トップ 2分で読む 【全国】宮城沖でM6.1の地震を含め全国で小規模な有感地震が相次ぐ(2020/4/19〜4/20)

【全国】宮城沖でM6.1の地震を含め全国で小規模な有感地震が相次ぐ(2020/4/19〜4/20)

2020/4/19〜4/20にかけて宮城沖でM6.1の地震を含め全国で小規模な有感地震が相次ぎました。注目したのは宮城県沖のM6.1。日本海溝の陸側が震源。同様にM6以上の規模の地震は4/18にも小笠原諸島西方沖でM6.9とM6.0の2回が発生。短期間にM6以上が発生するのは珍しく今後の情報に注意をしたいところです。

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2020/4/19〜4/20:宮城沖でM6.1の地震を含め全国で小規模な有感地震が相次ぐ

2020/4/19〜4/20にかけて、宮城沖でM6.1の地震を含め全国で小規模な有感地震が相次ぎました。
それぞれを時系列で列挙すると次の通りです(最新順)

 

【薩摩半島西方沖】
2020/04/20 20:39頃, 震度2, M4.6, 深さ150km, 北緯:31.2, 東経:130.4

【岩手県沖】
2020/04/20 18:42頃, 震度1, M4.2, 深さ20km, 北緯:39.5, 東経:142.8

【沖縄本島北西沖】
2020/04/20 17:11頃, 震度2, M4.3, 深さ110km, 北緯:26.7, 東経:126.6

【宮城県沖】
2020/04/20 10:49頃, 震度2, M4.2, 深さ50km, 北緯:38.8, 東経:142.1

【宮城県沖】
2020/04/20 05:39頃, 震度4, M6.1, 深さ50km, 北緯:38.9, 東経:142.1

【浦河沖】
2020/04/19 12:09頃, 震度1, M4.1, 深さ40km, 北緯:41.9, 東経:142.7

【三河湾】
2020/04/19 12:09頃, 震度2, M3.6, 深さ40km, 北緯:34.8, 東経:137.2

【紀伊水道】
2020/04/19 09:56頃, 震度1, M2.9, 深さ10km, 北緯:34.0, 東経:135.1

 

今回注目したのは宮城県沖のM6.1。日本海溝の陸側が震源です。同様にM6以上の規模の地震は、4/18にも小笠原諸島西方沖でM6.9とM6.0の2回が発生しています。短期間にM6以上が発生するのは珍しいので、今後の情報に注意をしたいところです。

また2020年に入って以降、これまでの間にM5以上の地震もかなりの頻度で全国で発生しています。

2020年初頭におけるM5.0以上の地震
2020/04/20 05:39頃 宮城県沖 最大震度4 M6.1
2020/04/18 18:25頃 小笠原諸島西方沖 最大震度2 M6.0
2020/04/18 17:26頃 小笠原諸島西方沖 最大震度4 M6.9
2020/04/17 06:22頃 沖縄本島近海 最大震度2 M5.0
2020/04/15 16:19頃 沖縄本島近海 最大震度2 M5.0
2020/04/12 00:44頃 茨城県南部 最大震度4 M5.1
2020/03/31 00:52頃 西表島付近 最大震度2 M5.5
2020/03/29 12:39頃 石垣島近海 最大震度2 M5.0
2020/03/26 14:53頃 硫黄島近海 最大震度1 M5.8
2020/03/25 11:49頃 北西太平洋 最大震度1 M7.8
2020/03/13 02:18頃 石川県能登地方 最大震度5強 M5.5
2020/02/13 19:34頃 択捉島南東沖 最大震度4 M7.0
2020/02/12 19:37頃 福島県沖 最大震度4 M5.5
2020/02/06 20:20頃 茨城県沖 最大震度2 M5.6
2020/02/01 02:07頃 茨城県南部 最大震度4 M5.3
2020/02/01 01:11頃 千葉県北東部 最大震度3 M5.1
2020/01/29 08:39頃 沖縄本島北西沖 最大震度2 M5.4
2020/01/28 10:36頃 根室半島南東沖 最大震度4 M5.4
2020/01/14 04:53頃 茨城県南部 最大震度4 M5.0
2020/01/06 09:21頃 奄美大島北東沖 最大震度2 M5.0
2020/01/05 11:11頃 硫黄島近海 最大震度1 M5.7

超地震大国であり火山大国である日本。現代に生きる私たちの中で相応の年齢層であれば、物心付いた頃からの記憶の中に、阪神淡路大震災・新潟県中越地震・東日本大震災・熊本地震・鳥取県西部地震あたりの5つの大震災の記憶があると思いますが、いずれも被災地においては多くの方々が大変な経験をされている事実があり、直接的な被災地から少し離れた地域であっても、停電や物流停止によって生活に影響が出ていました。

 

そして、それぞれの発生日が「X-DAY」とも言えます。次のX-DAYがやってくることもほぼ確実であるため、その日がいつかどうかを心配する段階はすでに終わりました。明日がその日だとしても、命さえ無事ならその後のために今から準備をすることがもっとも優先度が高いのです。

 

世界に目を向けると「地震がほぼ起きない国」という場所もあります。ドイツやスイス・スウェーデンなどの欧州圏、オーストラリアやロシア、西アフリカなど。可能であれば将来的に、そうした国々に移住するという手段もあるかもしれません。もっとも、移住するにあたっては厳しい条件が課せられることが多いため、最低でも英会話力と潤沢な資産は必要になってくるので、一般庶民にはなかなか現実的な選択肢とはなり得ないのも現実です。

 

編集部スタッフもそうですが、これをご覧いただいている多くの皆さんも、いざという時には日本と運命を共にする・・・ということになると思います。であればこそ、日頃からしっかりと情報収集をおこない、備えておくべきでしょう。

 

東日本大震災の後、「正しく恐れる」という言葉をメディアなどで目にするようになりました。この言葉は、明治中期〜昭和初期の物理学・地震学の権威で随筆家でもあった寺田寅彦(1878年~1935年)の言葉に基づいた「戒めの言葉」として使われています。

 

客観的で検証可能な情報に基いて、発生しうる危険性を理解した上で、正しく恐れ、できるかぎり適切と思われる備えをすることが肝要です。備え方は人それぞれにはなりますが、最後に頼れるのは自分自身と家族やパートナーなどの親しい存在、そして地域コミュニティなどの人との繋がりです。

 

現代は人間関係が希薄で孤独な社会であるという見方もありますが、災害時には人と人とが助け合わなければ厳しい状況を乗り越えにくいものです。そのときのために、今から準備をしておいて損はありません。

 

まずは備えましょう。次の「X-DAY」は30年後かもしれませんが、もしかしたら明日かもしれないし、または数年内かもしれません。

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