トップ 2分で読む 【本州】宮城県沖・岡山県南部で小規模な地震(2020/07/16)

【本州】宮城県沖・岡山県南部で小規模な地震(2020/07/16)

2020/07/16は宮城県沖・岡山県南部で小規模な地震。注目は岡山県南部におけるM2.9。岡山県はもとより地震などの災害が少ない地域ではありますが今回の震源の近年の最大震度2以上の地震を見ると3回程度と極めて少なめです。ただ熊本地震のように過去巨大地震が起きていなかった場所でもある日突然発生する可能性はあります。

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2020/07/16:宮城県沖・岡山県南部で小規模な地震

2020/07/16は宮城県沖・岡山県南部で小規模な地震がありました。
それぞれを時系列で列挙すると次の通りです(最新順)

 

【宮城県沖】
2020/07/16 18:07頃, 震度1, M3.7, 深さ60km, 北緯38.5度, 東経141.7度

【岡山県南部】
2020/07/16 01:26頃, 震度1, M2.9, 深さ20km, 北緯34.6度, 東経133.4度

 

今回の注目は岡山県南部におけるM2.9の地震です。
岡山県はもとより地震などの災害が少ない地域ではありますが、今回の震源における近年の最大震度2以上の地震を見てみると次のようになります。

【岡山県南部を震源とする近年の最大震度2以上】
発生日時最大震度マグニチュード深さ北緯, 東経
2010/09/30 14:08頃23.0約20km34.7, 133.4
2010/09/20 00:16頃23.5約20km34.6, 133.6
2010/09/19 21:47頃23.6約20km34.6, 133.6

3回程度と極めて少なめとなっています。
ただ、熊本地震のように過去100年以上に渡って巨大地震が起きていなかった場所でも、ある日突然、巨大地震が発生する可能性があります。

 

「環太平洋火山帯」の範囲で考えれば、日本列島においてこれまで大きな地震が起きていない地域かどうかは、乱暴に言えば「誤差」のようなものです。これまで起きていないからと安心せず、備えは必要です。

今回は宮城県沖でもM3.7の地震がありましたが、政府・地震調査研究推進本部が公開している資料によれば、宮城県を含む太平洋側での今後30年内の地震発生確率で注目すべきポイントがあります。

 

超巨大地震    :M9.0程度 = ほぼ0%(東北地方太平洋沖型)
プレート間巨大地震:M7.9程度 = 5〜30%
ひとまわり小さいプレート間地震:M7.0〜7.5程度 = 90%程度以上
沈み込んだプレート内の地震  :M7.0〜7.5程度 = 60〜70%

 

M7.0〜7.5程度の「ひとまわり小さいプレート間地震」の発生確率が90%以上となっています。東北〜関東の日本海溝沿いでは今後30年内にM7〜8クラスの地震が発生する可能性が高いので、備えはしておきましょう。

 

東日本大震災以降、東北〜関東の日本海溝沿いでは依然として活発な地殻活動が継続中です。しかしデータを見ると、「地震の空白域」とみられる領域がいくつか存在します。東北〜関東であれば仙台や鹿島の陸に近い沖合、房総半島の南東沖など。

 

日本には世界に16枚しかないプレートのうち4枚が存在し、その境界において活発な地殻活動が継続している場所に位置しています。そして国内各地で楽しめる温泉や農作物を育む豊かな土壌が形成されたのは、こうした活発な地殻活動に由来する要素でもあります。

 

日本に住む以上、地震や噴火とは否応なしに付き合わざるを得ない現実を、どう受け止め乗り越えていくのか。大人世代だけでなく、子・孫の世代も含めて大局的に考えて対策を講じていく段階に入っていると言えるでしょう。

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