トップ 2分で読む 【全国】北海道, 岩手, 福島, 長野, 岐阜, 兵庫で小規模な地震(2020/07/08)

【全国】北海道, 岩手, 福島, 長野, 岐阜, 兵庫で小規模な地震(2020/07/08)

2020/07/08は北海道, 岩手, 福島, 長野, 岐阜, 兵庫で小規模な地震がありました。胆振地方中東部は2018年に起きた北海道胆振東部地震以降、かなり活発に地震活動が発生。岩手沖・福島沖は2011年の東日本大震災以降、有感地震の発生頻度が継続的に高い震源域です。

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2020/07/08:北海道, 岩手, 福島, 長野, 岐阜, 兵庫で小規模な地震

2020/07/08は北海道, 岩手, 福島, 長野, 岐阜, 兵庫で小規模な地震がありました。
それぞれを時系列で列挙すると次の通りです(最新順)

 

【兵庫県南東部】
2020/07/08 14:55頃, 震度1, M2.8, 深さ20km, 北緯34.8度, 東経135.4度

【岩手県沖】
2020/07/08 08:34頃, 震度1, M3.2, 深さ50km, 北緯39.1度, 東経142.1度

【岐阜県美濃中西部】
2020/07/08 08:12頃, 震度1, M2.4, 深さ10km, 北緯35.4度, 東経136.8度

【長野県中部】
2020/07/08 05:01頃, 震度1, M3.5, 深さ10km, 北緯36.2度, 東経137.7度

【長野県中部】
2020/07/08 03:53頃, 震度1, M2.9, ごく浅い, 北緯36.2度, 東経137.7度

【福島県沖】
2020/07/08 01:46頃, 震度1, M3.6, 深さ50km, 北緯37.5度, 東経141.4度

【胆振地方中東部】
2020/07/08 01:13頃, 震度1, M3.3, 深さ40km, 北緯42.8度, 東経142.0度

 

胆振地方中東部は2018年に起きた北海道胆振東部地震以降、かなり活発に地震活動が発生する震源です。そして岩手沖・福島沖は2011年の東日本大震災以降、有感地震の発生頻度が継続的に高い震源域。

 

また今回は長野県中部・岐阜県美濃中西部・兵庫県南東部と、中央構造線の北側に沿って震源が並んでいます。このうち兵庫県南東部は有感地震の発生頻度が低い震源域ですが、年に数回程度は発生しています。

 

兵庫県南東部で近年発生した震度3以上のものを見てみます。

【兵庫県南東部を震源とする近年の震度3以上の地震】
発生日時最大震度マグニチュード深さ北緯, 東経
2016/04/10 01:53頃33.5約10km34.9, 135.4
2016/04/10 01:22頃34.0約10km34.9, 135.4
2008/08/06 06:26頃33.8約20km34.9, 135.4

最大震度3を超える有感地震は無く、地震の規模を示すマグニチュードでも4.0を越えたものはありません。

ただ、過去20年程度で見ると兵庫県内では北部で発生する有感地震のほうが南東部・南西部よりも比較的大きめになる傾向にあるようですが、1995年に起きた阪神・淡路大震災を引き起こした「兵庫県南部地震」は、文字通り兵庫県南部で発生したものです。

このあたりは中央構造線の南側が南海トラフとなりますが、ちょうど2020/07/07に気象庁から南海トラフ周辺に関する情報

『南海トラフ地震関連解説情報について -最近の南海トラフ周辺の地殻活動-』

が公開されています。現状としては目立った地震活動は無く「南海トラフ沿いの大規模地震の発生の可能性が平常時と比べて相対的に高まったと考えられる特段の変化は観測されていない」とのこと。
ゆっくりすべり(スロースリップ)に関しては四国西部で先月6/4〜6/6にかけて発生、東海で6/29から継続中です。

 

スロースリップ自体は長期間にわたって極めてゆっくりと動くため観測が難しいのですが、東日本大震災が発生する直前にも発生自体は確認されていたため、今後の津波を伴う地震のメカニズム解明や防災対策への活用が期待されています。
また2020年初頭、南海トラフの海底でプレート境界がゆっくり動く「スロースリップ」が実際に初観測されました。(2020年1月、東京大学と海上保安庁の研究グループによる観測

 

南海トラフ巨大地震に関しては、確度の高い予測は困難との判断が下されていることはご存知の通りで、近年、警戒警報の発令は凍結され、代わりに震源域で異常な現象を観測した場合に「臨時」の情報が発表されることになっています。

 

難しいのは、この臨時情報が出た際に、私たち個人レベルではどう対応すべきかという点。実際に起きてしまった場合の想定被害は過去類を見ない甚大なものになる試算がなされていますが、逆に臨時情報が出たとしても何も起きないことも考えられます。

 

2000年代に入り、環太平洋火山帯全体で活動が活発化している状況とも考えられます。
この規模での地殻活動となると、日本でもいつどこで大きな地震や噴火がほとんど前兆無しで発生するか判りませんが、それはこれまでも繰り返されてきたことです。

 

基本的に環太平洋火山帯では日々大きな地震が起きるものです。地球上で発生する地震の約90%はここで起きています。出来るかぎり(可能な範囲で構いません)の備えをした上であれば、必要以上に怖がったり不安に感じることはありません。平時から備えておきましょう。

この日、他に発生した有感地震(主に記事公開後)

【栃木県南部】
2020/07/08 19:53頃, 震度1, M3.3, 深さ80km, 北緯36.6度, 東経139.9度

【福井県嶺北】
2020/07/08 18:55頃, 震度1, M2.5, 深さ10km, 北緯35.9度, 東経136.7度

【福井県嶺北】
2020/07/08 18:53頃, 震度1, M2.5, 深さ10km, 北緯35.9度, 東経136.6度

【福井県嶺北】
2020/07/08 17:48頃, 震度1, M2.9, 深さ10km, 北緯35.9度, 東経136.7度

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