トップ 2分で読む 徳島南部でM4.5、北海道でM5.0、滋賀南部・岩手沖でも小規模な地震(2021/07/31)

徳島南部でM4.5、北海道でM5.0、滋賀南部・岩手沖でも小規模な地震(2021/07/31)

2021/07/31は徳島南部でM4.5、北海道でM5.0、滋賀南部・岩手沖でも小規模な地震が発生しました。注目は徳島南部。地震研究の最前線では、次の南海トラフ沿いで発生する巨大地震の発生確率が最も高まるのは2030年代(2035年±5年)と考えられています。

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2021/07/31:徳島南部でM4.5、北海道でM5.0、滋賀南部・岩手沖でも小規模な地震

2021/07/31は徳島南部でM4.5、北海道でM5.0、滋賀南部・岩手沖でも小規模な地震が発生しました。
それぞれを時系列で列挙すると次の通りです(記事公開時点までの最新順)

発生日時震源震度規模深さ北緯, 東経
2021/07/31 20:04頃岩手県沖1M3.4約50km40.4, 142.1
2021/07/31 14:26頃空知地方南部2M5.0約180km43.3, 141.8
2021/07/31 13:09頃徳島県南部3M4.5約50km33.8, 134.6
2021/07/31 11:46頃滋賀県南部1M3.1約10km35.2, 135.9

注目は徳島県南部での最大震度3・M4.5。南海トラフ巨大地震の想定震源域内ということで、緊張の走る規模と揺れの地震です。
過去10年程度の期間でこの震源での震度3以上の地震を見てみると、意外と少なめです。

【徳島県南部を震源とする近年の最大震度3以上】
発生日時震源最大震度マグニチュード深さ北緯, 東経
2021/07/31 13:09頃徳島県南部34.5約50km33.8, 134.6
2020/01/22 18:52頃徳島県南部33.1約NaNkm33.9, 134.5
2018/11/25 18:19頃徳島県南部34.1約40km33.9, 134.6
2015/02/06 10:25頃徳島県南部5強5.0約10km33.7, 134.4

特筆すべきは2015年のM5.0・最大震度5強です。

 

次の南海トラフ沿いで発生する巨大地震の発生確率がもっとも高まってくるのは2030年代から(2035年±5年)と考えられていますが、まだ準備のための時間はあります。

 

東海・南海・東南海地震が最大規模で連動した場合の想定被害は極めて深刻なものとなり、過去、1707年に発生した南海トラフ巨大地震である「宝永地震」の際には富士山の大噴火である「宝永噴火」が起きています。

2020年初頭、南海トラフの海底でプレート境界がゆっくり動く「スロースリップ」が実際に初観測されました。(2020年1月、東京大学と海上保安庁の研究グループによる観測)
https://www.iis.u-tokyo.ac.jp/ja/news/3223/

 

ただ南海トラフ巨大地震に関しては、確度の高い予測は困難との判断が下されていることはご存知の通りで、近年、警戒警報の発令は凍結され、代わりに震源域で異常な現象を観測した場合に「臨時」の情報が発表されることになっています。

 

難しいのは、この臨時情報が出た際に、私たち個人レベルではどう対応すべきかという点。実際に起きてしまった場合の想定被害は過去類を見ない甚大なものになる試算がなされていますが、逆に臨時情報が出たとしても何も起きないことも考えられます。

 

2000年代に入り、環太平洋火山帯全体で活動が活発化している状況とも考えられます。
この規模での地殻活動となると、日本でもいつどこで大きな地震や噴火がほとんど前兆無しで発生するか判りませんが、それはこれまでも繰り返されてきたことです。

 

基本的に環太平洋火山帯では日々大きな地震が起きるものです。地球上で発生する地震の約90%はここで起きています。出来るかぎり(可能な範囲で構いません)の備えをした上であれば、必要以上に怖がったり不安に感じることはありません。平時から備えておきましょう。

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