2021/08/16:滋賀で3連続、東北〜九州にかけて小規模な地震が多発
2021/08/16は滋賀で3連続、東北〜九州にかけて小規模な地震が多発しました。
それぞれを時系列で列挙すると次の通りです(記事公開時点までの最新順)
発生日時 | 震源 | 震度 | 規模 | 深さ | 北緯, 東経 |
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2021/08/16 19:24頃 | 熊本県熊本地方 | 2 | M3.1 | 約10km | 32.7, 130.6 |
2021/08/16 16:07頃 | 奄美大島近海 | 1 | M3.1 | ごく浅い | 28.5, 129.4 |
2021/08/16 08:17頃 | 滋賀県北部 | 3 | M4.4 | 約10km | 35.5, 136.3 |
2021/08/16 07:10頃 | 鹿児島県薩摩地方 | 1 | M2.1 | 約10km | 31.4, 130.5 |
2021/08/16 06:11頃 | 愛媛県中予 | 1 | M3.6 | 約40km | 33.6, 132.9 |
2021/08/16 05:56頃 | 滋賀県北部 | 1 | M2.7 | 約10km | 35.5, 136.3 |
2021/08/16 05:03頃 | 滋賀県北部 | 4 | M4.6 | 約10km | 35.5, 136.3 |
2021/08/16 04:23頃 | 有明海 | 1 | M2.5 | 約10km | 32.8, 130.6 |
2021/08/16 03:02頃 | 岐阜県飛騨地方 | 1 | M3.1 | ごく浅い | 36.3, 137.6 |
2021/08/16 00:50頃 | 福島県会津 | 2 | M2.2 | 約10km | 37.3, 139.5 |
注目は滋賀県での3連続の地震で、うち2回はM4以上。滋賀県に被害を及ぼす地震は「陸域の浅い部分」と「沈み込むフィリピン海プレート内のやや深い部分」が主なものです。また琵琶湖を取り囲むように多数の断層帯が存在しています。
陸域の浅い場所で発生した地震のうち歴史の資料によって知られている最も古い地震は、西暦976年の地震で推定規模はM6.7以上となっており、現在の滋賀県や京都府南部で死者50名以上の被害が生じています。
1819年にフィリピン海プレート内の陸域のやや深い部分で発生したM7以上の地震は、滋賀県内で広範囲に被害を生じさせました。
フィリピン海プレートとユーラシアプレートのわかりやすい境界=「南海トラフ」として知られているものは日本列島の南側にありますが、ユーラシアプレートの下に沈み込んだフィリピン海プレートはそのまま山陰地方の地下深くまで到達します。
2010年7月には、フィリピン海プレートが紀伊半島の西端から淡路島中部を通って鳥取市近辺へと至る地域の地下で、プレートが裂けている可能性が高いことを東京大学と防災科学技術研究所の研究グループが発表しましたが、断裂の結果、近畿地方の下はプレートが深く沈み込み、支えのない状態になっています。
滋賀県周辺に震源域のある海溝型地震はありませんが、南海トラフ沿いで発生する地震で被害を受ける恐れがあり、琵琶湖周辺では地盤がやや軟弱で揺れが強くなる可能性があります。また県内全域が、南海トラフの地震で著しい地震災害が生じるおそれがあり、「南海トラフ地震防災対策推進地域」に指定されています。
この日、他に発生した有感地震(主に記事公開後)
あああああ