トップ 2分で読む 富山と福島沖で2連続、岩手沖・岐阜・紀伊水道・沖縄近海でも小規模(2022/02/26)

富山と福島沖で2連続、岩手沖・岐阜・紀伊水道・沖縄近海でも小規模(2022/02/26)

2022/02/26は富山と福島沖で2連続、岩手沖・岐阜・紀伊水道・沖縄近海でも小規模な地震が発生。富山県を含む北陸地方は、比較的に大地震の発生リスクが低いとされていますが、今後は認識を改める必要があるかもしれません。2016年の熊本地震をはじめとして、これまで「安全地帯」と考えられていた場所での地震も多発傾向にあります。

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2022/02/26:富山と福島沖で2連続、岩手沖・岐阜・紀伊水道・沖縄近海でも小規模

2022/02/26は富山と福島沖で2連続、岩手沖・岐阜・紀伊水道・沖縄近海でも小規模な地震が発生。
それぞれを時系列で列挙すると次の通りです(記事公開時点までの最新順)

発生日時震源震度規模深さ北緯, 東経
2022/02/26 17:33頃福島県沖1M3.8約50km37.6, 141.7
2022/02/26 17:09頃岐阜県美濃中西部1M2.8約10km35.8, 136.8
2022/02/26 14:50頃岩手県沖2M4.8約40km39.3, 142.5
2022/02/26 13:12頃富山県東部1M2.5約10km36.4, 137.6
2022/02/26 13:07頃富山県東部2M3.0約10km36.4, 137.6
2022/02/26 10:35頃紀伊水道1M3.4約50km34.0, 134.8
2022/02/26 08:32頃福島県沖3M4.5約50km37.5, 141.5
2022/02/26 04:34頃沖縄本島近海1M2.9約20km26.4, 127.7

今回の注目は富山。富山県は比較的地震が少なく、2000年以降で見ても最大震度4以上の地震は2回しか起きていません。
また最大震度3以上で見ても、次のように6件程度です。

発生日時震源震度規模深さ北緯, 東経
2018/12/20 15:58頃富山県東部M4.3 6km36°29.9′N, 137°29.6′E
2018/01/05 11:02頃富山県西部M4.014km36°52.2′N, 136°58.8′E
2015/02/01 00:42頃 富山湾 M4.415km37°15.7′N, 137°08.6′E
2011/10/06 19:37頃富山県東部M4.7 1km36°34.0′N, 137°39.1′E
2011/10/05 19:06頃富山県東部M5.2 0km36°32.9′N, 137°38.8′E
2011/10/05 18:59頃富山県東部M5.4 1km36°31.9′N, 137°39.0′E

富山県内の歴史的な資料に残されている被害を出した地震としては、

1586年の天正地震(M7.8)
1858年の飛越地震(M7.0~7.1)

があります。1858年の飛越地震では跡津川断層帯に沿って存在した集落で大きな被害が出たとされています。

前述の通り、富山県を含む北陸地方は、比較的に大地震の発生リスクが低いとされています。例えば、長野や新潟で大地震が発生したとしても、北アルプス地下のマグマ状の岩石帯が地震波を吸収するため、揺れが小さくなると考えられています。

 

しかし今後は「北陸は大地震発生リスクが低い」という認識を改める必要があるかもしれません。実際に、2016年の熊本地震をはじめとしてこれまで「安全地帯」と考えられていた場所で大地震が起き、断層帯に関しても大地震に繋がる可能性がゼロ%のものが動くケースが増えています。

 

併せて、当該地域の自治体だけでなくご家庭や個人レベルでも、日頃から巨大地震災害に対する「備災」の意識を持ち、防災用品や備蓄を進めておくことが重要です。
実際に起きてしまった後では、そうした備えはかなり困難となります。

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