2020/10/11〜10/12:北海道,岩手,宮城,滋賀,大阪,熊本,トカラ列島,三宅島近海で小規模な地震が相次ぐ
2020/10/11〜10/12にかけて北海道, 岩手, 宮城, 滋賀, 大阪, 熊本, トカラ列島, 三宅島近海で小規模な地震が相次ぎました。
それぞれを時系列で列挙すると次の通りです(最新順)
発生日時 | 震源 | 震度 | 規模 | 深さ | 北緯, 東経 |
---|---|---|---|---|---|
2020/10/12 15:32頃 | 岩手県沖 | 1 | M3.2 | 約40km | 40.2, 142.2 |
2020/10/12 01:32頃 | 大阪府北部 | 2 | M3.1 | 約10km | 34.8, 135.6 |
2020/10/11 22:58頃 | 浦河沖 | 1 | M3.8 | 約70km | 42.0, 142.6 |
2020/10/11 22:17頃 | 宮城県沖 | 1 | M2.9 | 約50km | 38.7, 141.8 |
2020/10/11 19:58頃 | 三宅島近海 | 1 | M2.6 | 約20km | 34.1, 139.4 |
2020/10/11 18:46頃 | 薩摩半島西方沖 | 1 | M3.7 | 約140km | 31.1, 130.4 |
2020/10/11 16:55頃 | トカラ列島近海 | 2 | M3.2 | 約10km | 29.7, 129.9 |
2020/10/11 14:08頃 | 滋賀県北部 | 1 | M2.2 | 約10km | 35.4, 135.9 |
2020/10/11 09:02頃 | 宮城県沖 | 1 | M3.6 | 約50km | 38.2, 141.7 |
ここ数日、伊豆・小笠原海溝に沿った東京都の島嶼部で地震が続いていますが、過去1週間で見ると環太平洋火山帯においては通常通りの活発な活動が続いています。
そして今回注目したのは北海道・浦河沖におけるM3.8の地震。この2日間で起きた有感地震の規模としては最大です(揺れ自体は小さなものです)。
浦河沖における近年の最大震度4以上の地震を見てみると次のようになります。
【浦河沖を震源とする近年の最大震度4以上の地震】
発生日時 | 最大震度 | マグニチュード | 深さ | 北緯, 東経 |
---|---|---|---|---|
2018/01/14 18:07頃 | 4 | 4.7 | 約50km | 41.9, 143.1 |
2017/09/10 17:44頃 | 4 | 5.7 | 約50km | 41.7, 142.9 |
2016/09/26 14:13頃 | 4 | 5.5 | 約20km | 41.7, 143.0 |
2016/01/14 12:25頃 | 5弱 | 6.7 | 約50km | 42.0, 142.8 |
2015/09/12 22:38頃 | 4 | 5.4 | 約50km | 41.8, 142.7 |
2011/11/24 19:25頃 | 5弱 | 6.1 | 約30km | 41.7, 142.8 |
2011/09/26 16:49頃 | 4 | 4.3 | 約ごく浅いkm | 42.2, 142.5 |
2011/09/18 19:39頃 | 4 | 4.9 | 約60km | 42.0, 142.4 |
2011/09/07 22:29頃 | 5強 | 5.1 | 約ごく浅いkm | 42.2, 142.5 |
2011/09/07 07:27頃 | 4 | 4.3 | 約10km | 42.2, 142.5 |
2011/08/01 02:36頃 | 4 | 5.4 | 約40km | 41.7, 143.0 |
2009/10/10 17:43頃 | 4 | 5.1 | 約90km | 41.8, 142.2 |
東日本大震災を引き起こした「東北地方太平洋沖地震」のあった2011年、当該地震から約半年後の9月に集中して発生していることが判ります。東北地方太平洋沖地震の余震と見られますが、その余震は今現在も広い範囲で続いています。
2017年12月の政府地震調査委の発表では、北海道の根室沖を中心に今後30年内にM9クラスの巨大地震が発生する切迫性が高く(発生確率最大40%)、仮に発生した場合は沿岸部に20m以上の大津波が押し寄せる可能性があるという予想です。
北海道沖を中心とする地震に関しては、発生間隔がおよそ340〜380年周期となっていますが、前回の発生からはすでに400年以上が経過しており、いつ起きてもおかしくないとされています。
自然災害の発生可能性を確率論で見る場合、確率が小さければなんとなく安心・大きければ不安という気持ちになりがちですが、確率論だけに実際にどのエリアにどの程度の被害が起きるかは起きてみなければわかりません。
これはいわゆる「ハザードマップ」などにも言えることで、ご自身がお住まいの地域がハザードマップ上では大きな被害が無いか、被害が小さいとされる場所になっていることによって「正常性バイアス」が働き、実際には命に関わる危険性が生じているのに逃げ遅れるという状況にもなりかねません。
とにかく災害時にはできるだけ正確な情報に耳を傾け、少しでも自分や家族に危険が生じそうな場合は先手を打って避難などの行動に移ることが重要です。
この日、他に発生した有感地震(主に記事公開後)
あああああ