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【東日本】三陸沖でM5.5、最大震度3の地震(2019/11/29)

2019/11/29、三陸沖でM5.5、最大震度3の地震がありました。 東日本大震災以降、東日本の太平洋沿いでは地震活動が活発ですが、ここ最近は規模大きめの地震が目立つ印象があります。 11/22の05:23頃には、茨城県南部で最大震度3, M4.5の地震が起きています。 「三陸沖」の範囲で括ると、過去の震度4以上の地震においてもマグニチュード的には大きなものが多い印象で、東北〜関東の日本海溝沿いでは今後30年内にM7〜8クラスの地震が発生する可能性が高いと予測されています。 【近年の三陸沖を震源とする最大震度4以上の地震】 2015/02/17 08:06頃, 三陸沖, M6.9, 最大震度4 2012/12/07 17:18頃, 三陸沖, M7.3, 最大震度5弱 2012/03/14 18:09頃, 三陸沖, M6.8, 最大震度4 2011/07/10 09:57頃, 三陸沖, M7.1, 最大震度4 2011/03/22 18:44頃, 三陸沖, M6.2, 最大震度4 2011/03/12 04:03頃, 三陸沖,...

【関東】伊豆大島近海で最大震度4・M4.9の地震(2019/11/17)

2019/11/17、伊豆大島近海で最大震度4・M4.9の地震が発生、直後に震源の周辺では小規模な連続した有感地震がありました。 11/16〜11/17にかけては茨城県沖での地震も複数回発生しています。 伊豆大島と言えば三原山の噴火が30〜40年周期で起きており、全島民が1万人が島外への一時的避難となった1986年11月の噴火から2019年までに32年ほどが経過。 2018年11月には「NHK NEWS WEB」でも『東京で噴火再び!? その時、どうする…』というタイトルで次の噴火の懸念が報じられており、「周期から考えるといつ噴火してもおかしくない」とされています。 東日本大震災の約2ヶ月前にも伊豆大島近海で震度4・M4.1の地震が発生しており、東日本大震災以降は島西方沖及び北部で地震活動が活発化したとのことです。 2008年あたりからの伊豆大島近海での地震発生状況を見ると比較的コンスタントに震度1〜2、M2クラスのものは発生していますが、傾向的に2014年あたりからは地震の発生回数は増え、地震も規模の大きなものが起こるようになってきた印象があります。 伊豆大島近海における近年の最大震度3以上の地震をピックアップすると、次のような記録となっています。 2019/11/17 20:05頃, 伊豆大島近海, M4.9, 最大震度4 2019/02/14 01:13頃, 伊豆大島近海, M3.4, 最大震度3 2018/01/15 03:12頃, 伊豆大島近海, M3.5, 最大震度3 2018/01/06 05:47頃, 伊豆大島近海, M4.6, 最大震度3 2017/09/24 06:08頃, 伊豆大島近海, M4.1, 最大震度3 2016/07/24...

【東日本】太平洋側で活発な地震活動(2019/9/12〜9/16)

2019/9/12〜9/16は南海トラフ巨大地震の想定震源域内でも小規模ながら地震が連続していますが、それ以上に活発なのが東日本の太平洋側です。 南は千葉県南東沖〜北は青森県東方沖まで、平均マグニチュードは3.9、最大M4.6の地震が起きています。 東日本で起きた巨大地震としてすぐに思い起こされる東日本大震災は、北海道〜房総沖にかけて存在する日本海溝沿い、太平洋プレートが北米プレートの下に沈み込む部分で発生しましたが、この時に動いたのは宮城沖〜福島沖のみ。 その他の部分が「動き残り・割れ残り」となっている可能性は十分残っており、東北〜関東の日本海溝沿いでは今後30年内に、M7級の大地震の発生確率がかなり高い予測されています。 (当該報道は2019年2月26日に政府の地震調査委員会によって公表されています) 東日本大震災は1000年に1度と言われましたが、確かにM9クラスの巨大地震はとうぶん発生しないと考えられています。しかし、M7〜8クラスのものは今後も複数の発生が予想されています。 また地震でなくとも勢力の強い台風の上陸・通過によって大規模な停電が発生し、1週間経っても完全復旧できない状況となったのが台風15号が通過した千葉県での停電です。千葉県では9/16時点で停電が復旧した地域においても、コンビニなどでは台風の影響で入荷しない品物があることを確認しています(浦安市など)。 東日本大震災においても計画停電の対象地域があり、転電と断水を余儀なくされる生活が強いられる期間がありましたが、やはりまだまだ「次の災害にしっかり備える」という意識はどこか他人事なのでしょうか。 これは千葉県に限らず、どの地域でも大きな災害が起きた際に目立つのが「備えていなかった方々によるパニック」です。 逆に備えていた方々は粛々と備えを活用して発災後の生活を乗り切ろうとしている状況がネットなどを通じて把握することができます。 「喉元過ぎれば熱さを忘れる」とは言いますが何も無い平常な状態が続くとかつての災害の記憶も薄れ、備えもおざなりになりがちです。 いつ起きても対応できるように備えをしておきましょう。

