2022/01/09:宮古島近海でM4.1、トカラ列島でM3.2、福岡沖でM2.9の地震
2022/01/09は宮古島近海でM4.1、トカラ列島でM3.2、福岡沖でM2.9の地震が発生。
それぞれを時系列で列挙すると次の通りです(記事公開時点までの最新順)
発生日時 | 震源 | 震度 | 規模 | 深さ | 北緯, 東経 |
---|---|---|---|---|---|
2022/01/09 10:10頃 | 宮古島近海 | 1 | M4.1 | 約40km | 24.8, 125.3 |
2022/01/09 05:11頃 | 福岡県北西沖 | 1 | M2.9 | 約10km | 33.8, 130.2 |
2022/01/09 03:51頃 | トカラ列島近海 | 1 | M3.2 | 約10km | 29.3, 129.2 |
注目は宮古島近海。このあたりでは昨年末にM6.0が発生して以降、高頻度とは言えないながらもM4以上の地震が複数発生しています。震源の深さは概ね30〜40kmと浅めのものが多い傾向にあります。
宮古島は八重山列島(八重山諸島)に含まれますが隣国である台湾とも近く、このあたりではしばしば大きめの規模の地震が発生します。歴史を遡ると1771年(明和8年)に「八重山地震」と名付けられた、推定マグニチュード7.4〜8.7の巨大地震が発生しています。
八重山地震の地震そのものによる被害は僅かでしたが、この地震が引き起こした大津波によって先島諸島が大きな被害を受け、この津波は「明和の大津波」とも呼ばれています。特に石垣島では80mを超える大津波となり、第3波まで襲来し、第2波がもっとも大きかったと伝えられています。
八重山群島での死者・行方不明者は1万人を超える琉球史上で最悪の津波災害だったとされ、八重山地震の震源は八重山列島近海で、フィリピン海プレートがユーラシアプレートの下に沈み込むことによって発生する歪みによって発生した海溝型地震と考えられています。
このあたりでは、過去2400年間の間に150〜400年程度の周期で大規模な津波が襲来したことが調査によって判明しています。また、先島諸島では過去2000年の間に約600年間隔で1771年の八重山地震と同じような規模の地震が4回発生しています。
この日、他に発生した有感地震(主に記事公開後)
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