2021/11/14:播磨灘でM4.1、苫小牧沖でM3.9、伊予灘でM3.4の地震発生
2021/11/14は播磨灘でM4.1、苫小牧沖でM3.9、伊予灘でM3.4の地震が発生しました。
それぞれを時系列で列挙すると次の通りです(記事公開時点までの最新順)
発生日時 | 震源 | 震度 | 規模 | 深さ | 北緯, 東経 |
---|---|---|---|---|---|
2021/11/14 23:23頃 | 播磨灘 | 3 | M4.1 | 約10km | 34.4, 134.7 |
2021/11/14 22:09頃 | 苫小牧沖 | 2 | M3.9 | 約90km | 41.6, 141.5 |
2021/11/14 03:24頃 | 伊予灘 | 1 | M3.4 | 約50km | 33.5, 132.2 |
注目は昨日のM4.0に続いて播磨灘で発生したM4.1。今年に入り、南海トラフ巨大地震の想定震源域内での有感地震の発生頻度が上昇傾向。地震研究最前線では研究者によっては2035±5年で発生する可能性が高いと考える向きもあり「カウントダウン」が始まっていると考えることもできます。
しかし「南海トラフ巨大地震」の発生時期に関しては、現時点では科学的に確度の高い予測は不可能というのが政府も認め公開しているのも事実。確率論的には今後30年以内の発生確率は70%、さらに50年以内まで範囲を広げると90%という高い数値となっています。
直近500年間で見てみると、南海トラフ沿いでの大きな地震は約100年間隔で発生しており、一番最近は1946/12/21に発生したM8クラスの「昭和南海地震」。
また、昭和南海地震の2年前には「昭和東南海地震」が発生しており、これはM7.9・最大震度6を記録しています。
南海トラフ沿いでは以前より、九州東部〜四国中西部〜近畿地方でプレートのスロースリップによる地殻変動が起きており、南海トラフのプレート境界で発生している地震は東海〜九州までの広範囲に渡ります。
重要なことは「いつ起きるか・どこで起きるか」ではなく「起きたときに備えがあるか」です。防災よりも「備災」を念頭においた行動を。
いざ大震災規模の災害が起きた際に防災用品や備蓄食料などの備えが無い場合、直後の被災生活が大変厳しいものになることは、地震のみならず近年の豪雨被害や台風被害に遭われたかたであれば身に沁みて理解されているはずです。
南海トラフ巨大地震の想定震源域では着々と「歪み(ひずみ)」は蓄積され続けていることに変わりは無いので、(緊張感を常に持続することは困難ですが)各ご家庭でもしっかりと備えていただきたいと思います。備えた上で、平穏な状況が長く続くことが望まれます。
この日、他に発生した有感地震(主に記事公開後)
あああああ