【福島】福島県の太平洋側で連続する地震(2019/09/06)

2019/09/06は、福島県の太平洋側でM3〜4クラスの連続する地震がありました。目立ったものは図中にある3箇所。いずれも深さは50〜80km程度と浅くもなく深くもなくという震源位置ではありますが、通常のパターンで見た場合はこのあたりで発生する地震の震源の深さは10〜30kmと浅めであることが多い印象です。 東日本大震災以降、福島沖・宮城沖・岩手沖では地震活動が活発です。 例えば、福島県沖における最大震度5弱以上の地震をピックアップすると次のようになります。 【福島県沖における東日本大震災以降の最大震度5弱以上の地震】 2019/08/04 19:23頃, M6.4, 最大震度5弱 2017/10/06 23:56頃, M5.9, 最大震度5弱 2017/02/28 16:49頃, M5.7, 最大震度5弱 2016/11/22 05:59頃, M7.4, 最大震度5弱 2013/05/18 14:47頃, M6.0, 最大震度5強 2012/04/01 23:04頃, M5.9, 最大震度5弱 2012/01/23 20:45頃, M5.1, 最大震度5弱 2011/09/29 19:05頃, M5.6,...

【岩手】岩手県沖および三陸沖でM4クラスの地震(2019/09/04)

2019/09/04は、岩手県沖でM4.0(最大震度2)・三陸沖でM4.4(同1)の地震がありました。 最大震度は小さめですが、地震の規模としては中規模に近いものでした。 2019年9月の満月〜新月の期間は9/14〜9/29。一般的に満月〜新月の時期は地震が起きやすいとされ、また秋のこの時期は台風シーズンでもあります。台風と地震の因果関係に関しては近年研究が進んでいることもあり、台風と併せて9月中旬から月末までは特に大きな地震に注意が必要です。 岩手県沖を震源とする地震は東日本大震災以降は比較的活発で、最大震度4以上を観測する地震も頻発する震源域です。 最大震度5弱以上の大きな地震は東日本大震災当日を含めてこれまで複数回発生しており、同震災のほぼ1年後にはM6.4、2014年にM5.9、2015年にもM5.7が発生。いずれも最大震度5弱を観測。 「三陸沖」の範囲で括ると、過去の震度4以上の地震においてもマグニチュード的には大きなものが多い印象で、東北〜関東の日本海溝沿いでは今後30年内にM7〜8クラスの地震が発生する可能性が高いと予測されています。 東日本大震災以降、東北〜関東の日本海溝沿いでは依然として活発な地殻活動が継続中です。 しかしデータを見ると、「地震の空白域」とみられる領域がいくつか存在します。東北〜関東であれば仙台や鹿島の陸に近い沖合、房総半島の南東沖など。 特に東日本大震災の震源域では「割れ残り」と言われる領域が存在しており、そうした部分が今後のプレートの動きによって改めて破壊される可能性は十分あります。 東日本大震災は「1000年に1度の大震災」と言われましたが、それはM9クラスの規模という意味での「1000年に1度」です。 たしかにM9クラスは当分発生しないと考えられていますが、M7〜8に関しては比較的高い発生確率となっています。 地震が多く起きている場所だから今後想定される巨大地震は規模が軽減されるのではないか?とは考えず、個人レベルでも(可能な範囲ではありますが)備えておくことが必要です。

【国内】東日本の太平洋側で相次ぐM3〜M5クラスの地震(2019/6/30〜7/1)

2019/6/30〜7/1にかけて東日本の太平洋側でM3〜M5クラスの有感地震が相次ぎました。震源の位置的には「比較的にいつも起きている場所」という印象が強いのですが、1点、北海道の上川地方南部はやや珍しい位置です。 このあたりでの発生頻度は低く、起きた場合も深さ170〜180km程度の深い場合もあれば、逆に深さ10km程度の浅い場合もあります。 南部ということで断層帯としては「富良野断層帯」が近いでしょうか? 富良野断層帯は長さ27kmの西部と、長さ25kmの東部が存在します。 将来の地震発生の可能性としては、M7.2程度を想定した場合、いずれも発生確率はゼロ%に近い評価です。 富良野断層帯西部の平均活動間隔は約4000年程度、東部に至っては約9000~22000年程度と、かなり長いスパンとなっています。 断層として判明しているものは全国各地で約2000箇所、明確には判明していないものの「隠れ断層」としてはその倍はあるとも言われます。 お住まいの地域から程遠くない場所にも断層はありますので、最寄りの断層を調べて見に行ってみるのもいいかもしれません。

