2019/07/30:八丈島東方沖でM6.0・最大震度3の地震
2019/07/30の早朝、八丈島東方沖でM6.0・最大震度3の地震があり、距離にして約600km以上離れた宮城でも揺れを観測する地震でした。
今回の震源と八丈島との間は約100km近い距離がありますが、伊豆・小笠原海溝寄りの位置です。
同じ八丈島東方沖を震源とするM6以上の規模の地震は近年では2009年と2017・2018年にも発生しており、2017〜2019年はいずれも最大震度は3。ここ3年間は毎年起きていることになります。
2019/07/30 05:38, 八丈島東方沖, 震度3, M6.0
2018/03/25 23:37, 八丈島東方沖, 震度3, M6.1
2017/11/16 18:43, 八丈島東方沖, 震度3, M6.2
2009/08/13 07:49, 八丈島東方沖, 震度5弱, M6.5
特に2009年のものはM6.5・最大震度5弱というものでした。
今回(2019/07/30)の地震を含めて震源が八丈島東方沖でも関東〜東北あたりまで広く揺れるのは、共通するパターンとなっているようです。
過去、八丈島付近で発生した大きな地震としては、
1972/12/04:八丈島東方沖地震(最大震度6, M7.4, 深さ60km)
1972/02/29:八丈島近海地震 (最大震度5, M7.2, 深さ40km)
というものがあります。
■1972/12/04:八丈島東方沖地震
1972/12/04の八丈島東方沖地震は、最大震度6・M7.4・震源の深さ60km。
八丈島で最大波高50cmの津波を観測。本震後は余震が100回近く続きました。
東京でも震度4を観測、東京都新宿では京王プラザホテル44Fのレストランで長周期地震動が発生し、一時は騒然となったそうです。
この長周期地震動は2011年の東日本大震災でも新宿の高層ビル群の上層階で観測されたことを覚えていらっしゃるかたも多いでしょう。
■1972/02/29:八丈島近海地震
1972/02/29の八丈島近海地震は、最大震度5・M7.2・震源の深さ40km。発生時刻は18:23。
当時の国立防災科学センター(現:防災科学技術研究所・NIED)の調査資料には、地震に伴う現象として東南東方向に発光現象があり、空が夕焼け状になったと記載があります。
観測された津波は、千葉県館山での20cmのもの。
■今後に警戒を
1972年の場合は、2月末の発生からおよそ9ヶ月後にも大きな地震が発生しました。
2017年からのパターンで仮定すると、2020年にもM6規模の地震が発生する可能性は否定できません。
八丈島の近海を震源としていても関東あたりで大きな揺れとなる恐れもあるので、備えをしっかりとおこないましょう。