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【北陸】石川県能登地方でM5.5・最大震度5強(2020/03/13)
2020/03/13は石川県能登地方でM5.5・最大震度5強の地震をはじめとしたM2〜3クラスの地震が連続して発生しました。震源の深さはいずれも10〜20km。
ちょうど月と地球の関係による潮汐力によって地震が発生しやすいとされる満月〜新月の期間に入ったばかりですが、ここ数日は全国的に有感地震が多数発生しています。
下記は石川県能登地方で2020/03/13の早朝に起きた地震を最新順に挙げたものです。M5.5・最大震度5強の地震が発生した後も断続的に小規模な地震が続いています。JTNDdGFibGUlMjBjbGFzcyUzRCUyMnRhYmxlJTIwdGFibGUtYm9yZGVyZWQlMjB0YWJsZS1ob3ZlciUyMHRhYmxlLWNvbmRlbnNlZCUyMiUzRSUzQ3RoZWFkJTNFJTNDdHIlMjBzdHlsZSUzRCUyMmJhY2tncm91bmQtY29sb3IlM0ElMjNkZGQlM0IlMjIlM0UlM0N0aCUyMGNvbHNwYW4lM0QlMjIzJTIyJTIwdGl0bGUlM0QlMjJGaWVsZCUyMCUyMzElMjIlM0UlRTclOUYlQjMlRTUlQjclOUQlRTclOUMlOEMlRTglODMlQkQlRTclOTklQkIlRTUlOUMlQjAlRTYlOTYlQjklRTMlODElQTcyMDIwJTJGMDMlMkYxMyVFMyU4MSVBRSVFNiU5NyVBOSVFNiU5QyU5RCVFMyU4MSVBQiVFOCVCNSVCNyVFMyU4MSU4RCVFMyU4MSU5RiVFNSU5QyVCMCVFOSU5QyU4NyVFRiVCQyU4OCVFNiU5QyU4MCVFNiU5NiVCMCVFOSVBMCU4NiVFRiVCQyU4OSUzQyUyRnRoJTNFJTNDJTJGdHIlM0UlM0MlMkZ0aGVhZCUzRSUzQ3Rib2R5JTNFJTNDdHIlM0UlM0N0ZCUzRTIwMjAlMkYwMyUyRjEzJTIwMDUlM0E1NiVFOSVBMCU4MyUzQyUyRnRkJTNFJTNDdGQlM0UlMjBNMi44JTNDJTJGdGQlM0UlM0N0ZCUzRSUyMCVFNiU5QyU4MCVFNSVBNCVBNyVFOSU5QyU4NyVFNSVCQSVBNjElM0MlMkZ0ZCUzRSUzQyUyRnRyJTNFJTNDdHIlM0UlM0N0ZCUzRTIwMjAlMkYwMyUyRjEzJTIwMDQlM0E1MyVFOSVBMCU4MyUzQyUyRnRkJTNFJTNDdGQlM0UlMjBNMy4wJTNDJTJGdGQlM0UlM0N0ZCUzRSUyMCVFNiU5QyU4MCVFNSVBNCVBNyVFOSU5QyU4NyVFNSVCQSVBNjIlM0MlMkZ0ZCUzRSUzQyUyRnRyJTNFJTNDdHIlM0UlM0N0ZCUzRTIwMjAlMkYwMyUyRjEzJTIwMDMlM0EwNCVFOSVBMCU4MyUzQyUyRnRkJTNFJTNDdGQlM0UlMjBNMi43JTNDJTJGdGQlM0UlM0N0ZCUzRSUyMCVFNiU5QyU4MCVFNSVBNCVBNyVFOSU5QyU4NyVFNSVCQSVBNjElM0MlMkZ0ZCUzRSUzQyUyRnRyJTNFJTNDdHIlM0UlM0N0ZCUzRTIwMjAlMkYwMyUyRjEzJTIwMDIlM0E0NiVFOSVBMCU4MyUzQyUyRnRkJTNFJTNDdGQlM0UlMjBNMi45JTNDJTJGdGQlM0UlM0N0ZCUzRSUyMCVFNiU5QyU4MCVFNSVBNCVBNyVFOSU5QyU4NyVFNSVCQSVBNjElM0MlMkZ0ZCUzRSUzQyUyRnRyJTNFJTNDdHIlM0UlM0N0ZCUzRTIwMjAlMkYwMyUyRjEzJTIwMDIlM0EzNiVFOSVBMCU4MyUzQyUyRnRkJTNFJTNDdGQlM0UlMjBNMy40JTNDJTJGdGQlM0UlM0N0ZCUzRSUyMCVFNiU5QyU4MCVFNSVBNCVBNyVFOSU5QyU4NyVFNSVCQSVBNjIlM0MlMkZ0ZCUzRSUzQyUyRnRyJTNFJTNDdHIlM0UlM0N0ZCUzRTIwMjAlMkYwMyUyRjEzJTIwMDIlM0ExOCVFOSVBMCU4MyUzQyUyRnRkJTNFJTNDdGQlMjBzdHlsZSUzRCUyMmZvbnQtd2VpZ2h0JTNBYm9sZCUzQmNvbG9yJTNBJTIzZjAwJTNCJTIyJTNFJTIwTTUuNSUzQyUyRnRkJTNFJTNDdGQlMjBzdHlsZSUzRCUyMmZvbnQtd2VpZ2h0JTNBYm9sZCUzQmNvbG9yJTNBJTIzZjAwJTNCJTIyJTNFJTIwJUU2JTlDJTgwJUU1JUE0JUE3JUU5JTlDJTg3JUU1JUJBJUE2NSVFNSVCQyVCNyUzQyUyRnRkJTNFJTNDJTJGdHIlM0UlM0MlMkZ0Ym9keSUzRSUzQyUyRnRhYmxlJTNF石川県能登地方では2019/08/27にも最大震度3, M3.8の地震を含むM2〜3クラスの地震が1時間内に3連続で発生しました。そして能登半島では2007/03/25にも、M6.9・最大震度6強という地震が起きており、このときの地震の揺れはとても強く、震央に近い場所では立っていられない状況でした。
このときの震源として考えられているのは、能登半島西方沖・北東方向〜南西方向に伸びている「海底活断層」。珠洲市長橋では最大22cmの津波を観測し、石川県内では死者1名、重傷者88名、軽傷者250名、住家全壊686棟、住家半壊1740棟に及ぶ甚大な被害が発生。
また中国地方〜東北地方にかけ広い範囲で揺れが観測されたこの地震は「平成19年(2007年)能登半島地震」と命名されています。能登半島だけで見ても、過去120年程度の間で大きな地震はこれだけ起きています。
2007/03/25, M6.9, 最大震度6強
1993/02/07, M6.6
1933/09/21, M6.0
1896/04/02, M5.7
1892/12/11, M6.3
1892/12/09, M6.4
このあたりは邑知潟断層帯を含めた複数の断層がありますが体に感じる大きさの地震は多くありません。そして、この「平成19年(2007年)能登半島地震」の震源の近くには、北陸電力の志賀原子力発電所があります。志賀原発には2つの原子炉があり、いずれも定期検査中で運転は停止しています。
なお志賀原子力発電所における事故としては1999年6月18日に1号機でおきた臨界事故があります。つまり能登半島地震を引き起こした震源の海底活断層の近くに原発が位置していることになります。石川県内全体で見れば地震はもっと多く、歴史的に見ても大きな地震が幾度も発生しています。
志賀原発に関しては、原子力規制委員会の有識者調査団が2016年に敷地内断層を調査し、1号機の原子炉直下を通る断層について「(過去に)活動したと解釈する」という結果が出ています。
また2号機に関しても複数の断層に関する活動性の有無が議論されています。
