2020/05/25〜5/26:岐阜県飛騨地方、茨城沖、種子島近海で小規模な地震
2020/05/25〜5/26にかけて、岐阜県飛騨地方・茨城沖・種子島近海で小規模な地震がありました。
それぞれを時系列で列挙すると次の通りです(最新順)
【岐阜県飛騨地方】
2020/05/26 15:27頃, 震度1, M2.6, 深さ10km, 北緯:36.3, 東経:137.6
【種子島近海】
2020/05/26 04:38頃, 震度3, M4.1, 深さ10km, 北緯:30.4, 東経:130.9
【岐阜県飛騨地方】
2020/05/25 23:22頃, 震度1, M3.3, ごく浅い, 北緯:36.3, 東経:137.6
【茨城県沖】
2020/05/25 02:11頃, 震度2, M3.9, 深さ50km, 北緯:36.4, 東経:140.9
基本的にいずれの震源も活発な動きが観測される領域ですが、岐阜県飛騨地方における群発地震は今のところ沈静化、東京湾で連続発生していた地震も同様の傾向で、おおむね静穏な状況となっています。
画像出典:国土地理院 「地殻変動情報」
この図は国土地理院が公開している「地殻変動情報」の過去10年間の動きの図です。
日本列島は太平洋プレート・北米プレート・ユーラシアプレート・フィリピン海プレートという巨大なプレートが4つが重なり合う「プレート境界」に位置しており、現在も動き続けています。上図で解る通り、関東地方が東南東方向へ引っ張られるように動き続けています。
大昔の中新世時代(約2300万年前から約500万年前まで)の前期に日本列島は大陸の辺縁から分離しはじめ、約2万年前ごろにほぼ現在の日本列島に近い地形となりました。このまま動き続ければ数千年〜2万年後あたりには糸魚川静岡構造線あたりで裂けて2つの列島になっていくのかもしれません。
私たちが生活しているこの世界は地形地質の動きもそうですが、極めて複雑で多数の事象が動き続けています。地球46億年の歴史に比べたら人類が地震や噴火などの自然災害を紐解こうとしてきた歴史は、ほんの一瞬にも満たないもので確度の高い予知予測は最新の科学力をもってしても困難です。
だからこそ「あらかじめ備える」ということが重要になるわけです。当然、国(政府)や自治体レベルでも備えはおこなわれていますが、今後発生が見込まれる南海トラフ巨大地震や首都直下型地震などが現実化した際には、公助として備えてある避難所や水食料は圧倒的に不足します。
「何かあったら避難所へ行けばいい、いざというときには国が助けてくれる」と言うことが十分に機能しないことは、2020年前半の「新型コロナウイルスのパンデミック」での対応を見ても明らかです。個人や家庭で備えていなかった人たちが、マスクやトイレットペーパーや食料を買い溜めに奔走したことは記憶に新しいところでしょう。
個人や家庭レベルで備えた上で何も起きなければそれで良いのです。しかし、いざ起きたときに命が無事で備えがあれば、その後を乗り切れる可能性が十分に高まります。まずは今のうちから備えましょう。
この日、他に発生した有感地震(主に記事公開後)
あああああ