の地震がありました。 奄美大島近海で起きた有感地震は3回、いずれも琉球海溝に沿った場所で深さは10km程度と浅めです。 奄美大島近海における近年での目立った地震をピックアップしてみると次のようになります。 2019/02/10 14:34頃, M4.8, 最大震度4 2019/01/08 10:01頃, M4.4, 最大震度4 2016/01/09 23:12頃, M5.5, 最大震度4 2015/05/22 22:28頃, M5.1, 最大震度5弱 2014/02/02 15:05頃, M4.6, 最大震度4 2013/06/21 16:31頃, M4.6, 最大震度4 2011/12/11 10:22頃, M5.4, 最大震度4 2010/01/07 16:11頃, M4.8,...

【沖縄】沖縄本島近海で連続した小規模な有感地震(2019/07/22)

2019/07/22は沖縄本島近海で小規模な有感地震が連続して発生しました。このあたりの震源で小規模とは言え1日に複数回の有感地震が発生するのは比較的珍しいかと感じます。 沖縄では巨大地震の記録が少ないものの、過去に遡ると沖縄本島と台湾の間にある先島諸島では約600年周期で巨大津波が発生したことを示す痕跡があるとのこと。 沖縄周辺は地震が少ないイメージをお持ちのかたも多いかと思いますが、琉球海溝沿いでは意外と活発な地震活動が見られ有感地震も多い領域です。 宮古島付近や西表島付近では、ときおり群発地震のような連続した地震が観測されています。 2018年2月には琉球海溝の東端に位置する台湾で「台湾花蓮地震」が発生し、大きな被害が出たことも記憶に新しいと思います。 地震予測に関しては、内陸直下の断層型の予測は困難ですが、海溝型はある程度の予測が可能と言われます。東日本大震災が起きた際も、震源の周辺海域では前兆となる小規模な群発地震が発生していました。 沖縄周辺での地震は意外と多いので、今後の動きは気にしておきたいところです。

【鹿児島】奄美大島北東沖で最大震度3・M5.5の地震(2019/5/15)

5/15の14:24頃、奄美大島北東沖で最大震度3・M5.5の地震がありました。 5/14にはパプアニューギニアでM7.7、5/10〜5/12にかけては日本国内の日向灘でM6.3を筆頭に大きめの地震が頻発しています。 最近は九州・四国あたりで地震・火山が活発化。今後、気象庁などから発表される情報には注意してください。 また、海外の地震に関してはUSGS(米国科学的研究機関の一つ、アメリカ地質調査所)の公開している情報もどなたでも見ることができますので、こちらもぜひブックマークしておいてください。 季節は初夏から梅雨を挟んで夏へと移り変わっていきますが、現代の日本人が経験していないのが「真夏の大震災」です。 高温多湿な時期はただでさえ生鮮品などは足が早く、生ゴミなどもニオイがちですが、そんなタイミングで大震災が発生し、停電・断水・都市ガスなどの社会インフラのストップと共に、自治体によるゴミの収集と焼却が不可能などという状況に陥った場合、社会は大混乱になることが容易に予想されます。 これからは「想定外」もある程度想定して備えることが求められますが、「もし真夏に大震災が発生したら」という視点で、ご家庭ではどのような対策ができるのかを考えてみることも必要だと思います。

【台湾・沖縄】台湾東部でM6.4の後、琉球海溝沿いで続く地震(2019/04/21)

2019/04/18に台湾でM6.4(国内報道ではM6.1)の地震がありましたが、約1年2ヶ月ほど前の2018/2/6に起きた「台湾花蓮地震」はM6.0でした。 今回の台湾での地震は、マグニチュードでは昨年のものをやや上回ったことになります。 台湾も日本同様に環太平洋火山帯に沿って位置しており、台湾国内では42の活断層が特定されています。 これまで台湾で観測されている地震の多くは台湾東方沖で発生しており被害は軽微なものが多かったのですが、台湾直下で起きたものは規模に比例して被害も大きくなっています。 琉球海溝や沖縄トラフに沿った沖縄周辺でも最近地震が多かったこともあり、今後の動きも気になります。 4/21は沖縄本島近海、奄美大島近海、トカラ列島近海で地震が起きています。 特に、琉球海溝の東端はそのまま南海トラフに接続しています。 地震情報に関しては、スマホに天気情報系のアプリや「強震モニタ」などのアプリを入れておくと日頃からチェックできますので、関心のあるかたはぜひそうしたアプリを入れて、日頃の防災・備災に役立ててみてください。 iPhone用:強震モニタのApp Store検索リンク Android用:強震モニタのGoogle Play検索リンク

【鹿児島・沖縄】奄美大島近海で連続する地震(2019/2/18〜2/20)

