2020/5/23〜5/24:沖縄本島近海と北海道網走で連続地震、北海道浦河沖・和歌山県南方沖でもM3クラス
2020/5/23〜5/24にかけて、沖縄本島近海と北海道網走で連続地震、北海道浦河沖・和歌山県南方沖でもM3クラスの地震がありました。
それぞれを時系列で列挙すると次の通りです(最新順)
【網走地方】
2020/05/24 12:13頃, 震度1, M2.8, 深さ10km, 北緯:43.8, 東経:144.0
【網走地方】
2020/05/24 12:10頃, 震度2, M3.1, 深さ10km, 北緯:43.7, 東経:144.0
【網走地方】
2020/05/24 06:27頃, 震度1, M2.5, 深さ10km, 北緯:43.8, 東経:144.0
【沖縄本島近海】
2020/05/23 12:07頃, 震度1, M3.6, 深さ50km, 北緯:26.1, 東経:126.9
【和歌山県南方沖】
2020/05/23 10:36頃, 震度1, M3.3, 深さ30km, 北緯:33.5, 東経:135.5
【沖縄本島近海】
2020/05/23 04:33頃, 震度4, M4.9, 深さ50km, 北緯:27.3, 東経:128.4
【浦河沖】
2020/05/23 00:59頃, 震度1, M3.6, 深さ70km, 北緯:42.0, 東経:142.4
やや気になるのは網走地方での連続地震です。過去の発生事例を見ると、数年おきくらいの頻度でM3・最大震度3程度の地震は発生していますが、大きな地震は発生していません。
北海道における地震で注意しておくべきはやはり千島海溝沿いの地震ではありますが、人間の予想を常に裏切ってくるのが自然災害です。今まで無かったからといって油断はできません。
そして、もう1つの連続地震の起きている沖縄本島近海。沖縄は地震が少ないイメージがあり、歴史的な資料によって知られている被害を伴う地震は少ないのが現状ですが、M4〜5クラスの地震は発生しています。近年においては、沖縄本島近海で2010年にM6.9・最大震度5弱、2016年にもM5.6で最大震度5弱の大きめの地震が発生。
特に、2010年(2010/02/27)の沖縄本島近海地震に関しては、沖縄本島南東沖の琉球海溝付近のユーラシアプレート内で発生しています。
震源の深さは37kmで、発震機構は北西-南東方向に張力軸を持つ横ずれ断層型とされています。
沖縄本島での震度5以上の地震は1909年(明治42年)の地震以来、実に101年ぶりのものとなり、世界遺産に登録されている、うるま市の「勝連城跡」の石垣が一部崩落する事態となりました。
津波に関しては沖縄県南城市で確認された10cm程度で、当初は沖縄本島・奄美諸島・トカラ列島の沿岸住民に避難勧告が発令されましたが、特に被害は報告されませんでした。
M7クラスに迫る大規模地震にも関わらず津波がこの程度で済んだのは、横ずれ断層型の地震だったからと推察されます。
さらに過去100年内あたりに沖縄周辺で発生した大規模な地震は意外と多く、頻度としては数年〜30年くらいの間隔であることも判ります。沖縄でも今後、大きな地震が発生する可能性は十分にありますので、ぜひ何もない平時にこそ災害への備えをしておきましょう。
この日、他に発生した有感地震(主に記事公開後)
あああああ