トップ 2分で読む 【全国】小笠原諸島付近でM6.9の地震・他、神奈川,和歌山,沖縄で小規模地震(2020/04/18)

【全国】小笠原諸島付近でM6.9の地震・他、神奈川,和歌山,沖縄で小規模地震(2020/04/18)

2020/04/18は小笠原諸島付近でM6.9およびM6.0の地震がありました。規模としてはかなり大きなものですが、震源の深さが490kmという「深発地震」であったため、最大震度は4および2というものになりました。この日は他に、神奈川,和歌山,沖縄でも小規模地震が発生しています。

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2020/04/18:小笠原諸島付近でM6.9の地震・他、神奈川,和歌山,沖縄で小規模地震

2020/04/18は小笠原諸島付近でM6.9およびM6.0の地震がありました。規模としてはかなり大きなものですが、震源の深さが490kmという「深発地震」であったため、最大震度は4および2というものになりました。この日は他に、神奈川,和歌山,沖縄でも小規模地震が発生しています。

それぞれを時系列で列挙すると次の通りです(最新順)

 

【小笠原諸島西方沖】
2020/04/18 18:25頃, 震度2, M6.0, 深さ490km, 北緯:27.3, 東経:140.6

【小笠原諸島西方沖】
2020/04/18 17:26頃, 震度4, M6.9, 深さ490km, 北緯:27.2, 東経:140.7

【紀伊水道】
2020/04/18 16:29頃, 震度1, M2.6, 深さ10km, 北緯:34.1, 東経:135.1

【沖縄本島近海】
2020/04/18 14:07頃, 震度1, M4.1, 深さ20km, 北緯:27.4, 東経:128.0

【神奈川県東部】
2020/04/18 07:34頃, 震度1, M3.0, 深さ100km, 北緯:35.5, 東経:139.6

【沖縄本島近海】
2020/04/17 06:22頃, 震度2, M5.0, 深さ10km, 北緯:26.0, 東経:128.8

 

小笠原諸島付近で発生する地震は、200〜500km程度と震源が深いものが多めです。
近年でも特に目立ったものは、

 

【小笠原諸島西方沖】
2015/05/30 20:23頃, 震度5強, M8.5, 深さ590km, 北緯:27.9, 東経:140.8

 

というもの。この時は地震の規模を示すマグニチュードが8.5と震災級でしたが、深さが590kmという深発地震だったためか震度は軽減されました。ただ、震源から遠く離れた埼玉県の鴻巣市・春日部市・宮代町などで最大震度5強を観測し、異常震域が発生しています。

異常震域とは、地盤の状態やプレート構造等により震源地より遠方で震度が高くなる震度分布・現象です。
異常震域は、

 

・地盤の状態による例:地盤が弱い場合など
・プレート構造による例:プレート境界に軟弱な地盤構造が存在する場合など
・大規模な深発地震

 

といったケースで発生し、今回は最後の「大規模な深発地震」が該当するでしょう。日本周辺では小笠原諸島付近やオホーツク海付近などで発生します。

 

異常震域の発生は決して稀有な現象ではないので必要以上に不安を感じる必要はありませんが、これを機会として備災・防災用品の確認や備蓄品の補充などをおこなっておきましょう。事前に備える「備災」が、いざ大きな地震が起きた際の「減災」につながります。

キーワード「深発地震」

深発地震とは、震源の位置が深い地震を示しますが明確な定義はありません。概ね深さ60kmまでの地震を浅発地震、60〜200kmまでの地震を稍(やや)深発地震、200kmより深い位置で発生する地震を深発地震としています。

 

深さ500〜670kmの範囲でも深発地震が発生することは多いのですが、670kmより深い位置ではほとんど発生しません。例外として日本近海では小笠原海溝や海外ならトンガ海溝などの特殊な地下構造となっている一部エリアにおいて、さらに深い位置での深発地震も少数ながら発生しています。

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