2020/11/06:青森沖でM5.7と4.6、秋田でもM4クラス含む3連続の地震が発生
2020/11/06は青森県東方沖でM5.7と4.6、秋田県内陸北部でもM4クラス含む3連続の地震が発生しました。
それぞれを時系列で列挙すると次の通りです(最新順)
発生日時 | 震源 | 震度 | 規模 | 深さ | 北緯, 東経 |
---|---|---|---|---|---|
2020/11/06 18:17頃 | 青森県東方沖 | 1 | M4.6 | 約10km | 40.9, 143.3 |
2020/11/06 17:56頃 | 青森県東方沖 | 3 | M5.7 | 約10km | 40.9, 143.3 |
2020/11/06 07:42頃 | 兵庫県北部 | 1 | M2.6 | 約10km | 35.2, 134.9 |
2020/11/06 05:21頃 | 秋田県内陸北部 | 1 | M3.4 | 約10km | 40.0, 140.6 |
2020/11/06 04:51頃 | 秋田県内陸北部 | 3 | M4.1 | 約10km | 40.0, 140.6 |
2020/11/06 04:42頃 | 秋田県内陸北部 | 2 | M4.2 | ごく浅い | 40.1, 140.6 |
東北地方でM4以上の地震が複数回発生、早朝に秋田県内陸北部でM4.2→4.1→3.4。夕刻に青森県東方沖でM5.7→4.6と続きました。今後の情報に注意しつつ、揺れがあった地域にお住まいの方は念のため防災用品や避難の経路や手段、緊急連絡先などをご確認ください。
政府・地震調査研究推進本部が公開している資料によれば、今回M5.7が発生した青森県東方沖及び岩手県沖北部での今後30年内の地震発生確率で注目すべきポイントがあります。
https://www.jishin.go.jp/main/chousa/19feb_japan_trench/japan_trench_gaiyou2.pdf
超巨大地震 :M9.0程度 = ほぼ0%(東北地方太平洋沖型)
プレート間巨大地震:M7.9程度 = 5〜30%
ひとまわり小さいプレート間地震:M7.0〜7.5程度 = 90%程度以上
沈み込んだプレート内の地震 :M7.0〜7.5程度 = 60〜70%
M7.0〜7.5程度の「ひとまわり小さいプレート間地震」の発生確率が90%以上となっています。
東北〜関東の日本海溝沿いでは今後30年内にM7〜8クラスの地震が発生する可能性が高く青森県もその範囲内となります。
東北地方の巨大地震としてすぐに思い起こされる東日本大震災を引き起こした「東北太平洋沖地震」は、北海道〜房総沖にかけて存在する日本海溝沿い、太平洋プレートが北米プレートの下に沈み込む部分で発生しましたが、この時に動いたのは宮城沖〜福島沖のみ。
その他の部分が「動き残り・割れ残り」となっている可能性は十分残っており、東北〜関東の日本海溝沿いでは今後30年内に、M7級の大地震の発生確率がかなり高いと予測されています。
(当該報道は2019年2月26日に政府の地震調査委員会によって公表されています)
東日本大震災は1000年に1度と言われましたが、確かにM9クラスの巨大地震はとうぶん発生しないと考えられています。しかし、M7〜8クラスのものは今後も複数の発生が予想されています。
「喉元過ぎれば熱さを忘れる」とは言いますが、何も無い平常な状態が続くとかつての震災の記憶も薄れ、備えもおざなりになりがちです。
環太平洋火山帯の範囲で見た場合はM4〜5クラスの地震が高い頻度で起きても、ある意味では「いつもどおり」とも言えますので必要以上に不安に感じる必要はありませんが、備えはしっかりと。
特に東北〜関東地方にお住まいの場合は、今回の地震をキッカケとして備災・防災用品や備蓄品の使いかた・消費期限や入れ替え期限などを確認してみてください。
この日、他に発生した有感地震(主に記事公開後)
あああああ