日本国内における原子力発電所のうち複数が中央構造線の直上に建設されているなどの状況はあり、東日本大震災における原発事故などを鑑みると脱原発という流れは今後選択すべき重要な要素の1つではあります。
ただ日本で脱原発が実現した場合、私たち一般庶民もおそらく大幅な電気料金アップを受け入れざるを得ない状況になる可能性が見込まれますが、現実問題としてそれはまだかなり先のことになるのではないでしょうか。再生可能エネルギー先進国のドイツは2022年に向けて原発を段階的に廃止するそうですが、ガスのほぼすべては国外からの輸入・褐炭の世界最大の産出国という側面もあるようです。
先に一般庶民としてできることは、お手軽なソーラーチャージャーなどで生活の中の電力消費の些細な部分から、再生可能エネルギーの使用に取り組むことなどでしょう。最近はUSB給電可能な60w程度のソーラーチャージャーなどが手軽に入手できるようになってきました。モバイルバッテリーやスマホの充電などには十分実用レベルです。
ITOITO-STYLEでも、ソーラーチャージャーを使った太陽光発電&充電のレビュー記事を公開中です。ご関心のあるかたは、こちらのリンクからご覧ください。【八丈島近海】
2020/03/13 22:06頃, 震度2, M4.5, 深さ10km, 北緯:33.3, 東経:139.5
【釧路沖】
2020/03/13 18:07頃, 震度1, M3.7, 深さ60km, 北緯:42.9, 東経:144.9
【島根県西部】
2020/03/13 17:33頃, 震度3,...
【国内・海外】奄美大島・五島列島近海でM3.4〜3.8、ソロモン諸島ではM6.3の地震(2020/1/26〜1/27)
2020/1/26〜1/27にかけて、奄美大島・五島列島近海でM3.4〜3.8、釧路沖でM3.5、そしてソロモン諸島ではM6.3の地震がありました。
それぞれを時系列で列挙すると次の通りです(最新順)。
【ソロモン諸島】
2020/01/27 14:02頃, M6.3, 深さ17km
【奄美大島近海】
2020/01/26 18:55頃, 震度1, M3.4, 深さ10km
【五島列島近海】
2020/01/26 07:45頃, 震度1, M3.8, 深さ10km
【釧路沖】
2020/01/26 02:44頃, 震度1, M3.5, 深さ50km
ソロモン諸島は環太平洋火山帯の南端側に位置し、パプア・ニューギニア、バヌアツ、フィジー、トンガあたりの南半球にあります。
このあたりではたびたびM6〜7、場合によってはM8クラスの大規模な地震が発生するため「巨大地震の巣」とも言える領域です。
五島列島近海は有感地震の発生頻度は低めで、今回は2019/09/21以来の有感地震。ここ3年ほどは最大震度1程度のものばかりです。
奄美大島近海は地震の発生頻度が高めで、昨年の2019/08/20には奄美大島近海でM4.8〜5.1、最大震度3の地震が相次ぎました。
このときも環太平洋火山帯で広い範囲で多数の地震が発生していますが、特にソロモン諸島ではM6.0・インドネシアでもM5.0が起きていました(いずれも震源は深め)。
奄美大島〜沖縄あたりは地震が少ないイメージがあり、歴史的な資料によって知られている被害を伴う地震は少ないのが現状ですが、M4〜5クラスの地震は発生しています。
また近くの震源としては近年、沖縄本島近海で2010年にM7.2・最大震度5弱、2016年にもM5.6で最大震度5弱の大きめの地震が発生。
過去100年内あたりに奄美大島〜沖縄周辺で発生した大規模な地震をピックアップすると、次のようなものとなります。
2011/11/08:沖縄本島北西沖, M7.0, 震度4
2010/02/27:沖縄本島近海 , M7.2, 震度5弱
2002/03/26:石垣島近海 , M7.0, 震度1
2001/12/18:与那国島近海 , M7.3, 震度4
2001/12/09:奄美大島近海 ,...