【国内】今後想定される巨大地震と四国沖の地震空白域(2019/03/15)

3/14深夜から桜島での噴火や、茨城県沖でのM3.8(震度1)があったものの、3/15は概ね静穏な1日のようです(桜島の噴火はおそらく平常通り)。 ここで、米USGSで公開されているデータから日本周辺の過去約100年の震源を見てみると、もはや太平洋沿岸は見えないほどの数になります。 先日の愛媛県南予でのM4.5や紀伊水道でのM5.2に関するニュースなどでは、「南海トラフ巨大地震が迫っている」という話しも報じられてはいますが、国内で地震研究や防災に関わっておられる方の中には 『南海トラフに関しては、まだ慌てるタイミングではない。発生周期的にすでに満期を迎えているのは北海道沖だ』 という見方もあります(※政府公式見解ではありません)。 北海道の十勝沖〜根室沖の千島海溝沿いでは、おおむね340〜380年周期で大地震が発生していますが、前回の発生からすでに400年が過ぎているためです。 今後30年内の発生確立で見ると7%〜40%という数字にはなっていますが、政府地震調査研究推進本部での評価としては「発生は切迫している」となっています。 千島海溝からは離れていますが、北海道では胆振地方東部でも大きな地震があったり、北方領土周辺においても地震が発生していますので、注意と備えだけはしておきたいところです。 南海トラフ周辺に関してUSGSの過去100年の震源データで見ての注目ポイントは、これほどの期間があっても南海トラフより陸側の四国沖にある地震の空白域で、このあたりは固着域に合致します。 固着域以外ではプレートの動き対して相応に地震は発生しているため「ひずみ」自体は蓄積され続けていることになります。 南海トラフ地震に関しては、気象庁から定期的に「南海トラフ地震に関連する情報(定例)」というものが公開され、平常時に比べて大規模地震発生の可能性が高くなった場合は臨時情報が発表されることになっていますので、特に不安になる必要はありませんが、防災用品や避難ルート・ご家族や友人知人との連絡手段の確認などは怠りなく。

【東京】伊豆大島近海で続く地震(2019/2/14)

2019/2/12に伊豆大島近海で小規模な地震がありましたが、2/14の午後にも短時間に連続した地震がありました。 遡って類似の状況を調べてみると、近年はおおむね毎年、短期間に複数回の小規模な地震が連続して起きている期間があります。 火山である三原山のある伊豆大島の周辺地域を観てみると、相模トラフ・駿河トラフ・糸魚川静岡構造線が交わる領域と併せて箱根山や富士山があり、いずれも火山です。 箱根山での有史以降の活動は、大涌谷周辺での水蒸気噴火に限られており、近年で一時的に活動が活発化したのは2015/5/6。6/30には小規模な噴火を起こしましたが、その後収束しています。 富士山に関しては、1990年代までの小学校などでは「休火山」と教えられていましたが富士山はいまだに活発な活動が観測されていることと、気象庁が「休火山」という区分を廃止したことにより、現在は「活火山」に分類されます。 図の下のほうはフィリピン海プレートで、ちょうどこのあたりはプレートが日本列島の下に沈み込んでいる部分であることからも、地殻の活動が活発であるということでしょう。 現状、特に噴火の兆候や危険性などの情報は発表されていません。今後、発生間隔が短くなったり地震の規模が大きくなるなどの場合は、より注目していきます。

【東京】伊豆大島近海で震度1〜2が3回続く(2019/2/12)

2019/2/12の午後に、伊豆大島近海で規模としては小さいながらも地震が3回ありました。 伊豆大島と言えば三原山の噴火が30〜40年周期で起きており、全島民が1万人が島外への一時的避難となった1986年11月の噴火から2019年までに32年ほどが経過。 2018年11月には「NHK NEWS WEB」でも『東京で噴火再び!? その時、どうする…』というタイトルで次の噴火の懸念が報じられており、「周期から考えるといつ噴火してもおかしくない」とされています。 東日本大震災の約2ヶ月前にも伊豆大島近海で震度4・M4.1の地震が発生しており、東日本大震災以降は島西方沖及び北部で地震活動が活発化したとのことです。 2008年あたりからの伊豆大島近海での地震発生状況を見ると比較的コンスタントに震度1〜2、M2クラスのものは発生していますが、傾向的に2014年あたりからは地震の発生回数は増え、地震も規模の大きなものが起こるようになってきた印象があります。 次の噴火をあらかじめ想定した備えが必要かもしれません。 ------ 関連リンク 『伊豆大島・三原山噴火は30〜40年周期、次の噴火は数年内!?』 https://itoito.style/article/5122