2022/06/17:徳島南部でM4.8:震度4、宮城沖でM4.1、沖縄近海でM3.6
2022/06/17は徳島南部でM4.8:震度4、宮城沖でM4.1、沖縄近海でM3.6の地震が発生。
それぞれを時系列で列挙すると次の通りです(記事公開時点までの最新順)
発生日時 | 震源 | 震度 | 規模 | 深さ | 北緯, 東経 |
---|---|---|---|---|---|
2022/06/17 17:52頃 | 沖縄本島近海 | 1 | M3.6 | 約10km | 26.8, 127.9 |
2022/06/17 05:12頃 | 宮城県沖 | 1 | M4.1 | 約60km | 37.9, 141.8 |
2022/06/17 00:51頃 | 徳島県南部 | 4 | M4.8 | 約50km | 33.9, 134.6 |
注目は徳島県南部で南海トラフ巨大地震の想定震源域周辺となります。2020年初頭、南海トラフの海底でプレート境界がゆっくり動く「スロースリップ」が実際に初観測されました。(2020年1月、東京大学と海上保安庁の研究グループによる観測)
『【記者会見】観測の困難な海底下における「ゆっくりすべり」を検出 ~南海トラフ地震発生過程の解明に前進~』
https://www.iis.u-tokyo.ac.jp/ja/news/3223/
スロースリップ自体は長期間にわたって極めてゆっくりと動くため観測が難しいのですが、東日本大震災が発生する直前にも発生自体は確認されていたため、今後の津波を伴う地震のメカニズム解明や防災対策への活用が期待されています。
南海トラフ巨大地震に関しては、確度の高い予測は困難との判断が下されていることはご存知の通りで、近年、警戒警報の発令は凍結され、代わりに震源域で異常な現象を観測した場合に「臨時」の情報が発表されることになっています。
難しいのは、この臨時情報が出た際に、私たち個人レベルではどう対応すべきかという点。実際に起きてしまった場合の想定被害は過去類を見ない甚大なものになる試算がなされていますが、逆に臨時情報が出たとしても何も起きないことも考えられます。
2000年代に入り、環太平洋火山帯全体で活動が活発化している状況とも考えられます。
この規模での地殻活動となると、日本でもいつどこで大きな地震や噴火がほとんど前兆無しで発生するか判りませんが、それはこれまでも繰り返されてきたことです。
基本的に環太平洋火山帯では日々大きな地震が起きるものです。地球上で発生する地震の約90%はここで起きています。出来るかぎり(可能な範囲で構いません)の備えをした上であれば、必要以上に怖がったり不安に感じることはありません。平時から備えておきましょう。
この日、他に発生した有感地震(主に記事公開後)
【福島県沖】
2022/06/17 23:35頃, 震度3, M4.8, 深さ60km, 北緯:37.6, 東経:141.7