【全国】全国的に活発な地震活動(2019/11/19〜11/21)
2019/11/19〜11/21にかけて、北海道〜沖縄まで全国的に比較的活発に有感地震が起きています。
特に集中したのは北九州の中央構造線周辺。南は沖縄でM3.9、西表島付近でもM3.8が発生。
南海トラフ巨大地震の想定震源域である和歌山でM2.3。
柏崎千葉構造線の北端側の新潟でもM3クラスが2度発生し、北は青森沖でM3.6、択捉島付近でM4.6が起きています。
千島海溝をロシア方面へ辿った先のサハリン近海では、11/20にM6.2という規模の大きな地震が起きていますが、490kmという深さであるためか最大震度は1。
ロシアと言えば、2019/11/11にユーラシア大陸最高峰である「クリュチェフスカヤ火山」で噴火が起きたばかりです。
反面、通常活発な岩手・宮城・茨城・千葉沖あたりは珍しく?静穏な状況となっています。
今回、今後30年内に発生が予測されている大規模地震の想定震源域もマッピングしてあります。
① 千島海溝沿いの北海道沖巨大地震(M8.8以上・発生予測確率:7〜40%)
② 青森〜房総沖の日本海溝沿いの巨大地震(M7.9〜M8・発生予測確率:80〜90%)
③ 都心南部の直下で起きる首都直下地震(M7以上・発生予測確率:70%)
④ 南海トラフ巨大地震(M8〜9・発生予測確率:70〜80%)
特に②〜④の発生予測確率は高く、今後50年内まで期間を広げると発生確率はほぼ90%と言われます。
ここで意識したいのは確率はあくまで確率であるということで、30年以内・50年以内に100%発生するという意味ではありませんが、逆に言えば明日起きるかもしれませんし1年後に起きてしまうかも知れません。
2011年の東日本大震災というM9クラスの地震すら予知できなかったことから様々な議論が起こり、内閣府のワーキンググループは2017年に「東海地震も含めて地震予知は困難」という報告書をまとめるに至り、地震予知研究は現在、大きな節目を迎えています。今はちょうど11月の満月〜新月の期間に入っており、ここでは潮汐力の影響で地震が起きやすいとされています。
加えて、11/20にはフィリピンの東で台風27号「フォンウォン」が発生、11月に台風が5個以上発生するのは1991年以来とのこと。
米軍合同台風警報センター(JTWC)の進路予測では日本方面へやってきそうな進路が伺えます。
画像出典:JTWC
台風と地震の関係も研究が進んでおり、強い低気圧の地面・海水の吸い上げ効果によって地震が誘発される可能性があります。
記録として、2019/10/12には台風19号上陸中、千葉県南東沖で最大震度4・M5.7の地震が発生しています。
季節は冬本番へ向かいますが、阪神淡路大震災が起きたのは真冬の1月です。
仮に真冬に大規模な地震が発生し、停電と都市ガス供給が止まったらどうなるでしょうか。
もしそうなった場合でも暖が取れるような備えが無いと、命に関わる状況となってしまいます。
2019年の台風では、被災地では雨漏りを軽減するためにブルーシートが活用されましたが、ブルーシートは使い方に寄っては風よけにもなりますし、キャンプなどを嗜む方であれば「簡易テント」のように使う方法もあります。
阪神淡路大震災ではドラム缶で焚き火をして暖を取る方々がいましたが、アウトドア用の「焚火台」を用意しておけば、比較的安全に焚き火で暖を取ることも可能です。
寒い時期の大規模地震は起きてほしくはありませんが、人間の願いとは関係なく起こるのが自然災害です。
「起きたときに対応できる備えがあるか」ということを頭の片隅に置いておいてください。【関連リンク】
・台風19号上陸中、千葉県南東沖で最大震度4・M5.7の地震(2019/10/12)
・枯れ木や薪が燃料の「ウッドストーブ(焚き火台)」を備えよう!
・【ロシア】ユーラシア大陸最高峰:クリュチェフスカヤ火山で噴火開始(2019/11/11)