2020/01/25:トルコ東部でM6.7の地震、日本でも小規模な地震
2020/01/25、トルコ東部でM6.7の地震がありました。
震源はトルコ東部のエラズー県から40kmほど南の位置で、震源の深さは約10km。東アナトリア断層沿いとみられ、日本の震度階級に当てはめると最大震度5弱〜5強相当の地震に該当。
現地では22人が死亡・1000人を超える負傷者が発生しており、揺れの強かった地域では30以上の建物が倒壊している状況です。
またトルコ国内各地からは救助隊が被災地入りし、夜を徹して被災者の捜索と救出活動が続けられています。
トルコのエルドアン大統領はこの地震に関して自身のtwitterアカウントで
『市民の生命の安全を確保するために必要なすべての予防措置を講じる』
と発言しています。
#Elazığ’da meydana gelen ve pek çok ilimizde hissedilen depremin en az kayıpla atlatılması ve vatandaşlarımızın can güvenliğinin sağlanması için ilgili kurumlarımız gerekli tüm tedbirleri almaktadır. Çevre ve Şehircilik, İçişleri ve Sağlık Bakanlarımızı bölgeye gönderdik.
— Recep Tayyip Erdoğan (@RTErdogan) January 24, 2020
トルコ東部では2011/10にも大きな地震が起きています。
「トルコ東部地震」と呼ばれ、規模はM7.1・このときの震源の深さは約20km。
死者は600人以上、負傷者は4000人以上となる大きな被害を出しました。
本震発生から1ヶ月の間に発生した余震は5000回を超え、一ヶ月後の2011/11にも同じトルコ東部で地震が起き、さらに死者37人という被害を出すことになりました。
日本でも小規模な地震
2020/01/25は、日本でも小規模な地震が発生しています。
【茨城県沖】
2020/01/25 20:01頃, 震度1, M4.3, 深さ30km
【熊本県阿蘇地方】
2020/01/25 19:04頃, 震度1, M2.1, 深さ10km
【千葉県東方沖】
2020/01/25 10:34頃, 震度2, M3.8, 深さ60km
日本のみならず、環太平洋火山帯を含む世界各国で地震や噴火などの地殻活動が活発になっています。
今月に入り、中米ホンジュラス沖のカリブ海でもM7.6の地震が起きており、また、プエルトリコでも規模の大きな地震が連続して発生しています。
日本でも今後30年内に複数の巨大地震の発生が予想されていることを考えると、「次はいつ・どこで起きるのか?」という観点での議論はもはや意味をなしません。
重要なことは「もし今、巨大地震が発生して命が助かったら、その後を乗り切るための備えと知識はあるか」という点に尽きます。
政府が毎年公開している「防災白書」がありますが、おおむね1割のかたがたが「災害に対して何も備えていない」という結果が出ています。
今後想定される首都直下型地震や南海トラフ巨大地震が現実化した場合、避難所にすら入れない人々が数千人・数万人単位で発生します。
何も備えずに「その日」を迎えてしまった場合、おそらく乗り切ることは難しいでしょう。
起きてしまった後は店頭から商品はすぐに無くなり、水や食料にすら不自由する状況に陥ります。
何もないときに、備えだけはしっかりとしておきましょう。