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【九州】宮崎県の日向灘で震度5弱、M6.3の地震(2019/05/10〜05/12)

2019/05/10の午前中、宮崎県の日向灘を震源とする大きな地震がありました。08:48に最大震度5弱、マグニチュードは6.3を観測。プレート境界が震源です。前後して震度3ながらもM4.9とM5.6が発生、その後もM4クラスが頻発しています。

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2019/05/10:宮崎県の日向灘で震度5弱、M6.3の地震が発生

2019/05/10の午前中、宮崎県の日向灘を震源とする大きな地震がありました。
08:48に最大震度5弱、マグニチュードは6.3を観測。プレート境界が震源です。
前後して震度3ながらもM4.9とM5.6が発生し、20:40には最大震度2ながらもM4.8が発生。

また、

2019/05/11の08:59には最大震度4, M4.9
2019/05/12の15:07には最大震度3, M4.3

が発生しました。

2019/05/10のM6.3の地震に関しては、気象庁から情報が公開されています。

令和元年5月10日08時48分頃の日向灘の地震について

5/10の日向灘での地震を時系列(新しい情報順)で並べると

発生日時震源最大震度規模深さ
2019/05/12 15:07日向灘震度3M4.330km
2019/05/11 08:59日向灘震度4M4.940km
2019/05/10 20:40日向灘震度2M4.820km
2019/05/10 13:54日向灘震度1M4.220km
2019/05/10 09:07日向灘震度3M4.910km
2019/05/10 08:48日向灘震度5弱M6.320km
2019/05/10 07:43日向灘震度3M5.620km

となります。

ITOITO-STYLEでは

【九州・四国】紀伊水道および日向灘での連続地震(2019/03/27)

にて既報ですが、日向灘では今年3/27にもM5.4の地震が1日に2回発生しています。

南海トラフ巨大地震の前兆・前震か?

今回の地震をうけて、気象庁は5/10の11:00より記者会見を実施しました。

記者から「より大きな地震の前震である可能性は?」との問いが出て、ネット上などでも「南海トラフ巨大地震の前兆、前震ではないか?」という声も上がっています。

宮崎県で震度5弱 気象庁が緊急会見

記者会見での気象庁の公式見解としては、

・南海トラフ巨大地震の想定震源域内の地震ということで可能性は否定するものではない
・臨時の調査や検討を実施する基準はM6.8以上。今回はM6.3で基準に満たないため実施しない
・南海トラフ巨大地震に連動するかどうかは、過去の地震資料を調査した結果、そのような領域には一致しない
・よって注意喚起としては今後同程度(震度5弱程度)の地震に注意してほしいという趣旨

となります。

そこで、過去に起きた日向灘を震源とする大きめの地震(最大震度4以上)に着目して遡って確認してみると、

発生日時震源最大震度規模深さ
2019/05/10 08:48日向灘震度5弱M6.3深さ30km
2019/03/27 15:38日向灘震度4M5.4深さ21km
2017/03/02 23:53日向灘震度4M5.3深さ37km
2016/10/22 03:33日向灘震度4M4.4深さ60km
2015/08/26 07:51日向灘震度4M5.2深さ34km
2014/08/29 04:14日向灘震度4M6.0深さ18km
2012/01/30 03:18日向灘震度4M4.9深さ39km
2009/08/05 12:51日向灘震度4M5.0深さ33km
2009/04/05 18:36日向灘震度4M5.6深さ28km
2006/03/27 11:50日向灘震度5弱M5.5深さ35km
2002/11/04 13:36日向灘震度5弱M5.9深さ35km

となっています。2012年以降は1〜2年に一度程度、この規模の地震が起きていることが判ります。

これらのうち、今回より前の震度5弱以上またはM6以上のものをピックアップすると、

【震度5弱以上の地震】発生したのは約13年前、2006/03/27 11:50に発生したM5.5
【 M6.0 以上の地震 】発生したのは約5年前、2014/08/29 04:14に発生した震度4

となります。

しかし、例えばM5.9やM6.0の地震の後に周辺震源域で、より大きな地震が起きたかと言えば、そうではないこともわかります。

 

南海トラフ巨大地震に該当する地震が発生したのは、直近でも昭和時代の1946年と1944年。それ以前は江戸時代後期の1854年です。

【近代の南海トラフ巨大地震相当の大地震】
1946/12/21(昭和21年):昭和南海地震 (M8.0 最大震度6)
1944/12/07(昭和19年):昭和東南海地震(M7.9 最大震度6)
1854/12/24(嘉永 7年):安政南海地震 (M8.4 最大震度7)
1854/12/23(嘉永 7年):安政東海地震 (M8.4 最大震度7)

ではさらに、1970/01/01〜2019/05/08までの期間で日向灘におけるM6.5以上の大地震を見てみます。

発生日時震源最大震度規模深さ
1996/12/03 07:17日向灘震度5弱M6.7深さ38km
1996/10/19 23:44日向灘震度5弱M6.9深さ34km
1987/03/18 12:36日向灘震度5 M6.6深さ48km
1984/08/07 04:06日向灘震度4 M7.1深さ33km
1970/07/26 07:41日向灘震度5 M6.7深さ20km

気象庁が南海トラフ巨大地震の発生を調査する臨時検討会が開催される基準となるM6.8以上が2つ、出てきます。

1996/10/19のM6.9と1984/08/07のM7.1ですね。

しかし、ここでもその後、南海トラフ巨大地震に相当するような地震は日向灘を含めた想定震源域では発生していません

まとめ

以上のことから過去の事例を参照する限り、5/10の日向灘のM6.3の地震は「南海トラフ巨大地震の前兆ではない」と考えることはできます。

しかし、東日本大震災のように「想定外」が起きるのが大規模自然災害の怖さと現実でもあります。

プレート境界型ではありませんが、2016年の熊本地震が起こるまで熊本は大震災とは100年以上も無縁だとされていましたし、大阪府北部地震や北海道胆振東部地震などもほぼ前兆が無い状態で発生しています。

気象庁が公開している情報においては、日向灘で起きた大きめの地震でM6.0を超えるものは「2019/05/10 08:48のM6.3」が恐らく初めてであると考えられます。

また今回の日向灘での地震の前日、2019/5/9には阿蘇山で小規模な噴火が発生しており、九州・四国あたりの地殻の活動が活発であるようです。

今後も引き続き備えと警戒は必須と言えるでしょう。

名古屋市制作の動画

高知県制作の動画

特に、気象庁が南海トラフ巨大地震の発生の可能性に関して臨時の調査や検討を実施する基準は「想定震源域でM6.8以上の地震が起きた場合」となるので、南海トラフ巨大地震の発生の可能性が高まる1つの基準はM6.8の地震が発生した場合です。

もし想定震源域の特に津波被害が予想される沿岸部にお住まいの場合は何もない平時に、津波被害から逃れるための最短の高台や指定避難場所などへの避難ルートのご確認を。

それ以外の地域のお住まいの場合でも、特にトイレットペーパーは日頃から多めにストックしておくと良いでしょう。

トイレットペーパーの国内生産の約4割は静岡県で行われているということで、経済産業省が2018年8月に東海地震等の発生を念頭に『トイレットペーパーを備蓄しましょう!』というニュースリリースを公開しています。

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