トップ 備災メシ 【備災メシ】お茶漬けの素と焼き鳥缶で作る簡単パスタ

【備災メシ】お茶漬けの素と焼き鳥缶で作る簡単パスタ

多くのご家庭にあるであろう「お茶漬けの素(もと)」。忙しい日の朝ごはんに飲んだ後のシメなど「お茶漬け」としても便利で美味しいものですが、パスタとの相性もバッチリ。

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「海苔茶漬け」を筆頭に、鮭・梅あたりを「お茶漬け御三家」として原理主義的な議論もなされるほど、多くの日本人にとってお茶漬けは馴染みのあるファストフードの1つですね。中でも手軽に手に入るインスタントの「お茶漬けのもと」は、ご飯とお湯さえあれば美味しい食事が簡単に採れるスグレモノ。
そして具材として組み合わせるのは「焼き鳥の缶詰」。これまた昭和世代の中高年には馴染み深く、若い方には意外と新しい?食品かもしれません。この組み合わせが簡単で美味しいパスタを生み出しますよ。

使用する調理道具

・「メスティン(1人前調理用)」
・「レギュレータストーブ・SOTO ST-310」

材料(1人分)

・早ゆでパスタ3分(1人前:100g)
・水(170〜180ml:パスタ茹で用)
・パスタを茹でる塩少々
・お好みのインスタントお茶漬けの素(1人前)
・焼き鳥缶詰め(1缶)
・乾燥ネギ(好みの量)
・マヨネーズ少々

備災メシ』とは、アウトドア料理や山メシのレシピを参考に被災時の生活環境を意識して、基本的に生鮮食品を使わず長期間の保存・備蓄が可能な食材を主な材料として作る、極力簡単で美味しい食事のことである。

今回の材料たち。お茶漬けの素は、お好みのものを1つ。パスタは「早ゆでパスタ3分」。焼き鳥缶詰めに乾燥ネギ、マヨネーズ小ボトルと長期常温保存が効くものばかり。

早ゆでパスタを茹でていきます。半分に折ってしまいましょう。

パスタを茹でるための水を準備。早ゆでパスタ3分用を、茹で汁をほぼ残さず茹で上げるには170〜180mlあたりがベスト。

今回は、熱源となるレギュレータストーブの上にユニフレーム社の「バーナーパッド」を使ってみました。炎の当たりが分散されて、加熱効率が非常によくなります。

では、小さじ半分弱程度の塩を投入したらパスタを茹でていきましょう。

水量170〜180mlで3分経って茹で上がったら、茹で汁はほんの少し残るか残らないか程度。そのまま「お茶漬けの素」を入れます。

次にマヨを少々。お好みの分量で良いですが、入れ過ぎるとマヨ風味が強くなってしまってお茶漬け風味が飛んでしまうので注意しましょう。

お茶漬けの素とマヨを入れてざっくり混ぜあわせたら、「焼き鳥の缶詰め」を汁ごと入れてしまいます。

仕上げは乾燥ネギを。あとは優しく混ぜあわせて完成です。簡単な材料を組み合わせたシンプルなレシピですが、これはクセになる美味しさですよ。

とにかく簡単です。パスタも、一般的なロングパスタを使うと茹で時間が9〜11分程度と時間もかかり、この場合は茹でるためのたっぷりのお湯を用意する必要がありますが、早ゆでパスタはインスタントラーメンを茹でるのと同じ時間で茹で上がります。あとは、具材を入れて混ぜるだけ。

お茶漬けの素を様々に変えるだけでもバリエーションが生まれますし、普段の食事用であれば別途、ちょっとした野菜を炒めたりしたものを乗せたり混ぜたりしてもいいでしょう。

まとめ

日本人のソウルフードの1つ「お茶漬け」。近年では観光などで来日した外国人が土産物として、お茶漬けの素や「ふりかけ」などを好んで買っていくそうです。

日本食におけるお茶漬けの歴史はさほど古いものではなく江戸時代中期以降、お茶が嗜好品として一般庶民の手に届くようになったころから。今現在スーパーやコンビニなどで手軽に手に入るインスタントのお茶漬けの素が考案されたのは1952年ということですから、戦後(太平洋戦争の集結から)わずか7年という時期でした。

関連商品としては「インスタントラーメン(即席麺)」も挙げられますが、こちらも誕生は1953年とほぼ同時期。戦後の復興と歩調を合わせるように、その後の日本を代表する保存性の高い食品が生まれた時代だったとも言えます。

今後発生が予想される大震災に対しても、こうした先人たちの作った素晴らしい食品を活用して復旧期を乗り切りたいものですが、日頃からアウトドア料理や山メシ、休日の酒の肴として調理に馴れておけば、イザという時も安心です。

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