トップ 備災メシ 【備災メシ】被災時の野菜不足を解消する「備災サラダ」

【備災メシ】被災時の野菜不足を解消する「備災サラダ」

被災時の食生活で不足しがちな野菜類。流通インフラが復旧するまでの間の野菜不足を解決するレシピの決定版!キャンプやアウトドアでの簡単サラダとしても超オススメ!

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2016年は、熊本地震と鳥取県中部地震という大規模地震が2度も発生し、その他にも北海道から九州まで小規模な地震が頻発する年でした。備蓄や被災時の健康維持という観点では意外と見落とされがちな「被災時の野菜不足問題」。被災生活時は、どうしても単調で同じ食事が続きがち、長蛇の列に並んでも買えるのは菓子パンやオニギリ、カップ麺など。生鮮品の流通は止まり、野菜類の入手は極めて困難だったことを覚えていらっしゃる方々も多いでしょう。

野菜類が不足するとビタミン・ミネラル類や繊維質が不足します。便秘や肌荒れ、むくみ、疲労の蓄積や睡眠不足など様々な健康状の問題が表面化してきます。これを長期保存可能な備蓄向きの食品で美味しく解決してしまいましょう。

今回着目するのは、まず1つめは乾燥食材です。ワカメを中心とした乾燥海藻類や、切り干し野菜などの乾燥食材が手軽に入手できるのが今の日本のいいところ。特に乾燥カットワカメなどはボリュームも出せて意外と栄養価も高いのです(食べ過ぎには注意)。

こちらは乾燥野菜類。国産の青菜類なども乾燥野菜として購入できるため、日頃から備蓄用に用意しておくととても便利です。備災用途だけでなく、忙しい日常生活でもカップ麺やインスタント味噌汁などのトッピングに活用できます。

近年の乾燥野菜は、このように国産の根菜類や薬味類なども充実しています。備蓄用途だけでなく、日頃の食事にも十分に利用できるものばかり。

もう1つのオススメは、やはり缶詰・瓶詰めの野菜類。特にピクルスのような酢漬け、オイル漬けなどの瓶詰めは使用量の調整もしやすく使い勝手的にも便利です。

一部の備蓄食品ファンの間で人気と言われる、キューネ社の瓶詰め野菜類。ザワークラウトやミックスピクルスなど、長期保存可能で味も良い瓶詰めです。ミックスピクルスなども多く出回ってるので、輸入食材を扱っているお店や業務食材店などに行ってみましょう。

特にザワークラウトに関しては、原材料はキャベツと食塩のみという極めてシンプル。爽やかな酸味がありますが、乳酸発酵によるものなので体にいいものです。疲弊しがちな被災生活にも、うってつけの備蓄食材です。

では、これらの長期保存可能な食材から、乾燥海藻類とミックスピクルスを使った「備災サラダ」を作ってみましょう。乾燥食材を水で戻して混ぜるだけ。とても簡単です。

使用する調理道具

今回のレシピでは、火を使わないので大きめの器やボールなどがあれば十分です。

材料(3〜4人分)

・乾燥海藻サラダ用具材
・ミックスピクルスやザワークラウトなどの瓶詰め野菜
・ツナ缶とコーン缶(今回は、いなばの「ツナコーン」缶)
・お好みのドレッシング

備災メシ』とは、アウトドア料理や山メシのレシピを参考に被災時の生活環境を意識して、基本的に生鮮食品を使わず長期間の保存・備蓄が可能な食材を主な材料として作る、極力簡単で美味しい食事のことである。

今回の材料はこの3種類。リケンの「海藻サラダ」は5〜6種類の海藻類が含まれていて便利です。ミックスピクルスかザワークラウトあたりはお好みのものを。そして、味のアクセントにコーンとツナの缶詰を準備。

海藻サラダは乾燥時重量で40g、水で戻すと10倍に膨らみます。ボリュームもばっちり。ただし、ワカメはヨウ素を多く含むので食べ過ぎには注意しましょう。ワカメのみの乾燥重量で10g未満がいいでしょう。

ミックスピクルスは、お好みの量を。疲労回復に酢の物はぜひとも食べておきたいところですが、この瓶詰めのピクルスは長期保存可能なので、まさに被災時の食事にぴったりです。

いなばの「ツナコーン」缶。「サラダに便利」と記載されていますが、その通りサラダ用に使い勝手のいい缶詰です。

まずは、水で戻した乾燥海藻類とミックスピクルスを混ぜ合わせます。

ツナコーン缶も投入し、お好みのドレッシングを掛けて混ぜればできあがり。リケンの「海藻サラダ」は、最初からドレッシングの小袋が付いているのでぜひ備蓄しておきたいサラダの材料です。

はい、完成です。乾燥海藻を水で戻したら他の食材と混ぜるだけのとても簡単で美味しい「備災サラダ」。特にワカメは油&酢と一緒に食べるとビタミンA,C,B群などが摂取できるので、とてもオススメです。

この写真ではシェラカップに入れた「山めし」仕様ですが、乾燥海藻類は携行性にも優れているので、キャンプや登山で食べるサラダとしてもオススメできます。

まとめ

ご近所のスーパーの乾物コーナーに行くと、切り干し大根や干し椎茸などをはじめとした様々な乾燥食材があることに気が付くことでしょう。こうした干し野菜は、自作することが可能です。野菜類を薄くスライスしたものを湿気を避けつつ2〜4日ほど天日干ししてカラカラになるまで乾燥させればできあがり。
東日本大震災や熊本地震などでも、乾燥野菜を上手に活用して野菜不足を乗り切ったという話しがたくさんあります。クッカー等でご飯を炊く際にも、水で戻した乾燥野菜を炊き込んだりするとちょっと贅沢な食事になります。

また、輸入食材を扱っている店舗に行けば、多くのピクルス類などを購入することができます。要は欧米の「漬物」で酢漬けなので塩分も控えめ、忙しい日々の食事でも取り入れやすいものです。こうしたものに日頃から馴れておくと、いざ被災時でも充実した食事を取ることができますし、キャンプやアウトドアライフを「被災生活のトレーニング」と捉えて備えながら楽しむことも、オススメのレジャーです。

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