2020/03/30:福島,茨城,千葉,滋賀,熊本,沖縄,豊後水道で相次ぐ小規模な有感地震
2020/03/30は福島,茨城,千葉,滋賀,熊本,石垣島近海,豊後水道で小規模な有感地震が相次ぎました。
本記事執筆時点で有感地震は合計8回。
それぞれを時系列で列挙すると次の通りです(最新順)
【千葉県東方沖】
2020/03/30 17:15頃, 震度3, M4.1, 深さ30km, 北緯:35.4, 東経:140.4
【熊本県阿蘇地方】
2020/03/30 16:29頃, 震度1, M2.3, ごく浅い, 北緯:33.0, 東経:131.1
【熊本県阿蘇地方】
2020/03/30 16:26頃, 震度1, M2.4, ごく浅い, 北緯:33.0, 東経:131.1
【豊後水道】
2020/03/30 14:56頃, 震度1, M3.2, 深さ40km, 北緯:33.4, 東経:132.3
【滋賀県北部】
2020/03/30 12:43頃, 震度1, M2.5, ごく浅い, 北緯:35.4, 東経:135.9
【茨城県北部】
2020/03/30 12:28頃, 震度1, M3.2, 深さ60km, 北緯:36.6, 東経:140.6
【福島県会津】
2020/03/30 07:54頃, 震度1, M1.9, 深さ10km, 北緯:37.0, 東経:139.4
【石垣島近海】
2020/03/30 00:01頃, 震度1, M3.6, 深さ10km, 北緯:24.2, 東経:124.2
また3/28夜〜3/29朝にかけて、群馬県にある草津白根山において火山性微動が観測され火山性地震が増加しました(現在は収まっています)。
ここ数ヶ月、全国的に有感地震が活発に発生している印象があります。
日本では今後30年内に発生が予測されている大規模地震が複数想定され、
① 千島海溝沿いの北海道沖巨大地震(M8.8以上・発生予測確率:7〜40%)
② 青森〜房総沖の日本海溝沿いの巨大地震(M7.9〜M8・発生予測確率:80〜90%)
③ 都心南部の直下で起きる首都直下地震(M7以上・発生予測確率:70%)
④ 南海トラフ巨大地震(M8〜9・発生予測確率:70〜80%)
特に②〜④の発生予測確率は高く、今後50年内まで期間を広げると発生確率はほぼ90%と言われます。ここで意識したいのは確率はあくまで確率であるということで、30年以内・50年以内に100%発生するという意味ではありませんが、逆に言えば明日起きるかもしれませんし1年後に起きてしまうかも知れません。
2011年の東日本大震災というM9クラスの地震すら予知できなかったことから様々な議論が起こり、内閣府のワーキンググループは2017年に「東海地震も含めて地震予知は困難」という報告書をまとめるに至り、地震予知研究は現在、大きな節目を迎えています。
2020年初頭から始まった新型コロナウイルスの感染拡大は現在も終息の兆しは見えず、むしろさらなる拡大が懸念されています。このような状況において大規模地震は起きてほしくはありませんが、人間の願いとは関係なく起こるのが自然災害です。
「起きたときに対応できる備えがあるか」
ということを頭の片隅に置き、できるかぎりの備えを各自で進めておいてください。万が一の場合、公的支援や海外からの支援がスピーディーに展開されない可能性は大きく、まずは個人やご家庭レベルにおける備えが前提の「自助」、次に備えた人々が助け合う・支え合う「共助」で乗り切らねばならないのは必至です。