2024/07/07:沖縄北西沖でM4.6、能登周辺でも3回の小規模な地震
2024/07/07は沖縄北西沖でM4.6、能登周辺でも3回の小規模な地震が発生。
それぞれを時系列で列挙すると次の通りです(記事公開時点までの最新順)
発生日時 | 震源 | 震度 | 規模 | 深さ | 北緯, 東経 |
---|---|---|---|---|---|
2024/07/07 15:19頃 | 能登半島沖 | 1 | M2.9 | 約10km | 37.3, 136.7 |
2024/07/07 09:51頃 | 沖縄本島北西沖 | 1 | M4.6 | 約10km | 27.3, 126.7 |
2024/07/07 02:26頃 | 能登半島沖 | 1 | M2.2 | 約10km | 37.1, 136.7 |
2024/07/07 01:19頃 | 石川県能登地方 | 1 | M2.5 | 約10km | 37.2, 136.8 |
注目は沖縄本島北西沖。沖縄県周辺で発生する地震は、主に3つのタイプに分けられます。
・南西諸島海溝付近などの海域で発生する地震
・陸域や沿岸部の浅い場所で発生する地震
・沖縄トラフ沿いの浅い場所で発生する地震
【南西諸島海溝付近などの海域で発生する地震】
沖縄県西部ではM7程度の地震がしばしば発生しており、特に1771年の八重山地震津波(M7.4)では住民約12,000人が溺死、家屋2,000戸が流出するなど大きな被害が出ました。
日向灘及び南西諸島海溝周辺では、今後30年以内にM7.0~7.5程度の地震が起こる確率は80%程度、与那国島周辺ではM7.0~7.5程度の地震が起こる確率は90%以上です。
【陸域や沿岸部の浅い場所で発生する地震】
1898年の石垣島東方沖の地震(M7)では、石垣島と宮古島において石垣崩壊、山崩れ、道路破壊などの被害が発生しました。
【沖縄トラフ沿いの浅い場所で発生する地震】
1938年の宮古島北方沖の地震(M7.2)では、地震発生約10分後に宮古島平良港に高さ約1.5mの津波が押し寄せ、桟橋が流失するなどの被害が出ました。
沖縄県には活断層は宮古島断層帯だけですが、これは陸地の部分が小さく活断層を見つけにくいことが理由です。 沖縄県では場所によっては地盤が弱く、地震が発生した場合に他の地域より揺れが大きくなる可能性があります。
2022年3月25日には、政府の地震調査委員会が沖縄を含む南西諸島周辺で今後30年以内にM8以上の巨大地震が発生する確率を改め「90%以上」との再評価を公表しています。
もはや「いつ巨大地震が起きるのか?」を意識するのではなく、「起きた直後にいかに迅速に避難して命を守る準備をしておくか」が重要になってきました。日本には地震に対する「安全地帯」は無いという認識で備えを日常の中に組み込んでおきましょう。
この日、他に発生した有感地震(主に記事公開後)
あああああ