2023/06/15:千葉北東部でM4.2、能登半島で2回、茨城北部と新島神津島でも小規模な地震
2023/06/15は千葉北東部でM4.2、能登半島で2回、茨城北部と新島神津島でも小規模な地震が発生。
それぞれを時系列で列挙すると次の通りです(記事公開時点までの最新順)
発生日時 | 震源 | 震度 | 規模 | 深さ | 北緯, 東経 |
---|---|---|---|---|---|
2023/06/15 16:31頃 | 能登半島沖 | 1 | M3.5 | 約10km | 37.6, 137.3 |
2023/06/15 07:42頃 | 新島・神津島近海 | 1 | M2.4 | 約10km | 34.5, 139.2 |
2023/06/15 05:24頃 | 茨城県北部 | 1 | M3.1 | 約10km | 36.8, 140.6 |
2023/06/15 03:49頃 | 能登半島沖 | 1 | M2.7 | 約10km | 37.5, 137.4 |
2023/06/15 00:06頃 | 千葉県北東部 | 2 | M4.2 | 約40km | 35.7, 140.7 |
注目は千葉県北東部をはじめとする周辺の地震。このあたりで発生する地震は相模トラフに沿ったものが多く、過去の大地震としては1923年の「関東大震災」と1703年の「元禄関東地震」などがあります。
相模トラフ付近で派生する地震の発生間隔については複数の説があり、元禄型は相模トラフ沿いの相模湾から外房を震源域として再来間隔は1000〜1500年というものと、200-300年程度の可能性もあり得るとの説もあります。
政府の地震調査委員会による今後30年内の長期評価においては、M7.9〜8.6の地震は
①関東大震災(大正型関東地震)については2014年の時点でほぼ5%以下
②元禄型関東地震(元禄関東地震)については2014年の時点でほぼ0%
となっています。
また関東周辺の構造線や断層帯を確認すると、改めて東京を中心とした首都圏が「地震の巣」の周辺に存在しているかがよく解ります。将来的(今後30年内)に発生が比較的高めの確率で予測されている巨大地震は複数ありますが、予測に関しては
①基本的に様々な仮説を置いた上での推計である
②定量評価できない項目が存在する
③発生確率は低めでも実際に起きた際には甚大な被害を及ぼす事象が発生する可能性もある
という点は意識しておくべきでしょう。首都直下型地震や南海トラフ巨大地震に関してはより根本的な問題として「発生が比較的高めの確率で予測されている」に反する「確度の高い予測が困難」という状況も現実です。
災害を防ぐ観点での「防災」よりも、国・自治体・地域・家庭・個人というすべての粒度で可能なかぎり備える「備災」をし、起きた後の被災を減らす「減災」にいかにつなげていくかが重要になっていきます。
この日、他に発生した有感地震(主に記事公開後)
あああああ