宮古島付近で地震が続いた後、2019/2/18〜2/20にかけて奄美大島近海で地震が連続して発生しています。 沖縄付近は地震が少ない印象がありますが、このあたりは意外と地震が多いエリアです。 奄美大島近海で近年で発生した大きなものは震度5弱・M5.1。このときは緊急地震速報が発表されました。 2018年においては、2月に大きな被害を出した台湾花蓮地震、そして続く3月には西表島での数十回の連続地震がありました。 琉球海溝では巨大地震の記録が少ないものの、過去を見ると先島諸島では巨大津波による被害が起きています。 また、宮古島北北西沖では1938年にM7.2、1947年と1958年にも石垣島北東沖でM7を超える地震が発生しています。 ---- 余談ですが、地震の規模を示す「マグニチュード」は、値が「1」上がると地震のエネルギーは約30倍になります(厳密には31.6倍)。 例えば、M6を「1」としましょう。M7〜M9を考えると、単純計算して M6:1 M7:約30倍 M8:約900倍 M9:約27,000倍 となるのです。 「地震が多発している場所では、エネルギーの開放が進んでいるのではないか?」 と思われるかもしれません。 東日本大震災では観測史上最大規模の「M9」が観測されましたが、例えばこの規模の地震のエネルギーをM6クラスの地震で開放しようと思ったら、乱暴に言ってM6クラスの地震が約27,000回以上起きる必要がある計算になります。 地震が多く起きている場所だから今後想定される巨大地震が軽減されるだろうとは考えず、しっかりと備えることが必要です。

【沖縄】宮古島付近で連続する地震(2019/2/16〜2/18)

2019/2/16〜2/18に注目した地震は、宮古島北西沖で続くもの。琉球海溝と沖縄トラフに囲まれたエリアですが、2018年も活発に活動していました。 両海溝の西端にあたる台湾では2018/2/6に大きな被害を出した「台湾花蓮地震」が発生。西表島近海では、2018年の2月末から3月にかけて群発地震とも言える地震が発生。 また、2018年末〜2019年初にかけては口永良部島でも噴火が相次ぎました。 図では沖縄付近にフォーカスしていますが、より北東側(九州〜四国)では南海トラフの陸側でスロースリップの動きが継続しているという観測結果が報告されています。 こうした動きを踏まえつつ、いつどこで地震を始めとした大きな自然災害が発生したとしても、命さえ無事であれば何らかの対応ができるようにしておきましょう。 特に、都市部で働いていらっしゃる場合は自宅と職場の間に距離があることが多く、いざというときにはすぐに家族で集まることが困難な場合があります。 そうした場合を想定し、大災害直後の家族内での行動方針や集合場所の選定、スマホや電話が使えず連絡が取れない場合の対応手段などを、予め決めておくと良いでしょう。

【沖縄】与那国島および台湾近海で連続地震(2018/10/23)

2018年10月23日の13:35と10月24日の01:04に、与那国島近海で地震がありました。 いずれも震度3、M6.1(深さ30km)とM6.3(深さ20km)。琉球海溝の西端で深い位置での発震→浅い位置での発震です。 場所としては今年2月に発生し大きな被害を出した「台湾花蓮地震(震度7・M6.4)」の震源の近く。 与那国島近海での地震としては今年3月以来ですが、最近は沖縄本島や奄美大島近海でも小さな地震が頻発。今年の2〜3月には西表島付近でも一時期、群発地震のような状況がありました。 琉球海溝ではこれまで大地震の記録がないため「巨大地震は発生しない」とされていましたが、数千年に一度、推定M9クラスの超巨大地震が発生する可能性があることが近年では指摘されています。 また琉球海溝の東端からさらに東は南海トラフとなっていますので、今後の動きに注目していきたいところです。 沖縄周辺にお住まいの方は、備蓄品の確認など含め「備災」を意識されてください。

【沖縄】活発化する沖縄本島近海での地震(2018/09/16)

強震モニタを随時チェックしていますが、2018/09/16付近の数日、沖縄本島近海での地震が活発です。 M3後半〜M5クラスの地震が連続しているようですが、震源の概ねの位置と周辺状況を図に起こしてみました。 フィリピン海プレートの北東側の琉球海溝に位置し、西側を見ると今年3月の西表島での連続地震、そして台湾花蓮地震の震源とも繋がります。南東側はそのまま南海トラフへ。 地震自体はプレート型地震と思われます。琉球海溝では巨大地震の記録が少ないものの、過去を見ると先島諸島では巨大津波による被害が起きています。 東日本大震災が起きた際、震源の周辺海域では前兆となる小規模な群発地震が発生していました。しかし、熊本地震・大阪北部地震・北海道胆振東部地震ではそのような現象はありません。前者は海溝型、後者3つは断層型と見られています。 海溝型(プレート型)地震はそれなりに予測しやすいものの、断層型の予測はかなり困難です。沖縄周辺での地震はほぼ海溝型なので、今後の動きは気にしておきたいところです。 (余談ですが、週末ということで編集部スタッフはトイレットペーパーを中心に備蓄を増強しました。文字通りの備えあれば憂いなし、その上で何も起きないことが最良です)