トップ 2分で読む 【全国】ニューギニア付近でM7.0、日本列島でもM4クラスの複数地震(2020/07/17)

【全国】ニューギニア付近でM7.0、日本列島でもM4クラスの複数地震(2020/07/17)

2020/07/17はニューギニア付近でM7.0、日本列島でも複数のM4クラス。福島沖で2度のM4クラス、択捉島付近でM4.9。熊本でもM3.8・震度3の地震を含め2度の有感地震が発生、ここ最近の豪雨や氾濫によって地盤が緩んでいる場所では小さな地震でも土砂災害が発生する場合があります。

908

2020/07/17:ニューギニア付近でM7.0、日本列島でもM4クラスの複数地震

2020/07/17はニューギニア付近でM7.0、日本列島でもM4クラスの複数地震がありました。
それぞれを時系列で列挙すると次の通りです(最新順)

 

【熊本県熊本地方】
2020/07/17 16:45頃, 震度1, M2.2, 深さ10km, 北緯:32.8, 東経:130.7

【択捉島付近】
2020/07/17 15:11頃, 震度2, M4.9, 深さ140km, 北緯44.5度, 東経147.7度

【熊本県熊本地方】
2020/07/17 14:54頃, 震度3, M3.8, 深さ10km, 北緯32.8度, 東経130.7度

【福島県沖】
2020/07/17 13:49頃, 震度3, M4.6, 深さ40km, 北緯37.6度, 東経141.6度

【ニューギニア付近】
2020/07/17 11:50頃, M7.0, 深さ80km, 南緯7.8度, 東経147.7度 (USGS公表値)

【福島県沖】
2020/07/17 01:33頃, 震度1, M4.3, 深さ30km, 北緯37.0度, 東経141.4度

【秋田県内陸北部】
2020/07/17 00:00頃, 震度1, M2.8, 深さ10km, 北緯40.4度, 東経140.9度

 

福島県沖で2度のM4クラスが発生、択捉島付近でもM4.9が起きています。
また、熊本でもM3.8・最大震度3の地震を含め2度の有感地震が発生していますが、ここ最近の豪雨や氾濫によって地盤が緩んでいる場所では小さな地震でも土砂災害が発生する場合があります。

 

・崖や地面に新しいひび割れ、亀裂や段差ができている
・崖や傾斜地から小石がパラパラと落ちてくる
・崖から水が湧き出ている
・湧き水が濁ったり止まったりする
・地鳴りや山鳴り、岩が転がるような音がする
・異臭がする

 

といった現象に気がついたら、警察・消防・役所などに通報しつつ、危険を感じたら早めの避難を。

また本日注目すべきはニューギニア付近でのM7.0(USGS公表値)です。

ニューギニア付近では年に数回または1〜2年に1回程度、M7以上の大地震が発生しており、近年では2016/12/17にM7.9の巨大地震が発生しています。

 

日本を含む環太平洋火山帯としてはパプアニューギニアなどの南西太平洋地域やフィリピン・インドネシアなどの東南アジアもつながっており、さらに西側を見れば南米や北米の太平洋側、アラスカなども環太平洋火山帯に含まれます。

 

この地球上で発生する地震の約90%が環太平洋火山帯で発生、活火山の75%もこの範囲に点在しており、環太平洋火山帯の成因はプレート・テクトニクス理論における岩盤間の相互作用によるものとのこと。

 

「赤道を超え日本から遠く離れた地域での地震だから日本には無関係だろう」というわけではありません。周囲が約4万kmという途方もなく大きな「蹄鉄状」の環太平洋火山帯ですが、1つの巨大な地殻下活動体とも言え、日本における地震や火山活動にも影響が考えられます。

 

同じ環太平洋火山帯に属する国としての日本でも改めて大きな地震が発生する可能性がゼロでは無いため、今後の情報には注意してください。
ただ環太平洋火山帯の南側であるパプアニューギニアを含むこのあたり(フィリピン〜インドネシア〜パプアニューギニア〜フィジー諸島など)は、基本的にM7以上の大きな地震が頻発する「大地震の巣」とも呼べる領域でもあり、M7規模の地震は珍しくないのも事実です。

 

過度に不安を感じる必要はありませんが、備えだけはしておきましょう。備えた上で何も起きないことが、現状は最善とも言えます。

いま備えておくべき「備災アイテム」をamazonで見る!

このサイトや記事が気に入ったらシェアしましょう!